気分変調症の人に向いてる仕事・おすすめ求人3選。休職から復職までの流れも解説

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うつ病と似た症状が現れることが特徴の気分変調症。

本記事では、気分変調症とうつ病の違いや、気分変調症の人におすすめの働き方について解説します。

気分変調症とは

まずは、気分変調症について具体的に解説します。

気分変調症の概要

気分変調症とは、うつ病と比較すると軽度な形で慢性的な抑うつ状態が2年以上に渡って継続する症状のことを指します。

気分変調症では、抑うつ気分がほぼ1日中存在し、それが2年以上続いており、さらに下記症状のうち、2つ以上見られるのが特長です。

気分変調症は、「持続性抑うつ障害」や「抑うつ神経症」と呼ばれることもあります。

「抑うつ」とは、気分の落ち込みを感じている状態のことを指し、気分の落ち込みや意欲関心の低下、疲労感など、精神的な様々な症状が発現することがあります。

出典:NPO法人生活の発見会スマイルクリニックイムス東京

気分変調症とうつ病の違い

気分変調症とうつ病は症状が似ていますが、下記2点の違いが挙げられます。

気分変調症の症状の重さは、うつ病と比較すると軽くなりますが、症状が発現している期間が長期間に渡るという特徴があります。一般的に、うつ病は2週間以上症状が続いた際に診断されるのに対し気分変調症は、2年以上と長期的かつ慢性的に症状が続いた際に診断されます。

なお、気分変調症とうつ病を併発した状態は「二重うつ病ダブルデプレッション」と呼ばれ、再発率が高く、治療が難しい状態とされています。

出典:NPO法人生活の発見会スマイルクリニックイムス東京

気分変調症での休職から復職までの流れ

続いて、気分変調症を発症したことにより、仕事を継続的に行うのが難しいと感じている人が行うべき対応について、段階的に解説します。

休職するべきか検討する

まずは、休職するべきかどうかを検討しましょう。休職にはメリットとデメリットが存在します。

【休職のメリット】

【休職のデメリット】

休職中の給与の支給については会社によってルールが異なりますが、法律上は従業員の休職中、会社側に給与の支払い義務はないため、有給休暇を消化しきった場合、休職中は無給になることが一般的です。

そのため、休職によるメリット・デメリットを加味した上で、休職するかどうかを決めるようにしましょう。

注意点としては、気分変調症の症状によって仕事に影響が出ている、継続して勤務することで症状が悪化する懸念があるなどの場合は、それらの事態を防ぐためにも休職することが推奨されます。

自分だけで判断するのが難しい場合は、主治医や職場側など、相談できる相手と話し合いながら方針を決めるようにしましょう。

治療に専念する

休職期間に入ったら、まずは復職や転職のことを考えずに、症状を改善させることに専念しましょう。

焦って体調が安定しないまま仕事を再開すると、場合によっては症状を悪化させてしまうこともあります。

そのため、主治医から就労の許可が出るまでは、治療を最優先にするようにしましょう。

復職の準備をする

主治医から就労の許可が出たら、仕事復帰をするための準備を行いましょう。

仕事を再開するためには、日常生活を問題なく送れる状態であることが条件になります。休職期間中は、生活リズムや人とのコミュニケーション頻度がそれまでの生活から変化しているケースが多いため、まずは生活リズムを整えながら休職以前と同様の活動ができる状態に戻す必要があります。

出勤ができる時間に起きる、外出をする、他人とコミュニケーションを取るなど、心身ともに就労を再開できる状態に戻すことを目指しましょう。

職場復帰もしくは転職活動をする

準備が整ったら、本格的に仕事復帰のための活動を開始します。

以前就労していた職場に復帰する場合は、その旨を会社側へ伝えることで、復帰の手続きを進めることができます。

もともと働いていた職場環境が気分変調症の発症原因になっている場合や、違う職種での就労を希望しているなどの理由で、休職前と異なる会社での仕事復帰を目指す場合は、転職活動を行います。この際に注意するべきことがあります。

それは「就業のブランク期間を作らないようにする」ことです。

休職しながら転職活動をおこなう場合は経歴上、その休職期間は会社に在籍している状態のためブランク期間としては扱われませんが、退職してから転職活動を行う場合、就職が決定するまでの間は「無職」として扱われます。 この無職の期間が長ければ長いほど再就職の難易度が高くなってしまうため、転職を目指す場合は可能な限り、休職を含め在籍期間中に転職活動を完結させるのが安心です。

気分変調症の人が働くためのポイント

気分変調症の人が、無理なく働くために重要なポイントをそれぞれ解説します。

向いてる仕事をする

気分変調症の人が働く場合、障害特性に合わせた仕事を選ぶことが重要です。

気分変調症の人は、集中力が低下していたり、倦怠感による影響が考えられるため、自分のペースでできる仕事や、周りからのサポートを受けやすい仕事が向いていると考えられます。

【向いてる仕事の例】

上記のように、デスクワークや身体的な負担が少ない作業関連の業務をおすすめします。

障害者雇用で働く

心身への負担を軽減できる働き方として、障害者雇用での就労もおすすめです。

障害者雇用は、障害者手帳を所有している人を対象とした働き方で、企業側から障害に対する合理的配慮を受けながら働くことができます。

【合理的配慮の例】

障害特性に合わせて業務内容や勤務時間を調整してもらえたり、常にサポートを受けながら働くことができるため、一般枠で働くよりも仕事による負担を軽減できます。

障害者手帳の認定基準は以下の通りです。

出典:厚生労働省

障害者枠と一般枠の違いについては、こちらの記事「障害者枠と一般枠の求人を比較!メリット・デメリットも解説」にて詳しく解説しています。

自分に合った働き方を選ぶ

気分変調症を発症した場合、働き方には一般枠や障害者枠での働き方以外にも、いくつかの選択肢が生まれます。

【働き方の例】

<特例子会社での就労>
特例子会社は、大手企業が障害者の働く機会を創出することを目的として設立する子会社のことで、障害者枠での就労以上に徹底した配慮を受けながら働くことができます。

<障害者向けサテライトオフィスでの就労>
障害者向けサテライトオフィスは、企業と障害者雇用で契約しながら、所属する企業のオフィスではなく、支援員が常駐するサテライトオフィスで就労する働き方です。こちらも、特例子会社と近しいサポートを受けながら働くことができます。

<就労継続支援での就労>
就労継続支援は、ここまで紹介した一般就労とは異なり、作業所で業務を行いながら働いた時間や業務量に応じた給与や工賃を受け取る働き方です。ここまで紹介した中でも最も負担が少ない働き方となります。また、就労継続支援には雇用契約を結ぶA型事業所と結ばないB型事業所の2種類に分類されます。

気分変調症の人におすすめ求人3選

パーソルダイバース

【求人情報】

こちらは、パーソルグループの特例子会社であるパーソルダイバースの、事務職求人です。

特例子会社であるため、手厚いサポートを受けながら働けるようになっており、応募条件も低めに設定されています。

業務内容も簡単なものから始めることができ、さらにマニュアルも完備されているため、安心して働ける環境があります。

パーソルダイバース株式会社の求人はこちらからご覧ください。

エクスウェア

【求人情報】

こちらはエクスウェア株式会社が募集しているエンジニアの求人です。

応募条件は高く設定されていますが、エンジニアとしてさまざまな経験が積める業務内容となっており、給与も一般枠と変わらない額を受け取ることができます。

エンジニアとしてのキャリアアップを目指す人におすすめの求人となっています。

エクスウェア株式会社の求人はこちらからご覧ください。

ジョンソン・エンド・ジョンソン

【求人情報】

こちらは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが募集している事務職の求人です。事務系のオープンポジションの求人となっており、業務内容や配属部署は個人の経験や障害特性によって決定されます。

自分の希望に合わせたキャリアアップを目指すことが可能で、さらに在宅と出勤のハイブリッド勤務の選択もできるため、通勤に負担を感じている人にもおすすめの求人です。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の求人はこちらからご覧ください。

気分変調症の人が就職/転職する方法

最後に、気分変調症の人が転職活動をするための方法を解説します。

就労移行支援を利用する

就労移行支援事業所は、障害や難病を持った人を対象とした就労支援施設です。

就労移行支援では、事業所が設定したカリキュラムに沿って一般就労で役立つ業務スキルを学びながら、転職活動のサポートを受けることができます。

【学べるスキルの例】

学べるスキルの内容は、事業所によって異なるため、自分が学びたいスキルを学べる事業所を選ぶようにしましょう。

上記と併せて、グループワークやビジネスマナーなど、どういった会社であっても汎用的に使える業務スキルを学ぶこともできます。

就労移行支援は、最大2年間通所することができるため、ある程度時間を使って就職活動を進めたい人におすすめの就職方法です。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

また、私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。

障害者雇用専門の転職エージェントを利用する

障害者雇用専門の転職エージェントは、障害者雇用に特化した就職活動や転職活動のサポートを受けられるサービスです。

転職エージェントのサービスでは、障害者雇用に関するプロである専属エージェントから、求人の提案や面接の練習、企業側との交渉といった転職活動全般のサポートを受けることができます。

転職エージェントを利用する最大のメリットは、個人の希望や障害特性に合わせた求人の提案を受けられる点です。さらに、場合によっては一般には公開されていない非公開求人の提案を受けることができるため、就職活動や転職活動の幅を広げることができます。

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