40代の障害者が転職を成功させるポイントとは?【求人例あり】

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40代と20代〜30代では、転職活動の動き方や注意するべきポイントが変わるのはご存じでしょうか?

転職市場では、障害者雇用に関わらず、年齢が上がるにつれて雇用企業から求められるスキルや経験が変わってきます。もちろん、業務内容によっては、年齢によって求めらるものがあまり変わらないケースも存在しますが、「年収をアップしたい」「新しい職種にチャレンジしたい」などの希望をもった上で転職をする場合、しっかりとした準備をして転職活動を行う必要があります。

そこで今回は、40代の方が障害者雇用で転職活動をする際の注意点や、転職を成功させるポイントについて解説します。

転職活動では、ご自身の状況に合わせた動きが重要になりますので、ぜひこちらの記事をご参考にしてみてください!

40代障害者の就職状況

まずは、40代の障害者の就職状況について、複数の観点から解説します。

障害者の転職は売り手市場!40代のミドル層に向けた求人も増加

出典:厚生労働省 令和3年 障害者雇用状況の集計結果

上記の図は、令和3年(2021年)までの障害者の雇用状況の推移です。障害者の雇用数は、グラフの通り、全ての障害種別で右肩上がりの状態です。

働く障害者が増えた背景としては、障害者雇用促進法の改訂やダイバーシティ促進といった要因が挙げられます。障害者雇用に関する意識が社会全体で高まり、大半の会社が障害者向けの求人を増やす動きをとっています。

2020、2021年はコロナウィルスの影響で障害者雇用に関わらず求人数が減少しましたが、現在は再度増加傾向に入っており、特に経験や能力のある求職者は多くの企業からアプローチを受けているような状態です。もちろん障害者雇用全体でも採用が活発になっており、会社よりも転職者が優位に立ちやすい状況になってきています。

また働き方の多様性化や定年年齢の引き上げなどによって、終身雇用制度から転職が当たり前の社会になってきています。こういった事情もあり、経験豊富で柔軟な対応が可能な30代後半から40代の人材が多くの会社で求められています。

ハローワーク経由の就業件数は40代が最も多い

出典:厚生労働省 障害種別、年齢別のハローワークにおける雇用状況について

上記のグラフは、平成28年度にハローワーク経由で就職した人のデータになります。上記の通り、一般雇用、障害者雇用ともに40代の就職率が最も高くなっており、その上で障害者雇用の方がより高い数値が出ています。

この結果の理由としては、先ほども解説した経験豊富な人材が求められている点と、若い年代に比べ、ハローワークを上手に活用している人が多い点が考えられます。

やはり転職活動をスムーズに進めるためには、ハローワークや転職エージェントなどの就職支援サービスを活用する必要がありますね。

就労継続支援A型の年齢階層別の利用状況でも、40代が全体の約26%を占めるなど、もっとも多い

出典:障害者雇用分科会(第103回~106回)関係資料

先ほどから「40代は経験豊富な点が評価されている」と解説していますが、障害が理由でそれまでずっとやってきた仕事ができなくなってしまった方や、責任が重くプレッシャーがかかる仕事は控えたいといった方もいらっしゃるかと思います。

そういった方には就労継続支援の利用がおすすめです。就労継続支援についてはこちらの記事「障害者向けの作業所とは?就労継続支援から一般就労を目指す方法や作業内容を解説」にて解説していますので詳しい話は省きますが、簡単に言うと障害者雇用で働く以上に障害に対する手厚い配慮を受けながら仕事ができる施設のことです。

40代で転職というと尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、「キャリアアップを目指したい」「就労継続支援施設で安心して働きたい」など、自分の希望に合わせて転職することは何歳からでも遅くありません。

もし今の職場では叶わない希望がある場合、ぜひ転職を一度検討してみてください。

職業別のハローワーク経由の就業決定数

出典:厚生労働省 令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します~コロナ禍において「障害者の就職件数」が減少~

上記は職種と障害種別ごとの就職件数をまとめた表(年齢不問のデータ)です。

マネージャー職(管理的職業)はそもそもの求人数が少ないため就職できる人数は限られていますが、事務職やサービス職、軽作業(運搬清掃包装等の職業)では多くの人が就職を決めています。

なかなか転職先が決まらないという人は、受ける職種の幅を広げてみることで選択肢が広がり、結果にもつながりやすくなります。

企業側は業務スキルが同じ程度ならより若い求職者を採用する傾向がある

もし同じ求人に、全く同じスキルを持った40代と20代の方がそれぞれ応募した場合、大抵の場合は20代の方が採用されます。

これは障害者雇用に限った話ではなく、一般雇用でも同様の結果になるでしょう。やはり、若いほどその後の伸び代を踏まえた採用になるため、その時点でのスキルが同じ場合は若い方が優先的に採用されます。

そのため40代から転職をする場合は、それまでの経験を活かし即戦力になれる求人に応募しましょう。

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40代障害者が転職するためのポイント

ここからは、40代の障害者が転職する上で意識するべきポイントについて解説します。

経験を武器にする

繰り返しになりますが、40代の転職で最も重視されるのはそれまでの経験です。そのため、可能な限り自分の経験が活かせる求人への応募をおすすめします。

そしてその上で、面接の際に自分がこれまでしてきた経験や実績などを十分にアピールしましょう。

【具体例】

  1. 事務職(メンバー)
  2. 事務職での転職の場合は、まずPCスキルをアピールしましょう。特にエクセルに関してはできることが多いほど高い評価を受けられます。また事務職には営業事務や経理事務など、それぞれで業務内容が異なるため、過去自分がどのポジションでどんな業務をしていたのか、具体例を上げながら説明しましょう。

  1. 事務職(マネージャー)
  2. マネージャーやリーダーの経験がある場合は、必ずそれをアピールしましょう。内容としては、マネジメントしていた人数やマネジメントする際に注力していたポイントなど、こちらも具体例が重要です。

  1. サービス業
  2. 店長職など、マネジメントやリーダー経験がある場合はまずそれを第一に伝えましょう。そのほかにも売上実績など、数字で伝えられるポイントがあると、採用担当者にもわかりやすくアピールができます。

  1. エンジニア
  2. エンジニアのような技術職は、スキルが最も重要視されます。そのため、自分のスキルをアピールできるように、開発実績や参加プロジェクト数などの情報を活用し、自分のスキルレベルを明確に伝えるようにしましょう。

転職先が求めている経験を伝えることができれば、より良い条件での採用も可能になるので、武器になる経験についてまず考えてみましょう。

未経験の場合は希望条件を下げる

障害によってそれまでの仕事ができなくなったり、キャリアチェンジのためだったり、未経験の求人に応募する方もいらっしゃるかと思います。

その場合は必ず、希望条件を下げるようにしましょう。

例えば「現場仕事を15年間続けてきて、直近の年収は500万だった。でも障害を負ったため事務職に転職したい。」といった場合、それまでと同様に500万以上の年収を希望したとしても、事務職が未経験である以上、現場仕事時代の年収は加味されません。

そのため、自分が未経験であることを前提に、まずは最低限生活に必要な給与を希望条件に定めて求人を選んでみましょう。またその際、昇給の条件や昇給幅についても事前に把握していくと、収入が下がることへの抵抗感や不安感も薄れるかと思います。

学ぶ姿勢を見せる

新しい職場で働く場合、同じ職種での転職であったとしても会社独自のルールがあったり、未経験の業務を任されたりする場合も十分に考えられます。

また40代からの転職の場合は、上司が年下になることも。

そのため、常に新しいことを学ぶ姿勢や、それらを受け入れる柔軟性を選考時に示す必要があります。

自己PRや経歴についての質問など、面接では学ぶ姿勢をアピールできるタイミングは複数あるので、必ず1度はこのポイントについて触れるようにしましょう。

障害理解を深める

これは40代の転職に限らず、障害者雇用で転職する場合に必須のポイントです。

障害者雇用で働く一番のメリットは、働く上で障害に対する配慮を受けられることです。この配慮があるからこそ、心身に無理をさせることなく安心して働くことができるようになります。

しかしその配慮を受けるためには、自分自身が障害について深く理解し、会社側に明確にそれを伝えられなければいけません。

なので、下記の内容を会社側に伝えられるように、自分の障害と正面から向き合ってみてください。

これらをわかりやすく説明することで、会社側も安心して採用できるようになります。

40代障害者の転職方法

障害者枠は一般枠よりも多くの転職手段があります。その中から3つピックアップして解説します。

障害者雇用専門の転職エージェント

最もおすすめなのが、障害者雇用専門の転職エージェントの利用です。

転職エージェントを利用するメリットとしては、

といった点が挙げられます。

まず、ハローワークや求人サイトには掲載されていない非公開求人の提案なども受けられるため、自力での転職活動と比べ、求人の選択肢が格段に増えます。

また書類作成や面接の対策など、選考を突破するために必要なサポートも受けられます。

転職エージェントはすべてのサービスを無料で受けられることもあり、利用しておいて損はありません。

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ハローワーク

ハローワークも無料で利用できる転職サービスの1つです。

自分が住んでいる市区町村のハローワークに登録すると、日本全国の求人情報が一括で見れるようになり、応募手続きもその場で行うことができます。

また、転職活動を進める上での相談をすることも可能なため、ハローワークの利用もおすすめです。

就労移行支援施設

就労移行支援施設は、主に障害者を対象とした就職支援施設です。

就労移行支援では、転職支援だけでなく、転職に必要なスキルを学ぶことも可能です。就労移行支援で学べる内容としては、

といったものがあります。

そのため、未経験の仕事への転職を目指す方におすすめの施設です。

また就労移行支援では、転職エージェントと同様に入社後の定着支援も受けられるため、安心して働けるようになります。

就労移行支援についてはこちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

40代におすすめの障害者枠求人

最後に40代の方におすすめの障害者枠求人をいくつか紹介します。

株式会社大塚商会

大塚商会は、障害者枠と一般枠で給与基準を分けていないため、他の障害者枠求人と比べて給与が高く、その分求められる経験やスキルも高くなります。

大塚商会についてはこちらの記事『「成果を正当に評価する会社なんです」——大塚商会・土谷知子さんに聞く、障害の有無に関係ない評価制度』にて詳しくお話を伺っています。

【求人内容】

大塚商会の求人詳細はこちら

株式会社リンクレア

リンクレアは、システム構築分野で実績を残している会社です。今回紹介する求人もプログラマー・システムエンジニアポジションの募集になります。

【求人内容】

リンクレアの求人詳細はこちら

株式会社マイナビパートナーズ

マイナビパートナーズはマイナビグループの特例子会社として設立された会社です。特例子会社は、障害者を雇用することを目的に設立される子会社で、働きやすさが一番の特徴です。

特例子会社についてはこちらの記事「特例子会社で働くメリット・デメリットと実際の求人例を紹介」にて詳しく解説しています。

【求人内容】

マイナビパートナーズの求人詳細はこちら

サテライトオフィス求人

サテライトオフィスは、所属する会社のオフィスではなくサテライトオフィスの運営会社が管理するオフィスで働く形式の就労方法です。

サテライトオフィスについてはこちらの記事「障害者向けサテライトオフィスとは?働き方やメリット・デメリットを解説!」にて詳しく解説しています。

【求人内容】

サテライトオフィスの求人詳細はこちら

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