多発性嚢胞腎の人に向いてる仕事・実際のおすすめ求人3選

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腎機能の低下を引き起こす指定難病の、多発性嚢胞腎。

本記事では、多発性嚢胞腎の人に向いてる仕事について、具体例を挙げながら解説します。

多発性嚢胞腎とは

まずは、多発性嚢胞腎について解説します。

多発性嚢胞腎の概要

多発性嚢胞腎とは、腎臓にできた多発性の嚢胞(水が溜まったフクロ)が徐々に大きくなることによって、腎機能の低下を引き起こす病気で、遺伝性の病気とされており、指定難病に該当します。

多発性嚢胞腎は、常染色体顕性多発性嚢胞腎(ADPKD)と常染色体潜性多発性嚢胞腎(ARPKD)の2種類があります。

末期腎不全まで症状が進行することもあり、その場合は透析や腎移植などの治療が必要となります。

出典:難病情報センター

多発性嚢胞腎の症状

ADPKDは初期症状がなく、徐々に腎臓に嚢胞が増加し、腎臓が大きくなります。

それによりお腹の張りを感じたり、血尿といった自覚症状が現れ始めます。合併症を引き起こすこともあり、高血圧や、くも膜下出血を通常より高い可能性で発症するようになります。

それに対しARPKDは、腎機能の低下が代表的な症状で、透析や腎臓移植が必要になるケースが多いです。

また、下記の合併症を引き起こすこともあります。

また、体内の水分量が減少すると、尿を濃くするホルモンが分泌され、それが症状に悪影響を与える可能性があります。

出典:難病情報センター東京女子医科大学腎臓病総合医療センター

多発性嚢胞腎の治療法

ADPKDに対しては、尿を濃縮するホルモンを投薬することで、腎臓の嚢胞の肥大を防ぎ、腎臓の働きの低下を抑えることを目指すことになります。

ARPKDの場合は、完治させるための治療法は確立されていないため、腎機能障害の程度に合わせた治療が行われます。軽症の場合は投薬などの対処療法、末期の腎不全まで症状が進行した際は、移植や透析治療が行われることもあります。

出典:難病情報センター

多発性嚢胞腎が仕事に与える影響

症状によってではありますが、直接的に生活に影響する症状は少ないため、多発性嚢胞腎が直接的に仕事に影響を与えることは多くはありません。体内の水分量が減少することで症状が進行してしまう可能性があるため、汗を大量にかくような肉体労働は避けることが推奨されます。

デスクワークであれば身体への負担が少ないため基本的に対応可能ですが、透析治療が必要になった場合は、働ける時間に制限が生まれます。

透析治療は、一般的に週3日・1回5時間と多くの時間が取られるため、フルタイムでの就労が難しくなります。

出典:東京女子医科大学腎臓病総合医療センター

多発性嚢胞腎の人に向いてる仕事

多発性嚢胞腎の人に向いてる仕事は、身体的な負担が少ない仕事が挙げられるため、デスクワークが中心となります。

【多発性嚢胞腎の人に向いてる職種】

職種だけでなく、職場の理解を得ることも重要です。特に透析治療をしている場合は、労働時間を調整してもらったり、時短勤務の許可を得ることが必要だったりするため、就職先や転職先を選ぶ際は、障害者雇用の実績が豊富な企業がおすすめです。

透析治療をしている人の働き方については、こちらの記事「透析をしていてもできる仕事とは?人工透析と仕事を両立する方法」にて詳しく解説しています。

多発性嚢胞腎の人におすすめの求人

マイナビパートナーズ

【求人情報】

こちらは、マイナビパートナーズが募集している求人で、一般事務と軽作業を担当します。データ入力などの簡単な事務作業や、郵便物の整理やファイリングといった身体への負担がない軽作業が主な業務内容です。

マイナビパートナーズは、マイナビグループの特例子会社となっているため、通常の障害者雇用で働く以上に、障害への配慮が受けられる求人です。

株式会社マイナビパートナーズの求人はこちらからご覧ください。

なお特例子会社については、こちらの記事「特例子会社の給料を実際の求人4選とともに紹介!ボーナスや向いている人の特徴も解説」で詳しく解説しています。

LINEヤフー

【求人情報】

こちらはLINEヤフー株式会社が募集している、事務ポジションの求人です。

管理部門での事務業務となっており、業務内容は障害特性に応じて決定されるため、無理なく働くことができます。また、完全在宅となっているため、出勤に負担を感じている人にもおすすめの求人です。

LINEヤフー株式会社の求人はこちらからご覧ください。

エクスウェア

【求人情報】

こちらはエクスウェア株式会社が募集しているエンジニアの求人です。

開発やテスト・データベース設計など、エンジニアとしてさまざまな経験が積める求人となっており、応募条件は一定の経験が必要とされていますが、その分、給与水準の高い求人です。

エクスウェア株式会社の求人はこちらからご覧ください。

多発性嚢胞腎の人は障害者雇用で働ける?

障害者雇用での就労では、障害に対する配慮を受けながら働くことができるため、体調に不安を抱えている人にとっては最適な働き方です。

障害者雇用で働くためには障害者手帳を所有していることが条件となります。多発性嚢胞腎の人が障害者手帳を取得するためには、発現している症状が障害であると認定される必要があります。

【参考:内部障害の障害認定基準】

出典:障がい者雇用支援サービス コルディアーレ農園

基本的に、人工透析をしていたり腎移植を受けている人は障害者手帳の取得対象となります。それ以外の人でも、症状の重さによっては障害者手帳を取得できる可能性が十分にあるため、障害者雇用での就労を希望する場合は、まず主治医に相談してみましょう。

多発性嚢胞腎の人は障害年金を受け取れる?

多発性嚢胞腎を発症していると、障害年金を受け取れる可能性があります。

障害年金は、障害基礎年金(1~3級)と障害厚生年金(1~2級)にそれぞれ分類され、症状の内容や重さによって等級が決定されます。また、この認定基準は障害者手帳のものとは異なる基準が設定されています。

【障害年金の認定基準】

出典:三重県・障害年金申請サポート

症状の内容や重さによって、受給の可否や受給金額が異なるため、詳細は主治医に相談してみましょう。

【腎機能障害によって障害厚生年金2級に認定された事例】

腎機能障害によって障害厚生年金2級に認定された、40代男性の事例を紹介します。

本事例の男性は、会社の健康診断で血圧の高さを指摘され、高血圧の改善をするための治療を開始します。しかし、3年後の健康診断で再び高血圧を指摘されます。

それを受けて再度受診したところ、多発性腎嚢胞の発症が発覚しました。それにより、腎機能障害と認定されました。治療を開始したものの症状が改善せず、最終的に人工透析をすることになりました。

日常生活、そして社会生活どちらにも大きな影響が出ていることもあり、障害厚生年金2級に認定され、年額で約204万円を受け取ることになりました。

出典:広島・福島障害年金の相談

多発性嚢胞腎の人が向いてる仕事で働く方法

最後に、多発性嚢胞腎の人が向いてる仕事に就職するために利用できる2つのサービスについて解説します。

体調が不安定な場合は就労移行支援がおすすめ

体調に不安があり、現時点での就労が難しい場合は、就労移行支援で就職準備を進めることをおすすめします。

就労移行支援は、就労で役立つさまざまな実践的なスキルを学びながら、最長で2年間の就労支援を受けることができる福祉サービスです。

就労移行支援で学べる業務スキルや知識は以下の通りです。

基本的な業務スキルから学ぶことができるため、就労経験が少ない人や未経験の職種への就職を検討している人におすすめのサービスです。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

また、私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。

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