メニエール病でも仕事が無理なくできるおすすめ求人を紹介
メニエール病は、内耳にむくみが発生することにより、聴覚や平衡感覚に異常が生じる病気です。 メニエール病を発症すると、私生活や仕事への影響が出ることが少なくありません。 そこで今回は、メニエール病の人が仕事をするために大切なポイントやおすすめの求人について解説します。
メニエール病とはどんな病気?
メニエール病は、自律神経失調などが誘引となって内耳にむくみが発生することで、聴覚や平衡感覚に異常が生じる病気です。 【症状例】
- 聴覚障害:耳鳴り・難聴・耳閉感が片耳に発生する。病状が悪化すると、症状が両耳に出ることもある。
- 平衡感覚障害:数分から数時間の回転性のめまいが突発的に発生する。
【メニエール病の原因】 ストレス・睡眠不足・疲労・几帳面な性格・気圧の変化などが引き金となり、症状が現れることが多いと言われています。 【メニエール病の治療方法】 薬物療法による対症療法が中心になります。薬物療法によって多くの方が改善しますが、薬の効果がない場合や、難聴が進行し、めまいが頻回に起こる場合は手術(内リンパ水腫手術)を検討します。 また、メニエール病はストレス・睡眠不足・疲労が関与していると考えられており、薬による治療だけでは根本的な治療にはなりません。そのため、ストレスの原因を排除しながら、生活習慣を改善していくことが求められます。 出典:順天堂大学医学部附属順天堂医院、井上耳鼻咽喉科、サワイ健康推進課、医療法人顕夢会京都耳鼻咽喉音聲手術医院
メニエール病が仕事に与える影響
メニエール病の症状には波があり、突発的に出ることもあります。その度に仕事を中断、もしくは早退しなければいけません。 ストレスが症状の発症原因のひとつであるため、クレーム対応や、営業実績が厳格に求められるような仕事など、強いストレスやプレッシャーがかかる仕事は避ける必要があります。 また、突発的にめまいを起こす症状により、運転が必要となる外回りの営業やドライバーといった仕事はできません。 睡眠不足や疲労もメニエール病発症の原因のひとつであるため、過度な残業や疲労が溜まりやすい業務も続けることが困難になります。 出典:井上耳鼻咽頭化・LITALICOワークス
メニエール病の人に向いてる仕事
メニエール病を発症した人が、無理なく働くために向いてる職種や、職場環境について解説します。
メニエール病の人におすすめの仕事の条件
ストレスを減らすことが大切であるため、クレームを受けやすい接客業や、結果を求められる営業職は向いていません。 そのため、自分のペースで仕事ができ、身体的にも精神的にも負担が少ない内勤型の職種がおすすめです。 【向いてる職種例】
- 事務職
- 経理
- プログラマー・SE
- Webデザイナー
- データ入力
その他に内勤の仕事で代表的なものだと、「人事」の仕事も候補に挙がるケースが多いですが、面接対応で時間が決まっているため、突発的に症状が出る可能性があるメニエール病の人には難しい場合があります。(人事部での事務作業を担当するポジションであれば問題ありません)
メニエール病の人が無理なく仕事をするためには
メニエール病の人が無理なく働くためには、職種以外にも気をつけるべきポイントがあります。
ストレスを避ける・溜め込まないようにする
メニエール病の大きな原因がストレスです。 そのため、ストレスを避けられるように、まずはストレスの原因を把握しなければいけません。その上で可能な限りそれらを避ける必要があります。 ストレスの原因が仕事にある場合には、ストレスの原因となっている業務との関わり方を職場に相談しながらコントロールしていくことが求められます。 仕事上のストレスを最小限にしながら、日常生活の中で趣味を楽しんだり、休息を十分とったりして、ストレスを発散することも大切になります。
身体的な負担を避けて、睡眠を十分に取る
過労もメニエール病の原因の1つであるため、疲労を溜め込んだり、睡眠不足にならないようにすることも重要です。 仕事量を調整したり、身体的に負担が大きい業務を避けたりして、体調を可能な限りコントロールできるようにしましょう。
理解のある職場で働く
症状が突発的に出る可能性があるため、職場からの理解が必要不可欠です。 いつ症状が出るかわからない中で働くのは大きなストレスになりますが、もし症状が出た場合でも、すぐに休憩できる環境であれば、無駄なストレスを軽減できます。 また、ストレスや疲労を溜めないようにするためにも、障害や難病に理解がある職場で働き、業務内容を調整してもらうことが重要です。
メニエール病の人におすすめの求人
メニエール人におすすめの求人を紹介します。
大塚商会
【求人情報】
- 職種:営業事務(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:見積作成業務(各営業部からの依頼をもとに作成を行う)、見積作成時の社内登録、注文書,受注票代理作成、メーカー対応、営業不随提案資料の作成など
- 給与・年収:220,000円〜240,900円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格:初級レベルのPCスキル
詳細はこちら こちらは大塚商会の求人です。営業サポートのポジションで、業務内容はデスクワークが中心です。重い荷物を持ったり、プレッシャーがかかったりするような、ストレスが多い業務を避けられます。 大塚商会についてはこちらの記事『「成果を正当に評価する会社なんです」——大塚商会・土谷知子さんに聞く、障害の有無に関係ない評価制度』にて詳しくお話を伺っています。 興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。
SHIFT
【求人情報】
- 職種:Web・アプリテストエンジニア(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:ソフトウェア・アプリ・Webサイトについてテスト実行、バグの報告、テスト以外の庶務業務(マニュアル作成やデータ登録など)、リーダーのサポート
- 給与・年収:200,000円〜240,000円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格 ・社会人経験1年以上 ・IT業界での開発経験(SE/PG) ・現場サブリーダー以上もしくはタスクリーダーの経験
詳細はこちら こちらは株式会社SHIFTの、Web・アプリテストエンジニアの求人です。 ソフトウェアやアプリのテスト実行やバグの確認などの業務を行うポジションです。またこちらは、サブリーダー候補のポジションになるため、リーダーのサポートも業務に含まれます。 興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。
パナソニックインダストリー株式会社
【求人情報】
- 職種:一般事務(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:管理部門(人事、総務、営業、経理、企画 等)での事務業務
- 給与・年収:300万〜
- 勤務地:東京本社もしくは各支社
- 応募資格 ・高校卒業以上 ・会社等の組織での事務業務の経験(3年程度)と事務業務(または事務サポート業務)遂行に必要な知識・スキルを備えた方
詳細はこちら こちらはパナソニックの関連会社での、事務職求人となります。 人事部や総務部など、各事業部で発生する事務作業を担当する業務になります。 こちらの求人は、東京本社だけでなく、大阪や京都、富山など、各支社での募集があるため、幅広い方が応募可能です。 興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。
メニエール病を発症すると障害者雇用で働ける?
メニエール病は、聴覚と平衡感覚に影響が出る病気です。 そのため、症状の程度によってはこれらによって障害者手帳の取得対象になる場合があります。障害者手帳が取得できた場合は、障害者雇用で働けます。一般雇用で働くより、病気への配慮を受けながらの就労になるため、仕事のストレスを軽減できます。 また人によっては、障害年金の受給対象になることも。障害者手帳の取得対象かについては主治医に、障害年金の受給対象かどうかは、年金事務所で確認できます。 障害者枠での就労については、こちらの記事『「障害者枠はデメリットしかないからやめとけ」は嘘!障害者雇用のメリットを徹底解説』にて詳しく解説しています。 出典:咲くや障害年金相談室・atGP
メニエール病を発症したら休職するべき?
メニエール病を発症した場合、休職することも選択肢の1つです。具体的に解説します。
休職するメリット
メニエール病は後天的な病気のため、社会人になってから発症するパターンが多いですが、仕事と慣れない病気の治療を両立するのは簡単ではありません。 その上、症状がいつ出るかもわからないため、慣れるまでは落ち着いて仕事ができません。 そのため、一旦休職をすることも手段の1つです。 休職をすることで、症状の悪化を抑えられるだけでなく、時間をかけて病気を理解することで、仕事と治療を両立できる働き方についても考えられます。 もし仕事をしながら治療をすることが難しいと感じた場合は、会社側に休職を相談をしてみましょう。
メニエール病の人が休職する手順
メニエール病を発症した場合に休職する場合の手順を解説します。休職にはいくつかの種類があり、メニエール病で休職する場合は、病気・傷病休職が該当します。 まず会社への相談、確認です。休職の細かいルールについては、会社ごとに異なるため、休職できる期間や休職中の給与の有無など、必要な情報を上司や人事部に確認しましょう。その上で、休職を希望する場合は、上司にその旨を伝えましょう。 休職の申請をするためには、診断書が必要になります。そのため、休職を希望する場合は、主治医にその旨を伝え、診断書を作成してもらいましょう。 そして、診断書を提出し、会社での休職手続きを行いましょう。 復職ついても、会社と主治医への相談が大切になるので、タイミングを見てこれらも進めるようにしましょう。
現在の職場に障害の理解がない場合は転職も視野に入れる
もし、給食や業務内容の相談をしても、良い反応をもらえなかったり、対応してもらえなかったりする場合は、転職も選択肢の1つです。 メニエール病を含む、難病や障害を持ちながら働くためには、職場の理解が必要不可欠です。しかし全ての会社が、そういったことに対する理解があるとは限りません。 理解のない環境で無理をして働き続けると、病気が悪化する可能性もあります。 そのため、1つの職場にこだわり続けるのではなく、常に転職するという選択肢を持つようにしておきましょう。
企業で働くことが不安な場合は就労継続支援がおすすめ
メニエール病を発症したことで、それまで通り企業で働き続けることが不安という場合は、転職だけでなく、就労継続支援で働くという選択肢もあります。 就労継続支援は、障害や難病を持っている人を対象としてた作業所です。 障害者雇用で働く以上に、手厚い配慮を受けながら働け、また短時間から働くこともできるため、慣れない病気に大きな不安がある方におすすめです。 就労継続支援には、A型とB型の2種類があり、それぞれこれらの記事「就労継続支援A型とは?手取り額やB型との違い・仕事内容を徹底解説!」「就労継続支援B型はどんな人におすすめ?作業内容や工賃を徹底解説!」にて詳しく解説しています。
メニエール病の人が転職を成功させるためのポイント
メニエール病の人が無理なく働ける職場で働くためには、適切な支援やサービスを利用しましょう。 【支援・サービスの例】
- 障害者雇用専門の転職エージェント
- 就労移行支援事業所
- ハローワーク
転職活動をする上で最もおすすめなのが、障害者雇用専門の転職エージェントです。 転職エージェントでは、転職活動全般のサポートを受けられ、一般には公開されていない求人も紹介してもらえます。 また転職エージェントは、完全無料で利用できることもメリットです。 就労移行支援事業所も、転職活動の支援を受けられます。またそれだけでなく、事業所のカリキュラムに沿って、PCスキルやプログラミングなど、転職活動で役立つスキルを身につけることもできます。 就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』で詳しく解説しています。
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