発達障害で「障害者枠が辛い」と感じたら?すぐできる対処法と適職の選び方
配慮を受けながら働ける障害者枠でも、発達障害のある人が仕事を辛いと感じてしまうことがあります。 背景としては職場で障害への理解が得られなかったり、仕事内容や待遇が自分に合わなかったりすることが挙げられます。 そのため、辛さの原因を整理できれば、職場への相談や働き方の見直しなど、自分に合った対処法を考えやすくなります。 この記事では、発達障害のある人が障害者枠で仕事を辛いと感じる主な理由と、その対処法、辛いときに相談できる支援先を解説します。
発達障害のある人が障害者枠で働いても辛いと感じることはある
障害者枠は、障害への配慮を受けながら働くことを前提とした雇用枠です。 しかし、障害者枠で働いているからといって、仕事上の悩みがすべて解消されるわけではありません。 発達障害の特性は人によって異なるため、配慮の内容や仕事内容、職場環境が合っていないと、障害者枠でも辛さを感じることがあります。 たとえば、以下のような状況では働きづらさを感じやすくなります。
- 必要な配慮が十分に受けられていない
- 任される仕事が少なく、やりがいを感じにくい
- 給料や待遇に物足りなさを感じる
- 人間関係やコミュニケーションで悩んでいる
- 仕事内容が自分の特性に合っていない
大切なのは、障害者枠なのに辛い自分が悪いと考えるのではなく、辛さの原因を整理することです。
発達障害のある人が障害者枠で辛いと感じる主な理由
障害者枠は障害への配慮を前提とした働き方ですが、職場の状況によっては発達障害のある人が辛さを感じることがあります。 辛さの理由は人によって異なりますが、代表されるものについてそれそれ解説します。
障害への理解や配慮が十分に得られない
発達障害は特性のあらわれ方が一人ひとり異なり、外見からも分かりにくいため、職場で特性が正しく理解されにくいことがあります。 合理的配慮は、障害のある人からの申し出をもとに、事業者と当事者が対話を重ねて個別に決めていくものとされています。 そのため、自分の特性や必要な配慮を言葉にして伝えられないと、職場が状況をつかめず、実際の困りごとに合った配慮につながりにくくなります。 理解や配慮が十分に得られないまま苦手な業務が続くと、ミスを重ねて自信を失い、辛さにつながることがあります。 出典:政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」・政府広報オンライン「事業者による障害のある人への「合理的配慮の提供」が義務化」
任される仕事が少なく、やりがいを感じにくい
発達障害のある人を雇用する企業では、本人の特性や能力に合った業務をどのように用意するかが課題になることがあります。 適した仕事の確保が難しい結果、負担の少ない定型業務に限定され、簡単な作業が中心になることがあります。 業務の幅が狭いことで能力を発揮できず成長を感じられない状態が続くと、やりがいを失い、辛さにつながります。 出典:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」
給料や待遇に物足りなさを感じる
厚生労働省の調査(令和5年度)では、発達障害のある人の1か月の平均賃金は13万円とされています。 同調査では、身体障害者の1か月の平均賃金は23万5千円、精神障害者は14万9千円、知的障害者は13万7千円となっており、発達障害者の平均賃金は比較的低い水準にあります。 発達障害者の平均賃金が比較的低い水準にある背景として考えられる要素には、以下のようなものがあります。
- 平均勤続年数が5年1月であること
- 週所定労働時間が通常(30時間以上)の人の割合が60.7%であること
- 無期契約の正社員の割合が35.3%であること
発達障害のある人の中には、体調や特性に配慮して短時間勤務を選ぶ人もいます。ただし、勤務時間が限られることで収入が伸びにくく、昇給・昇進の機会にも物足りなさを感じる場合があるため、将来への不安が強まり、仕事の辛さにつながることがあります。 ただし、障害者枠の求人でも、専門スキルを活かせる職種や、正社員登用・昇給制度のある職場を選ぶことで、収入面の不安を軽減できる場合があります。 出典:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査結果報告書」
職場の人間関係やコミュニケーションがうまくいかない
ASDの特性などにより、相手の意図を読み取ったり、暗黙のルールに沿って振る舞ったりすることに難しさを感じることがあります。 雑談や報告・連絡・相談がうまくいかず、孤立感を抱えたり、誤解からトラブルになったりすることがあります。 人間関係の負担が積み重なると、出社そのものが辛くなることがあります。 出典:政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」・独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
仕事内容が自分の特性に合っていない
障害者枠で採用されても、配属された仕事が自分の特性に合っているとは限りません。 マルチタスクや臨機応変な対応、長文の読み書きなど、苦手な業務が中心になると、努力してもうまくいかないことが多くなり、辛さを感じることがあります。 得意を活かせず苦手ばかりが求められる状況は、自己評価の低下にもつながります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
発達障害の特性別に見る障害者枠で辛くなりやすい場面
仕事の辛さの背景には、発達障害の特性が関係していることがあります。 どのような場面で辛さが生じやすいかは、ADHD・ASD・LDのどの特性が強いかによって異なります。
【ADHDの場合】ミスや遅れを指摘されて辛くなりやすい
ADHDとは、注意を持続することの難しさ(不注意)や、年齢・発達に見合わない多動性・衝動性を特徴とする発達障害です。 そのため、実際の業務においては、以下のような場面でつまずきや辛さを感じやすくなります。
- 不注意の特性
ケアレスミスが多い、一つの作業に集中し続けられないといった困難が生じやすくなります。
- 多動性・衝動性の特性
仕事を順序立てて進められない、思いついたことを優先して取りかかってしまうことがあります。
- 管理のつまずき
締め切りやスケジュールの管理、複数業務の優先順位づけでつまずきやすく、ミスや遅れを指摘されて辛さを感じやすくなります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
【ASDの場合】人間関係や曖昧な指示で辛くなりやすい
ASDとは、対人関係やコミュニケーションの難しさと、特定のものへの強いこだわりや、限定的で反復的な行動を特徴とする発達障害です。 そのため、実際の業務においては、以下のような場面でつまずきや辛さを感じやすくなります。
- 対人コミュニケーションの特性
上司や同僚への接し方や質問のタイミングがつかめず、暗黙のルールに戸惑いやすくなります。
- こだわりの強さ・変化への抵抗
急な予定変更や複数業務の並行に強い不安を感じることがあります。
- 臨機応変な対応のつまずき
曖昧な指示や臨機応変な対応が求められる場面でつまずきやすく、対人関係の負担が辛さにつながります。
- 覚過敏による負担
音や光、匂いなどへの感覚の過敏さにより、職場環境そのものが負担になることもあります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
【LDの場合】読み書き・計算を伴う業務で辛くなりやすい
LDとは、全般的な知的発達に遅れはないものの、読む・書く・計算するなど特定の能力に困難が生じる障害です。 そのため、実際の業務においては、以下のような場面でつまずきや辛さを感じやすくなります。
- 「読む・書く・計算する」ことの困難
全般的な知的発達に遅れはないものの、読む・書く・計算することが求められる業務に困難が生じます。
- 書類作成や数値処理の困難
書類やマニュアルの読み込み、報告書の作成、数値や金銭の処理など、苦手とする能力が求められる業務でつまずきやすくなります。
- 周囲からの誤解による負担
知的発達に遅れがないため困難が見過ごされ、努力不足と誤解されやすく、本人の負担につながります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・国立障害者リハビリテーションセンター「各障害の定義」・一般社団法人小児心身医学会「限局性学習症」
障害者枠での仕事が辛いときにすぐできる対処法
障害者枠での仕事が辛いと感じるときは、我慢を続けるのではなく、原因に合わせてできることから対処することが大切です。 まずは、自分がどの場面で辛さを感じているのかを整理し、職場への相談や業務の進め方の工夫、働き方の見直しを検討しましょう。 ここでは、発達障害のある人が障害者枠で辛さを感じたときに、すぐできる対処法を解説します。
自分の特性と必要な配慮を整理して職場に伝える
自分はどのような場面でつまずきやすく、どのような配慮があれば働きやすいかを整理します。 整理した内容を上司や人事に具体的に伝えることで、業務の調整や指示の出し方など、必要な配慮を受けやすくなります。 厚生労働省が提供する就労パスポートは、自分の特徴や希望する配慮を整理し、職場に伝えるためのツールとして活用できます。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・厚生労働省「就労パスポート 活用の手引き」
苦手をカバーする工夫や環境調整を取り入れる
自分の特性に合わせて、苦手をカバーする工夫を取り入れます。 具体的には、以下のような工夫が挙げられます。
- メモやチェックリストを使い、記憶に頼らず確認できるようにする
- リマインダーやアラームで締め切りや予定を管理する
- 仕事を小さな手順に分けて一つずつ進める
- 感覚の過敏さがある場合は、静かな席やイヤーマフなどで刺激を抑える
自分だけで対応しきれない部分は、職場に環境調整を相談することで負担を減らせます。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
上司や社内の相談窓口に相談する
困りごとは一人で抱え込まず、上司や人事、社内の相談窓口に早めに相談します。 障害者職業生活相談員が選任されている職場では、仕事上の悩みや配慮について相談できます。 状況を共有することで、業務分担の調整や配慮の見直しにつながります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
部署異動や働き方の見直しを相談する
今の仕事内容が特性に合わない場合は、配属や担当業務の変更を相談します。 在宅勤務や短時間勤務、フレックスタイムなど、働き方の見直しで負担を抑えられることがあります。 同じ会社の中でも、環境を変えることで辛さが和らぐ可能性があります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
心身の不調が出ている場合は主治医や産業医に相談する
障害者枠での仕事の辛さが続き、心身に不調が出ている場合は、無理をせず早めに主治医や産業医へ相談しましょう。 たとえば、以下のような状態が続いている場合は注意が必要です。
- 眠れない日が続いている
- 出社前に強い不安や吐き気がある
- 頭痛・腹痛・動悸などが続いている
- 仕事のことを考えるだけで涙が出る
- 休日も疲れが取れない
無理を続けると、うつ病や不安症などの二次的な不調につながるおそれがあります。 すでに通院している場合は、仕事内容や職場での困りごと、体調の変化を主治医に共有しましょう。 会社に産業医や相談窓口がある場合は、勤務時間の調整や業務量の見直し、休職の必要性について相談できることもあります。 退職や転職を考える前に、まずは医療機関や社内外の窓口に相談しましょう。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
辛さが続く場合は転職も視野に入れる
配慮の相談や働き方の見直しをしても辛さが続く場合は、職場が合っていない可能性があります。 無理を続けると二次的な不調につながるおそれがあるため、転職も選択肢の一つとして考えます。 転職を検討する際は、就労支援機関や転職エージェントに相談し、自分の特性に合った職場を探します。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」・政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
障害者枠での仕事が辛いときに相談できる就労支援
仕事の辛さは、社内だけでなく社外の専門機関に相談することでも解決の糸口が見つかることがあります。 ここでは、就職前から就職後の定着まで、状況に応じて利用できる支援を紹介します。
ハローワークの専門援助部門
ハローワークには、障害のある人を対象とした専門援助部門が設けられています。 専門の職員や相談員が、障害の特性や適性、希望職種に応じた職業相談・職業紹介・職場適応指導を行います。 精神・発達障害者雇用サポーターが配置されている場合があり、カウンセリングや職場定着の支援を受けられます。 出典:厚生労働省「ハローワークにおける障害者の就労支援」・発達障害ナビポータル「職業紹介」
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターは、障害のある人の就職や職場定着を支援する専門機関です。 仕事で困っていることや、職場で必要な配慮について相談でき、必要に応じて職業評価や職業相談を受けられます。 たとえば、以下のような相談ができます。
- 自分に合った仕事内容や働き方を知りたい
- 今の職場でどのような配慮が必要か整理したい
- 職場でのコミュニケーションや業務の進め方に悩んでいる
- 配属先や業務内容の変更について相談したい
また、必要に応じて職場適応援助者(ジョブコーチ)支援につながる場合もあります。 ジョブコーチ支援では、障害のある本人だけでなく、企業側にも助言を行い、職場で働き続けられるよう支援します。 今の職場で働き続けたいものの、配慮や環境調整に悩んでいる場合は、地域障害者職業センターへの相談も選択肢になります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「地域障害者職業センター 障害のある方へのサービス」
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害のある人とその家族を対象に、相談支援・発達支援・就労支援・情報提供を総合的に行う専門機関です。 就労に関する相談に応じ、ハローワークや地域障害者職業センターなどの関係機関と連携して情報提供を行います。 必要に応じて、就労先を訪問し、障害特性や就業適性に関する助言、作業工程や環境の調整を行うこともあります。 出典:国立障害者リハビリテーションセンター「発達障害者支援センターの事業内容」
就労移行支援
就労移行支援は、一般企業への就労を希望する原則65歳未満の障害者を対象に、就労に必要な知識や能力の向上のための訓練を行う障害福祉サービスです。 ビジネスマナーやPCスキルの習得、職場実習、求職活動の支援、就職後の職場定着に向けた相談などを原則2年間受けられます。 障害者手帳がなくても、医師の意見書などにより障害福祉サービス受給者証の交付を受けることで利用できる場合があります。 就労移行支援については、こちらの記事「就労移行支援の利用条件・対象者や料金・利用の流れを解説」でも詳しく解説しています。 出典:厚生労働省「障害者の就労支援について」
障害者就業・生活支援センター
障害者就業・生活支援センターは、障害のある人の職業生活における自立を図るため、就業面と生活面の両面から一体的な相談・支援を行う機関です。 仕事の相談だけでなく、生活習慣や健康管理、お金の管理といった生活面の相談にも対応しています。 就職後も職場に定着できるよう継続的な支援を受けられるため、仕事と生活の両面に不安がある場合に活用できます。 出典:政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」・内閣府「令和4年版障害者白書」
転職エージェント
転職エージェントは、サポートを受けられる転職支援サービスで、応募から入社まで無料で利用できるケースがほとんどです。 求人票だけではわからない職場の雰囲気や配慮の内容を、担当者を通じて確認しやすいという利点があります。 障害者雇用を専門に扱う転職エージェントもあり、特性に配慮された求人を紹介してもらえますが、利用には原則として障害者手帳が必要な場合が多くなっています。 障害者専門のエージェントである障害者雇用バンクでも、一人ひとりの特性や希望する配慮に合わせて求人を紹介しています。自分に合う職場を一人で探すのが不安な場合は、無料の転職サポートを活用して、働き方や職場環境について相談してみるのも選択肢です。
発達障害のある人が辛さを感じにくい「働き方」の選択肢
仕事の辛さを減らすためには、自分の特性や体調に合った働き方を選ぶことも大切です。 働き方を選ぶ際は、以下のような点を意識するとよいでしょう。
- 業務手順が明確で、自分のペースで進められる
- 対人対応やマルチタスクの負担が少な
- 特性や体調に応じた配慮を受けられる
ここでは、こうした条件を満たしやすい働き方として、就労継続支援とサテライトオフィスを取り上げます。
就労継続支援
就労継続支援は、一般企業での就労が難しい障害のある人に、配慮を受けながら働ける場と就労に必要な訓練・支援を提供する障害福祉サービスで、雇用契約を結ぶA型と、結ばないB型があります。 A型は事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の給与を受け取りながら、支援を受けつつ働ける仕組みです。一般企業での就労に不安がある場合でも、体調や特性に配慮された環境で働きやすい傾向があります。 B型は雇用契約を結ばず、体調や障害の程度に合わせて自分のペースで働き、生産活動の対価として工賃を受け取ります。 どちらも一般就労が辛いと感じる場合に、支援を受けながら無理なく働く上での選択肢となります。 就労継続支援については、こちらの記事「就労継続支援A型とは?手取り額やB型との違い・仕事内容を徹底解説!」「就労継続支援B型はどんな人に向いてる?対象者・利用条件・申請手順をわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。 出典:厚生労働省「障害者の就労支援について」
サテライトオフィス
サテライトオフィスは、企業が障害のある社員のために設けた専用の就労拠点で、支援員が常駐するオフィスで働ける就労方法です。 バリアフリー設備や静かな環境など、障害のある人が働きやすいように配慮された職場環境が整えられている傾向があり、困ったときにはその場で支援員に相談できます。 一般のオフィスでの勤務に負担を感じる場合でも、配慮された環境のもとで安心して働く上での選択肢となります。 障害者向けサテライトオフィスについては、こちらの記事「障害者向けサテライトオフィスとは?働き方やメリット・デメリットを解説!」でも詳しく解説しています。
発達障害の特性に合った障害者枠のおすすめ求人3選
ここまで紹介してきた就労継続支援やサテライトオフィスのような配慮を受けやすい働き方だけでなく、一般企業の障害者枠の中にも、特性に合った職場を見つけられる可能性があります。 ここでは、これまで見てきた辛さの原因をふまえ、発達障害の特性に合った障害者枠の求人を3つ紹介します。
日本電技(主にADHD・LD向け)
【求人情報】
- 職種:事務職(産業ソリューション事業部等)(障害者枠)
- 雇用形態:契約社員
- 業務内容:PCでのデータ整理、紙資料の整理、備品の管理・発注など
- 給与・年収:3,000,000円~4,000,000円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格:社会人経験のがる方
こちらは日本電技株式会社の事務職の求人です。 データ整理や資料の整理、備品の管理・発注などの事務業務が中心で、本人の経験に合わせて担当する業務を決めてもらえます。 任される業務を調整しやすいため、複数の業務が重なると負担を感じやすいADHDの人や、読み書きや計算の多い業務に苦手さがあるLDの人でも、自分の得意な範囲に絞って働きやすい求人と言えるでしょう。 日本電技株式会社の求人はこちらからご覧ください。
マイナビパートナーズ(主にASD向け)
【求人情報】
- 職種:事務職(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:データ入力、情報収集・調査、資料のファイリング、書類チェック・照合、郵便物の仕分け・発送など
- 給与・年収:2,774,460円~3,200,000円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格 ・新卒採用は短大・専門卒以上の方 ・中途採用は高卒以上の方
こちらは特例子会社である株式会社マイナビパートナーズの事務職の求人です。 特例子会社は、障害のある人が働きやすいように、業務内容や職場環境の整備に取り組んでいる会社です。 データ入力や書類のチェック・照合など、手順の決まった業務が中心であれば、曖昧な指示や暗黙のルールに苦手さがあるASDの人でも、負担を抑えながら取り組みやすいと言えるでしょう。 株式会社マイナビパートナーズの求人はこちらからご覧ください。
パナソニックコネクト(主にADHD・ASD向け)
【求人情報】
- 職種:エンジニアオープンポジション(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:研究開発(AI、解析シミュレーション)、設計開発(ソフトウェア・電気・機構など)、システムエンジニアなど
- 給与・年収:4,000,000円~8,000,000円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格 ・高校卒業以上の方 ・組織での事務業務の経験(3年程度)と、必要な知識・スキルを備えた方
こちらはパナソニックコネクト株式会社の技術系オープンポジションの求人です。 研究開発やソフトウェア開発、システムエンジニアなど、専門知識を活かして一人で集中して取り組める業務が中心です。 興味のある分野に高い集中力を発揮するADHDの人や、論理的に手順を追って進める作業を得意とするASDの人が、強みを活かしやすい求人と言えるでしょう。 年収400万円から800万円と一般枠と遜色ない水準のため、給料や待遇に物足りなさを感じている人にも向いています。 なお、職種によってはチームでの連携や納期管理が必要になるため、担当業務の範囲やサポート体制を事前に確認しておくと安心です。 パナソニックコネクト株式会社の求人はこちらからご覧ください。
まとめ:発達障害のある人が障害者枠の辛さを減らして働き続けるために
障害者枠であっても、障害への理解不足や仕事内容・待遇のミスマッチから、発達障害のある人が辛さを感じることがあります。 辛さの背景には発達障害の特性が関係していることが多く、どの特性が強いかによってつまずく場面は異なります。 自分の特性と必要な配慮を整理して職場に伝える、苦手をカバーする工夫を取り入れる、上司や相談窓口に相談する、働き方を見直すなど、原因に応じた対処で辛さは和らげられます。 社内での対応が難しい場合は、ハローワークの専門援助部門や地域障害者職業センター、発達障害者支援センター、就労移行支援、障害者就業・生活支援センター、転職エージェントなどの就労支援を活用しましょう。
発達障害と障害者枠に関するよくある質問
障害者枠は発達障害の人にとって本当に働きやすい?
障害者枠は障害への配慮を前提とした働き方で、特性に合った配慮を受けられれば働きやすくなります。 ただし、職場の理解や仕事内容によっては辛さを感じることもあり、働きやすさは職場選びと配慮の有無に左右されます。 自分の特性や必要な配慮を事前に整理し、それを受けられる職場かどうかを見極めることが大切です。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
障害者枠が辛いときは一般枠に移った方がいい?
一般枠は求人の幅が広く収入を上げやすい一方、障害への配慮は受けにくくなります。 障害者枠が辛い原因が配慮不足にある場合、一般枠に移るとかえって負担が増えることもあります。 まずは辛さの原因を整理し、配慮の相談や働き方の見直しを試したうえで、支援機関に相談しながら判断するとよいでしょう。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
障害者枠の仕事が辛い場合、辞めてもいい?
障害者枠の仕事が辛く、心身に不調が出ている場合は、無理に続ける必要はありません。 眠れない、出社前に強い不安がある、体調不良が続いているなどの状態がある場合は、まず主治医や支援機関に相談しましょう。 ただし、勢いで退職してしまう前に、以下のような選択肢を検討することも大切です。
- 上司や人事に必要な配慮を相談する
- 業務内容や部署の変更を相談する
- 勤務時間の調整や休職を検討する
- ハローワークや就労支援機関に相談する
- 転職エージェントに相談し、別の職場を探す
転職を検討する場合は、何が辛かったのかを整理しておくことが重要です。 配慮不足、人間関係、仕事内容、勤務時間、待遇など、辛さの原因を明確にしておくと、次の職場で同じミスマッチを防ぎやすくなります。 出典:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構「5.障害特性と配慮事項 (8)発達障害」
障害を開示せずに働く(クローズ就労)のはあり?
障害を開示せずに働くクローズ就労は、一般枠での求人の選択肢が広がる一方、障害への配慮は受けられません。 配慮を受けられないまま無理を重ねると、二次的な不調や早期離職につながるおそれがあります。 配慮を受けながら働きたい場合は、障害を開示するオープン就労を選ぶほうが、長く働き続けやすくなります。 出典:政府広報オンライン「大人になって気づく発達障害 互いに働きやすい職場づくりのために」
日本最大級の障害者向け求人サイト
「障害者雇用バンク」
数多くある障害者の転職サイトのなかでも、日本最大級の障害者向け求人情報を提供する「障害者雇用バンク」は業界初「人材紹介の求人情報データベースとハローワークの求人データベースの両方の情報の提供」障害者の転職をトータルで支援します。
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無料登録は3分程度で手軽にできるので、まずは登録するところから始めてみてはいかがでしょうか?


