うつ病からの転職成功率を高める方法4選とおすすめ求人3選

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現在の仕事や職場環境が原因でうつ病を発症した場合、転職をして環境を変える必要があります。

今回は、うつ病の人が転職を成功させるための方法について、具体例を挙げながら解説します。

うつ病の原因が仕事の場合は転職を検討しましょう

うつ病を発症した原因が仕事である場合、同じ職場で仕事を継続するよりも、転職して仕事環境を変えた方が再発を防ぎやすくなる傾向があります。

うつ病になったら転職を検討するべき理由

まずは、転職を検討するべき理由について解説します。

理由①:障害者雇用で就労することができるから

うつ病を発症したことにより、社会生活や日常生活に影響が出ている場合、精神障害者保健福祉手帳の取得対象となります。障害者手帳を取得すると、障害者雇用での就労が可能になります。

障害者雇用では、企業側から就労に関する合理的配慮を受けながら働けるようになるため、一般雇用で働くよりも就労による心身への負担を軽減することができます。心身の負担を軽減できれば、うつ病を再発して再度離職してしまうリスクを減らすことができます。

そのため、無理をしてそのまま一般雇用で働くのではなく、障害者雇用で転職することで、うつ病の悪化を防ぎながら働ける可能性が高くなります。

また、企業側は過去にうつ病であった人の一般枠での採用を躊躇する傾向があるため、選考において不利になりたくない場合、転職活動の選考ではうつ病を患っていたことを伝えずに内定獲得を目指す形になりますが、その状態で入社が決定した場合、入社後に就労に関する合理的な配慮を受けながら働くことはできません。

一方で、障害者雇用での選考であれば、企業側もうつ病があったことを前提で選考を進めることになるため、うつ病の病歴そのものが採用上で不利になることはありません。そのため、障害者雇用への就労切り替えは、採用後の働きやすさだけでなく、選考時の採用されやすさの点でもメリットがあります。

選考時にうつ病の経歴を隠すべきかどうかについては、こちらの記事「うつ病で再就職は難しい?おすすめ求人3選と成功のポイントを解説」にて詳しく解説しています。

理由②:うつ病の原因となる環境から離れることができるから

仕事環境が原因でうつ病を発症した場合、転職をすることでうつ病の原因から離れることができます。

うつ病の発症にはストレスが強く関わっているとされており、過度な残業を続けなければいけない仕事環境や、クレーム対応や職場の人間関係によって強いストレスを感じる職場など、仕事環境がストレスフルな場合、仮に休職をして一度症状が落ち着いても、同じ環境に復職することでうつ病が再発してしまう懸念があります。

実際に、うつ病などで会社を休職した会社員の10人に4人が、職場復帰後に退職しているというデータも存在します。(※1)これは、うつ病には一度発症すると6割程度の人が再発する「慢性疾患」という特徴があるためです。(※2)

そのため、うつ病の発症の原因となった仕事環境そのものを変えることが、うつ病から復帰する際に重要なポイントとなります。

(※1)出典:メディカルケア大手町・虎ノ門
(※2)出典:アイトライリワーク大宮

転職する必要がないケース

うつ病を発症したからといって、転職しか選択肢がないわけではありません。

例えばうつ病の発症原因が仕事とは関係ない場合であれば、休職して症状が落ち着いた後に復職することも十分可能です。また、企業によっては転職せずに一般枠から障害者枠に切り替えてもらうこともできます。

【うつ病で一般枠から障害者枠に切り替えた事例】

家庭の事情が理由で、うつ病を発症したAさんは、発症後もしばらくは休職を繰り返しながら一般枠で就労していました。しかし、体調が回復しないことを理由に、上司から障害者枠への切り替えを提案されました。しばらく悩んだものの、障害年金を受け取りながら障害者雇用に切り替え働くことを選びました。

出典:DPR医療情報館

上記の事例のように、うつ病を患いながらの就労に理解のある職場であれば、転職をすることなく障害者雇用で働ける環境を手に入れることができます。

転職するべきかどうかの判断基準

うつ病を発症した後に転職をするべきかどうかの判断基準は、仕事環境がうつ病の発症原因になっているかどうかが、大きなポイントとなります。

仕事環境がうつ病の発症原因になってしまっている場合は、うつ病の悪化を防ぐために、部署異動などで異なる仕事環境への転籍を検討したり、企業文化そのものがうつ病に影響を与えている場合は転職を検討することが推奨されます。

判断の際の注意点としては、仕事環境が原因となっているかどうかについては、客観的な視点から考える必要もあり、自分一人では判断しずらいケースもあるため、その場合は上司や家族、そして主治医に相談しながらじっくりと考えるようにしましょう。そのため考える時間を作るためにもすぐに転職や退職をするのではなく、まずは休職することがおすすめです。

うつ病に伴う休職については、こちらの記事「うつ病からの復職が怖い時!再発を防ぐポイントや向いてる仕事を解説」にて詳しく解説しています。

うつ病からの転職成功率を高める方法4選

続いて、うつ病の人が転職活動をする際に、転職の成功率を高めることができる重要なポイントを解説します。

障害者雇用を選ぶ

うつ病を発症してから転職をする場合、「転職後の働きやすさ」「内定獲得のしやすさ」の観点で、障害者雇用での転職がおすすめです。前述の通り、障害者雇用では障害に対する配慮を受けながら働くことができます。

【受けられる配慮の例】

うつ病は一度症状が落ち着いたとしても、再びストレスフルな環境に身を置くことで再発してしまう傾向があり、結果的に退職を繰り返す危険性があります。退職回数が増えれば増えるほど、企業側は採用を躊躇するようになり、内定獲得がより困難になってしまうため、退職回数は最小限に留めることが推奨されます。

そのため、可能な限り就労による心身への負担を軽減し、うつ病の再発リスクを減らせる障害者雇用がおすすめです。

また、前述の通り、障害者雇用での選考であれば、うつ病の病歴そのものが採用上で不利になることがないため、障害者雇用での就労は、採用後の働きやすさだけでなく、内定獲得の可能性を高める上でも重要なポイントになります。

向いてる仕事を選ぶ

うつ病の原因が仕事環境の場合、元々担当していた仕事を継続することが難しくなる可能性が出てきます。そのため、現在の症状を踏まえて、あらためて自分に向いてる仕事を選ぶことが重要になります。

うつ病の人に向いてる仕事の条件としては、自分のペースでできることと、周りに相談できる環境があり、サポートを受けやすい仕事であることが挙げられます。

【おすすめの仕事の例】

転職する際は、これまでの経験と興味、そして心身の状況それぞれを考慮したうえで、仕事を選ぶようにしましょう。

職場環境も判断基準に入れる

業務内容だけでなく、職場環境も転職先を選ぶ際の重要な判断基準になります。うつ病の再発・悪化を防ぎ長期的に働くためには、自分にとってストレスを感じにくい職場環境を選ぶ必要があります。

【例:ストレスの原因になりやすい職場環境】

転職活動を行う際、職場環境や働きやすさの確認方法としては、下記の方法があります。

<障害者雇用の実績を確認する>
1つ目の方法は、過去の障害者雇用に関する実績を確認することです。障害者雇用の実績が豊富ということは、それだけその企業が障害者が働きやすい環境について深く理解しているということになります。

<面接時に相談する>
2つ目は、面接時に企業側へ相談するという方法です。面接時に、働く上で不安なことや必要な配慮について相談することで、入社後にどの程度の配慮を受けられそうかどうかを確認することができます。

<転職エージェント経由で確認する>
3つ目は、転職エージェント経由で確認する方法です。転職エージェントは、企業側からも人材採用の相談を受けているため、求人企業の内情について詳しく把握しています。そのため、自分からは確認しにくいこと(残業時間や休暇についてなど)を代わりに確認してもらえたり、企業の障害者雇用に対する姿勢や実態を詳しく知ることができます。

障害者専門の就職/転職エージェントである障害者雇用バンクでは、うつ病の方の障害者雇用実績が多い企業の求人を多数保有しており、それらの中からご自身のご希望に沿った求人のご紹介が可能です。

うつ病から障害者雇用での転職をご希望の際は、ぜひ障害者雇用バンクにご登録ください。

自分に合った働き方を選ぶ

うつ病の発症後に転職や再就職をする場合、いきなり正社員かつフルタイムで働くのは負担が大きすぎると感じるケースもあります。そのため、自分に合った雇用形態や働き方を選ぶことも重要です。

【働き方の例】

すぐにフルタイムで働くことが難しいという場合は、時短勤務で復職をすることで徐々に働くことに慣れることができます。また、パート勤務であれば働く時間にも融通が効くため、通院の都合もつけやすくなります。

他の働き方の選択肢としては「就労継続支援」や「障害者向けサテライトオフィス」という働き方もあります。

就労継続支援は、一般企業ではなく事業所で作業をすることで給与や工賃を受け取るという働き方です。一般就労には該当しませんが、無理のない範囲で最大限の配慮を受けながら働けるため、一般企業で働くことに大きな不安を感じている人にはおすすめです。

障害者向けサテライトオフィスは、一般企業に所属しながらも、障害を持った社員をサポートする支援員が常駐しているサテライトオフィスで就労する就労形態です。所属はあくまで企業になるため、一般就労に該当し、業務も基本的に所属する企業の業務を行います。

障害のある方の働きやすさを追及した環境が整備されているため、「一般企業で働きつつ十分な配慮を受けたい」人には非常におすすめの働き方です。

就労継続支援と障害者向けサテライトオフィスについては、こちらの記事「【比較表つき】就労移行支援と就労継続支援の違いは?得られる業務スキルの違いも解説」「障害者向けサテライトオフィスとは?働き方やメリット・デメリットを解説!」にて、それぞれ詳しく解説しています。

うつ病の人の転職先におすすめの求人3選

パーソルダイバース

【求人情報】

こちらは、パーソルグループの特例子会社であるパーソルダイバースの、事務職求人です。

特例子会社であるため、通常の障害者雇用以上に障害に対する配慮を受けながら働けます。

また、応募条件も低く設定されており、業務内容も比較的簡単かつマニュアルが完備されているため、働くことに慣れていない人でも安心して働ける環境があります。

パーソルダイバース株式会社の求人はこちらからご覧ください。

エクスウェア

【求人情報】

こちらはエクスウェア株式会社が募集しているエンジニアの求人です。

エンジニアとしてさまざまな経験を積める求人となっており、応募条件も一定の高さに設定されていますが、その分給与も高く一般枠と変わらない額を受け取ることができます。

エンジニアとしてのキャリアアップを目指す人におすすめの求人となっています。

エクスウェア株式会社の求人はこちらからご覧ください。

ジョンソン・エンド・ジョンソン

【求人情報】

こちらは、ジョンソン・エンド・ジョンソンが募集している事務職の求人です。事務系のオープンポジションの求人で、配属や業務内容は個人の障害状況や経験によって決定されます。

こちらの求人も、障害者枠の事務職としては、比較的給与が高く設定されています。

さらに在宅と出勤のハイブリッド勤務の選択もできるため、通勤に負担を感じている人には大きなメリットとなります。

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の求人はこちらからご覧ください。

うつ病の人が転職する方法

最後に、うつ病の人が転職活動をする際に利用できる支援機関について、解説します。

障害者雇用専門の転職エージェントを利用する

最もおすすめの方法は、障害者雇用専門の転職エージェントの利用です。

転職エージェントでは、障害者雇用の専門家であるコンサルタントが、マンツーマンで転職活動のサポートを行ってくれます。

【転職エージェントのサポート内容】

上記のサポートを、全て無料で受けることができます。

特に求人の提案が重要なサポートとなります。障害の状況や過去の職歴、転職先への希望を踏まえた上で、適切な求人を提案してくれるだけでなく、場合によっては一般には公開されていない非公開求人を提案してもらえる場合もあります。

また、記事前半でも解説したように、企業側の内情をエージェント経由で把握することもできます。

自分1人での転職活動と比較して、転職先の幅がグッと広がるため、転職エージェントの利用をおすすめします。

就労移行支援を活用する

もう1つの方法としては、就労移行支援の利用です。

就労移行支援では、事業所に通所し一般就労で役立つ業務スキルを学びながら、転職活動の支援を受けることができる就労支援施設です。

就労移行支援を利用するいちばんのメリットは、実践的なスキルを学べる点です。

【学べるスキルの例】

学べる内容は基本的なものに限定されていますが、未経験の職種へ転職したい人にとっては、大きなメリットになります。

注意点として就労移行支援は、最大で2年間通所しながら転職を目指す施設となっているため、すぐに転職したい人には向いていません。

2020年に厚生労働省が公表した資料によれば、就労移行支援の利用者の平均利用月数は15.9ヶ月となっており(2017年実績)、大部分の利用者が1年以上、就労移行支援を利用していることがわかります。

就労移行支援を利用しながら一般就労を目指す場合、基本的に1年以上、どんなに短くても半年以上かかるケースが大半です。

そのため、すでにある程度体調が安定していて、できるだけ早く転職したい人は転職エージェントの利用、時間をかけて転職準備を進めたい人には就労移行支援の利用がおすすめです。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

また、私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。

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