【障害者の就活】うまくいかない人の特徴と内定までの対策を紹介

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「何社も受けているのにいつも面接がうまくいかない…」「内定が出ない理由が全然わからない…」そんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

障害者の就活では、健常者の就活と異なるポイントがいくつかあるため、周りの就活生と同じ動きをしていても、なかなか望む結果は出ません。

就活がうまくいかない原因を特定し、内定獲得を目指していきましょう!

障害者学生の就職の実態

高等教育機関(大学など)に在籍する障害者は年々と増加しており、2019年時点で37,000人を上回りました。これは10年前の5倍を超える人数で、今後も増加していく見込みです。

しかし障害者学生の就職率はまだまだ低い現状があります。

平成30年に法改正が行われ、法定雇用率の上昇や、精神障害と発達障害が障害者雇用の対象に含まれるようになったことで、それ以前と比較すると就職率も上昇しました。とはいえ、90%を超える就活生全体の就職率と比較すると、この数値をかなり下回ります。

この就職率を上げるためには解決するべき課題としては、

上記の点が挙げられます。

上記からもわかる通り、障害当事者だけでなく、企業や支援機関などが一丸となって課題解決に取り組まなければいけません。

本記事ではその中でも、障害者学生本人が就職するためにやるべきことについて解説していますので、ぜひご参考ください。

障害者の就活がうまくいかない原因とは?

障害者の就活がうまくいかない人の原因について、特徴別に解説します。

エントリー企業が少ない

まず1つ目は、エントリーしている企業数が少ないパターンです。エントリーした数=内定のチャンスの数なので、ここが少なくなるとその分内定が獲得できる可能性も減ってしまいます。

就活生は平均で20社前後の会社にエントリーしています。これを基準にしてみて、ご自身のエントリー数はいかがでしょうか?

エントリー数を増やせばすぐに内定が出る訳ではありませんが、必要以上にエントリー数を絞るのはおすすめできません。

特に障害者枠は一般枠と比べて、求人数が限られています。リクルートワークスの調査よれば、2022年卒の一般枠の求人数は約67万件に対して、障害者枠の求人数は、新卒募集以外の求人を含めても約1.9万件程度(厚生労働省「令和2年度 障害者の職業紹介状況等」より)です。

その中で更に極端にエントリー先を絞ると、何十社もエントリーしている一般的な就活生と比べて、内定を貰える可能性は当然低くなってしまいます。

もし「有名な会社で働きたい」「広告会社って楽しそう」といったイメージだけでエントリーする会社を選んでいる場合、企業研究を再度行い、エントリーする会社の幅を広げてみましょう。

企業研究が不足している

上記でも触れましたが、企業研究が不十分だと、自分がどんな仕事をしたいのかが明確でないため、エントリー数が減ってしまったり、軸が定まらないまま闇雲にエントリー数だけ増えて選考で落ちてしまう…、といったことが続いてしまいます。

企業研究をなんとなく行うのではなく、下記のポイントを意識して行いましょう。

障害者枠で働く場合、3つ目のポイントが特に重要です。社内のバリアフリー設備や障害者専用の福利厚生、障害者の雇用率や離職率など、これらは会社を選ぶために必須の情報です。

しかし、これらの情報を全て公開している企業は少なく、自力では全ての情報を手に入れられないことも。そういった場合は就職エージェントに相談してみましょう。就職エージェントの紹介で応募した場合、エージェント経由でこれらの情報を確認してもらえます。

また企業研究は、面接を通過する上でも非常に重要です。

面接では必ず志望動機が聞かれます。企業研究を十分に行えていれば、ここで自信を持って回答できます。ですが不十分な場合、抽象的で他の会社に対しても当てはまる回答になってしまいがちです。

面接官は採用のプロであるため、本気で入社したいのかどうかは簡単に見破られてしまいます。自信を持って志望動機を答えられるように、企業研究を徹底的に行いましょう。

自分の障害に適さない会社にエントリーしている

会社を選ぶ際、自分の障害に適した仕事ができる会社かどうかについても考慮する必要があります。

障害者枠は、障害に対する配慮を受けられますが、障害ごとにどうしてもできなかったり、やらない方が良い業務があることも事実です。この点について、障害種別ごとに解説します。

身体障害の場合

身体障害の場合、まず肉体労働が難しい場合が大半です。肉体労働は、運動能力や身体能力を一定求められるため、身体障害をお持ちの方にはおすすめできません。

他にも、四肢や視覚、聴覚に障害があると、外回りが必要になる営業職も難しいです。(内勤営業であれば可能な場合も)

特に身体障害は、合わない業務を無理して行い、怪我をしたりする危険もあるため注意が必要です。

精神障害の場合

精神障害をお持ちの場合、業務内容はもちろんですが、精神的に負担がかからない環境で働くことが重要です。

特に、

これらが叶う職場かどうかチェックしましょう。またそのためには、ストレスの原因を自分自身が把握しておかなくてはいけません。自己分析を十分に行い、自分の障害について正確に把握しておきましょう。

発達障害の場合

発達障害をお持ちの場合、自分が苦手なことを基準に仕事を選びましょう。

苦手な業務を担当すると、どうしてもミスが出てしまいやすくなり、ストレスを感じてしまいます。

そのため、

上記のように苦手な業務をリストアップし、それを担当する必要がない会社や職種を選ぶようにしましょう。また、これらを把握するためにも自己分析は必要不可欠なので、手を抜かずに自己理解を深めましょう。

知的障害の場合

知的障害の場合、発達障害とは反対に、自分が得意なことやできることから会社や仕事を選びましょう。

事務作業なのか、軽作業なのか、清掃業務なのか、自分が得意なことを基準にすると、自分に合わない会社に入ってしまう、なんてことも防ぐことができます。

再三繰り返しになりますが、ここでもやはり自己分析が重要になりますので、自分が得意なことがわかるまで自己分析を行いましょう。

自己分析が不足している

自己分析は就活の一番最初に行うことですが、これが不十分だと就活はうまくいきません。

前述の通り内定を獲得するためには、

といったことが重要ですが、これらをするためには十分な自己分析が必要不可欠です。

特に障害理解は、障害者特有の自己分析項目になります。障害理解を深めるために重要なのは、周りの力を借りることです。例えば、

など。

家族や友人からは普段の自分の姿から、主治医からは医学的な観点から、キャリアセンターや就職エージェントの担当者からは働く上で必要な情報について、それぞれ違った観点から自分と自分の障害について話を聞いてみましょう。

なかなか内定が取れない場合、この自己分析が不十分である可能性が高いため、時間をつくり自己分析をやり直してみましょう。

一般枠だけで就活している

障害者手帳を所持していると、障害者枠と一般枠どちらでも就活をすることが可能ですが、ここで一般枠だけに絞ることはおすすめしません。

一般枠は求人数が多い反面、健常者と障害者どちらもエントリーができるため、1社あたりの応募者数も多くなり、内定を獲得できる確率も下がってしまいます。

その点、障害者枠であれば、応募できるのは障害者のみとなるため、選考倍率が下がります。

そのため、一般枠の求人にも応募したい場合でも、障害者枠と一般枠の両軸で就活を進めるようにしましょう。そうすることで選択肢が広がり、内定が獲得しやすくなります。

障害者の就活がうまくいく人の特徴とは?

続いて、就活をうまく進めている人の特徴について解説します。

自己理解が深い

就活がうまくいかない原因でも解説しましたが、自己理解の深さは就活の成功に直結します。

自己分析を徹底的に行い、

といった情報を理解しましょう。

特に自分の障害については、

これらの情報を把握していると会社側も安心して採用できるようになります。障害者枠で働く場合、障害について自分で説明することは義務になるので、主治医や家族の力も借りながら、障害理解を深めましょう。

企業研究・業界研究・職種研究を徹底している

就活を成功させるためには、自分のことだけでなく、会社や業界全体のことについても理解する必要があります。

  1. 職種研究
  2. その職種で担当することになる業務内容や、一般的なキャリアパスについて調べ、理解すること。

  1. 企業研究
  2. 会社の基本的な情報や同業他社との違い、その会社で活躍している人の特徴などについて調べ、理解すること。

  1. 業界研究
  2. 業界の分類や、業界ごとのビジネスモデル、業界内の会社情報などについて調べ、理解すること。

自己分析を含め、就活ではエントリーするまでの事前準備が非常に重要です。やりすぎだと感じるくらいまで、それぞれについて理解を深めましょう。

希望条件を広く設定している

エントリーする会社を選ぶ希望条件は人それぞれですが、就活がうまくいく人はこの希望条件を狭めすぎないようにしています。

もちろん全ての希望条件に当てはまる会社に出会い、そして内定を獲得できるに越したことはありませんが、そこまでスムーズに就活を進めることは難しいです。

会社を選ぶ際、絶対に譲れない条件以外の希望条件を、一旦除外することでより多くの会社と出会うことができます。そのためにまず、自分が会社に求める希望条件を「譲れない条件」と「叶えば嬉しい条件(譲れる条件)」に分けてみましょう。

【例】

このように一度自分の希望条件を整理してみましょう。

また、「譲れる条件」については、譲れる幅についても事前に考えておきましょう。上記の例の場合、「通勤時間は45分まで可能」「年収は300万以上なら生活できる」など。条件を広げることは大切ですが、やりすぎてしまうと入社後に苦労してしまうこともあるので注意しましょう。

最後に、障害内容によってはやりたくてもできない仕事があるのは事実です。ですが、多くの会社を見ることで、できる仕事の中に新しくやりたい仕事が見つかることもあります。

会社情報を少しだけ確認して自分には合わないと切り捨てるのではなく、1度選択肢として考えるようにしてみてください。

サポートを活用している

就活は自分1人の力だけで進めようとすると、なかなかうまくいきません。客観的な視点からのアドバイスやサポートを活用することで、就活をスムーズに進めることができます。

サポートを希望する場合は、

などを上手に活用しましょう。

就労移行支援事業所は、主に障害者を対象とした施設で、企業で活かせるスキルを学びながら就職のサポートを受けられる施設です。基本的には社会人を対象としていますが、地域によっては学生でも利用可能な場合があります。

就労移行支援事業所についてはこちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』で詳しく解説しています。

また就職エージェントでは専属キャリアコンサルタントが、求人の紹介や書類作成サポート、面接対策など、就職活動全般を徹底サポートしてくれます。障害者雇用専用の就職エージェントもあり、無料で利用できるサービスなので積極的に活用しましょう。

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内定までの流れと対策すべきポイント

内定を獲得するまでの流れについて、段階ごとに解説します。

自己分析

就活を始めていきなり求人情報を見るのはおすすめしません。というのも、就活の軸が定まらないうちに求人を見てしまうと目移りしてしまい、求人を選ぶのに時間がかかってしまったり、自分に合わない会社を選んでしまったりするためです。

そのため、まずは自己分析を行い、自分がどんな人間なのか、そしてどんな会社で働きたいのかを理解しましょう。 自己分析は下記の内容の理解が目的です。

自己分析は、自分の歴史が大切な情報源になります。

といったことを紐解き、自分がどんな会社でどんな仕事をしてどんなキャリアを積んでいきたいのかといった内容を分析、設定しましょう。

また障害者枠での就活の場合、自分の障害理解も行う必要があります。

障害者枠で就活する場合、面接の場で必ず障害について詳しく聞かれます。ここで自分の障害について説明ができないと、採用する側としては不安が残ります。そのため、上記の内容を自分で正確に理解し、わかりやすく説明できる状態にしましょう。

業界研究

自分のことを理解したら、次は業界について理解する必要があります。

業界は下記の8つに分けられます。

それぞれの業界、そして()内に記載されているような業種について調べ、自分がどんな事業を行なっている会社で働きたいかを考えましょう。

また、ここで1つの業界に希望を絞る必要はありません。

企業研究

希望の業界を定めたら、その業界内にどんな企業があるのかを把握し、企業研究を行いましょう。

同じ業界内であっても、企業ごとに事業内容は異なります。またそれ以外にも、

といった点も企業ごとに異なります。

業界地図や会社説明会、OB・OG訪問などを活用し、興味を持った企業について理解を深めましょう。

求人を探す

ここまで準備ができたら、実際にエントリーする求人を探しましょう。

新卒求人の探し方は大きく分けて下記の3つがあります。

多くの求人情報をまとめて見たい場合は、リクナビやマイナビのような求人サイトがおすすめです。しかしこれらは一般枠の求人情報が中心となるため、障害者枠の求人を見る場合は、障害者雇用専門の就職エージェントが最適です。

障害者雇用専門の就職エージェントであれば、希望する条件をもとに該当する障害者枠の求人を紹介してもらえます。

またそれだけでなく、書類作成や面接対策など、就活全体のサポートを実施してもらえるため、就活を始める段階でまず登録することをおすすめします。

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履歴書・エントリーシートの作成

応募したい求人を見つけたら、書類を作成しエントリー手続きを行います。

新卒の場合、職務経歴書の提出は不要なため、履歴書とエントリーシートの提出を求められることが一般的です。場合によっては履歴書のみ、エントリーシートのみの提出でエントリー可能なこともありますので、事前に確認しましょう。

また、エントリーシートは企業からフォーマットが指定される場合と、指定されない場合があります。指定されなかった場合は、リクナビが提供している「Open ES」の作成がおすすめです。

書類選考を通過できないと、面接を受けられないため、就職エージェントや大学のキャリアセンターと協力しながら、自分のことを正確に伝えられる書類を作成しましょう。

選考(書類選考・面接)

エントリーが完了するとまず書類選考が実施され、通過者は面接に参加します。面接の回数は3〜5回が一般的で、面接官や参加者の人数や面接の形式(対面・オンライン)など、多くのパターンがあるのでその都度事前に対策を立てましょう。

面接で特に大切なポイントは下記の3点です。

面接官から質問をされたら、いきなり理由や実績などを話すのではなく、まずその質問に対する結論(答え)を伝えましょう。結論から話すことで、その後に話す内容が伝わりやすくなります。

また、1つの質問に対して長々と話してしまうと、結局何が伝えたかったのかがわかりづらくなってしまうため、要点を絞り伝えましょう。

その上で、常に自信を持って答えましょう。答え自体が「多分〜だと思います」のように煮え切らなかったり、声が小さかったりすると、面接官から良い印象は持たれません。面接の回答に絶対の正解はないので、自分の答えをはっきりとした声で言い切るようにしましょう。

内定・就職

全ての選考を通過すると、会社から内定が通知されます。内定が出たからといって、すぐに入社を決めて就活を止める必要はありません。自分が納得できるまで就活を続け、その上で内定が出た会社の中から、最終的に入りたい会社を決めましょう。

大抵の企業は10月に内定式を行うため、内定が出ている場合はそれまでに入社する会社を決める必要がありますが、10月以降も選考を実施している会社はたくさんあるので、10月時点で内定が出ていなくても必要以上に重く考える必要はありません。

なかなか内定が出ない場合、その理由を把握し対策を立てる必要があります。就職エージェントは、専門家の観点から内定が出るまでのサポートを無料でしてくれますので、焦らずまずは相談してみましょう。

インターン

インターンの参加タイミングは人それぞれなので、最後にここで解説します。

インターンには大きく分けて下記の種類があります。

短期インターンは数日から数週間、長期インターンは数ヶ月から1年単位で実施されます。インターンに参加し、実際の業務を体験したり社内の人と関わることで実際にその会社で働く自分の姿をイメージすることができます。

また、インターンは障害者枠と一般枠で分けていない会社も多いため、インターンについては採用枠ではなく会社単位で考えましょう。仮にインターンに応募して落ちてしまったとしても、インターンが選考の一部になっている会社を除き、選考に参加することは可能です。

インターンは会社のことをより深く理解できるチャンスのため、気になる会社がインターンを実施していた場合、積極的に応募しましょう。

障害者枠で履歴書を書くときのポイント

障害者枠で就活する場合、提出書類に自分の障害について記載する必要があります。

その際、下記の内容は必ず記載しましょう。

特に心臓機能障害やパニック障害、てんかんのように発作が出るような障害がある場合は、その発作が起きた場合の対処方法まで明確に記載しましょう。

また配慮については、ただ「こういった配慮をしてください」と伝えるのではなく「こういった理由があるため、こういった配慮をいただければこういった業務に対応できます」と記載することで、能動的な姿勢を伝えられます。

【例文】
「指に障害がありタイピングなどの手を使う作業のスピードが健常者と比較して遅くなります。そのため作業時間を他の方よりも多く設定いただきたいです。こちらの配慮をいただけましたら、自分1人で業務を進めることができます。」

「私はADHDの診断を受けています。症状としては、ケアレスミスをしやすい、複数の業務を同時進行できない点が挙げられます。そのため、業務は1つずつお任せいただき、またその業務に対するダブルチェックのご対応をいただけましたら幸いです。」

面接で高評価を受けるためのポイント

内定を獲得するために、最も大切になるのが面接です。面接を突破するためのポイントについて、詳しく解説します。

自己PRは必ず答える

面接で聞かれる質問はいろいろありますが、自己PRはどんな面接でも必ずすることになります。そのため回答の準備は抜かりなくしましょう。

自己PRは下記の内容を意識しましょう。

まず自己PRで伝える自分の強みは、最も自信がある1つに絞りましょう。いくつも伝えようとすると内容が薄くなったり、面接官に伝わりづらくなるので、自分が一番アピールしたい内容を選びましょう。

次に、自己PRには明確な根拠(実績)が必要になります。根拠は過程(どういった目的でどういった努力をしたのか)とそれによる結果どちらも必要になります。ここで言う根拠は、全国大会出場といったように華々しい内容である必要はなく、それよりも自分の強みを矛盾なく後押しできる内容であることが大切です。

協調性の自己PR例

私の強みは、周りの人のことを考え自分から行動できる点です。

大学1年時から勤務していたアルバイト先では、複数の大学の生徒や幅広い年代の人が働いていました。私が入社した時点では、それぞれ同じ大学の人や近い年齢の人としかコミュニケーションをとっていない状態でした。

私は業務をスムーズに進めるためには良好な人間関係が必須であると考え、交流の場を設定したり、新しく入社する人に積極的に話しかけるなど、誰もが働きやすい職場になるように考え行動しました。その結果私が入社して半年経つ頃には、働く人全員がコミュニケーションをとるようになり、連携ミスも起こらなくなりました。

この強みを活かし、自分の仕事をするだけでなく周りに困っている人がいたらサポートするような働き方を目指します。

リーダーシップの自己PR例

私の強みは周りの人を引っ張り全員で目標を達成することです。

私は高校で野球部に所属しており、キャプテンを任されていました。元々部活動が盛んな学校ではなかったため、夏の県大会で2回戦突破したことが一度もありませんでした。そこで私がキャプテンに任命された際に、3回戦出場を目標に定めました。

この目標を達成するために、練習メニューを変えたり合宿を実施いたしました。練習が厳しくなったことで部活を止めようとする部員もいましたが、その際は一対一で話し合い、全員で目標を達成できるように尽力いたしました。その結果最後の大会では3回戦も突破することができ、史上最高のベスト16まで勝ち上がることができました。

貴社に入社しましたら、チームリーダーを任せてもらえるように経験を重ね、その機会がきましたら必ず結果を出します。

努力家の自己PR例

私の強みは、自分が立てた目標に対して適切な努力ができる点です。

私は外国の方と関われる仕事をしたいと考えており、国際系の大学に進学しました。高校時代は英語力に自信を持っていましたが、大学の同級生と比べまだまだ不十分であることを痛感しました。

そこで学校の授業だけでなく、自宅で毎日1時間以上英語の勉強をすることを決めて、3年間それを継続しました。また大学2年時には留学し、周りに日本人がいない環境で生活を送りました。その結果外国人の方ともコミュニケーションが取れるようになり、TOIECの点数も入学時点では600点でしたが3年時に受けた際には950点を獲得できました。

働く上で様々な困難があると思いますが、その都度何をするべきかを考えて努力し、乗り越えられるように行動します。

素直さの自己PR例

私の強みは、周りの人のアドバイスを活かし成長できる点です。

昨年末から広告制作会社でインターンとして入社し、未経験のデザイン業務を担当することになりました。事前に知識が全くなかったので、周りの人のアドバイスをいただいた場合は、まず一度実践するようにいたしました。そして、実践した上で自分に合う合わないを判断し、身に付けるようにしています。その結果、入社から半年たった今では、新しくインターンに参加する学生の初期教育を担当させていただけるようになりました。

貴社に入社しましたらこの強みを活かし、できる業務を増やしていきたいと思います。

良くある質問と回答例

自己PR以外にも、多くの会社の面接で聞かれる質問があります。その質問と回答例について解説します。

志望動機

志望動機は自己PRと同様に、必ず聞かれる質問です。志望動機で最も大切なことは、「その企業でなければいけない理由」を答えることです。

抽象的な答えだったりどんな会社でも言えてしまう内容だと、企業側からすると本当にこの会社に入りたいのかどうかが分かりません。

その会社に入りたい理由を明確に伝えることを意識しましょう。

【例文】
御社が取り組んでいる〇〇の事業に興味を持ち、入社を希望いたします。私は大学で〇〇に関わる研究を行っており、御社が行っている事業にその経験と知識を活かせると考えています。また以前参加いたしました会社説明会で担当の方と直接お話しさせていただく機会があり、私の疑問に丁寧にお答えいただきました。御社の事業と社内の雰囲気に惹かれ、ぜひ御社でに入社したいと考えております。

学生時代に頑張ったこと

中途採用の場合は、過去の職歴について深く聞かれますが、新卒の場合は学生時代の話が中心になります。

面接官はこの質問を通して、学生の人柄や考え方、行動力など様々なポイントをチェックし自社で活躍できる人間かどうかを見極めようとします。部活や留学、ゼミの研究やアルバイトなど、在学中に経験したことの中から、自分が最も自信のあるエピソードを選びましょう。

【例文】
私が学生時代最も力を入れていたことは、大学一年時から現在まで継続している書店でのアルバイトです。元々本が好きだったという理由だけで働き始めましたが、入社してから自分の本に対する知識を役立てられることに気付き、少しでも多くの方に本を買ってもらえるように努力しました。中でも、毎月テーマを決めてそのテーマに関わる本を集めた特設コーナーを設立し、責任者として運営したこと実績には自信を持っています。この経験を活かし、御社でも自分考え行動し、結果を出せる人間になれるようにいたします。

入社後にどんな仕事をしたいか

面接では過去の経験だけでなく、未来についての話も聞かれます。特に入社後にどんな仕事をしたいのかについては、志望度の高さや会社に適した人材かどうかを図るために重要な質問になります。

この質問に回答する際は、下記の点を意識しましょう。

どんな仕事をしたいかと聞かれて、ただやってみたい仕事内容を答えるのは質問意図が理解できていないと判断されます。そのため、5W1Hを意識して、具体的な回答をしましょう。

また「ミスをしないように仕事をします」のように当たり前の内容も評価されません。多少理想論になったとしても、高い目標を掲げましょう。

最後にその会社で働くのに適した人材と判断されるためには、その会社の社風や理念に合っていることが大切です。事前に企業が公開している情報を確認し、その上で回答を考えましょう。

【例文】
私はデザイン部門を希望しており、入社3年以内に自分が担当した製品を販売したいと考えています。生まれつき指に障害があるため、文房具に対して常に使いづらさを感じていました。そこで、障害者や高齢者など、どんな人でも簡単に使える文房具をデザインしたいと思うようになりました。大学ではデザイン工学を専攻し、デザインだけでなく力学についても学びました。この知識を活かしてバリアフリーをあらゆる製品に適用し、御社、そして社会に貢献していきたいと思っております。

逆質問は複数用意する

面接の最後に「何か質問はありませんか?」と面接官から逆質問されるのが通例です。ここは会社に対する疑問点や不安点を解消すると同時に、アピールの場でもあることを意識しましょう。

逆質問を考える際は、下記のポイントに注意しましょう。

まず大前提、会社説明会で説明済みの内容や企業サイトを見ればわかるような内容を質問してはいけません。そして、面接官がどの立場の人であるかも、質問を選ぶ上で大切な判断基準です。

例えば、現場社員の方が面接官なら、業務の具体的な話や社風について聞いたり、役員や社長が相手であれば、企業理念や会社としての今後の展望を聞いたり。このように、その面接官だからこそ聞く価値のある質問をしましょう。

最後に、逆質問を聞かれて「特にありません」は絶対にやめましょう。せっかく会社のことを深く知るチャンスでもありますし、何も聞かないと意欲が低いと判断されることも。集団面接だったとしても、周りに負けないよう積極的に質問しましょう。

【逆質問の例】

障害者枠の求人例

障害者枠の新卒求人例を紹介します。

パナソニック株式会社

日本を代表する電機メーカーのパナソニック株式会社。会社規模が非常に大きく、多種多様な事業を展開していることもあり、配属職種の幅広さが特徴です。

株式会社マイナビパートナーズ

マイナビグループの特例子会社として設立された株式会社マイナビパートナーズ。特例子会社ということもあり、障害内容に関わらず、どなたでも安心して働ける環境が整っています。

特例子会社についてはこちらの記事「特例子会社で働くメリット・デメリットと実際の求人例を紹介」で解説しています。

JA三井リース株式会社

JA三井リースは、専門性を活かしたサービスやソリューションを提供するリース会社です。JA三井リースについてはこちらの記事『「信頼感」が、チームをつくる—— JA三井リースに学ぶ、一緒につくる障がい者雇用』で詳しく解説しています。

障害者枠と一般枠の違い

次に障害者枠と一般枠の違いについて解説します。

それぞれの主な相違点は下記の通りです。

対象者障害の開示障害への配慮
障害者枠障害者手帳を所有している人必要配慮する義務がある
一般枠特になし不要会社による

まず障害者枠で働けるのは、障害者手帳を所有している人に限られます。逆に一般枠は会社から採用されれば誰でも働くことができます。

また障害者枠で働く場合、会社側に自分の障害について開示する必要があります。逆に一般枠で働く場合は、障害を会社側に伝える必要はありません。

そして最も大きな違いが障害への配慮についてです。障害者枠は障害に対する配慮をする前提での採用になるため、働く上で障害に負担をかけないように様々な配慮を受けられます。

しかし一般枠で働く場合、障害の開示義務がないこともあり、自分から希望しない限り障害への配慮は受けられません。また障害への配慮を希望したからといって、配慮の内容は会社次第となるため、必要な配慮が全て受けられるとは限りません。

以上の理由から、障害が日常生活や仕事に対してほとんど影響しないほど体調が安定している人以外は、障害者枠で働くことをおすすめします。

障害者枠のメリット・デメリット

最後に障害者枠で働くメリットとデメリットについてそれぞれ解説します。

障害者枠で働くメリット

障害者枠で働く一番のメリットは、繰り返しになりますが障害に対する配慮を受けながら働ける点です。

障害に対する配慮の実例は下記の通りです。

障害に対する配慮があることで、身体的にも精神的にも働くことに対する負担が減ります。反対に、障害に対する配慮がない中で無理をしながら働き、障害が悪化してしまった方が多くいらっしゃる現実もあります。

このあとデメリットについて解説しますが、そのデメリットがあったとしても、やはり極力障害者枠で働くことをおすすめします。

 

障害者枠で働くデメリット

障害者枠で働くデメリットには、給与面とキャリア面の2点があります。

障害が理由でできない業務があったり、業務時間に制限がある影響で、一般枠と比べると平均給与が低い傾向があります。また同様の理由から、キャリアアップに時間がかかることも。

しかし、これらのデメリットをなくそうとしている企業も増えてきており、今後は更にそれぞれの差も埋まってくるでしょう。

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