潰瘍性大腸炎の人に向いてる仕事・おすすめ求人3選 クローン病との違いも解説

日本最大級の障害者雇用求人情報を提供する「障害者雇用バンク」は、求人提案から入社後のサポートまで、一人ひとりに合わせたサービスであなたの就職・転職活動を支援いたします!

ご登録はこちら

大腸の粘膜に炎症を起こす難病である潰瘍性大腸炎。

今回は、潰瘍性大腸炎の人に向いてる仕事やおすすめの求人について、解説します。

潰瘍性大腸炎とは?

まずは潰瘍性大腸炎について解説します。

潰瘍性大腸炎の概要

潰瘍性大腸炎は指定難病の1つで、大腸の粘膜に炎症が起こることで、粘血便や下痢といった症状が現れる病気です。

大腸の中でも出口に近い部分の粘膜に傷やただれがおきることで症状が引き起こされます。

発症原因は明確には特定されていませんが、下記の要因が関わっているとされています。

潰瘍性大腸炎を発症すると、まず血便や粘血便が初期症状として現れます。症状が進行すると、真っ赤な血便や発熱、倦怠感や体重の減少といった強い症状が出るようになります。

放置すると必ず進行する病気のため、初期症状が出たタイミングで通院することが重要です。

潰瘍性大腸炎は大腸に炎症が起きる病気で、炎症が悪化した場合や長期化した場合は下記のような合併症が起こる可能性があります。

出典:武田薬品工業株式会社 公式サイト

潰瘍性大腸炎の治療方法

潰瘍性大腸炎は、原因が特定されていないこともあり完治させるための治療法は確立されていません。そのため、治療の目的は寛解状態を長く維持することになります。

その治療方法としては、

の2つがあり、どちらも服薬治療が中心となります。

寛解導入療法は、粘膜の炎症を抑え、安定した状態に移行させるための治療で、寛解導入療法だけで使用する薬剤にはステロイド、免役抑制薬です。

寛解維持療法は、寛解期を長期的に継続させるために行われる治療で、寛解維持療法だけで仕様する薬剤には、免役調節薬があります。

しかし、服薬治療で効果が出ない場合は、手術を行う流れになります。

出典:井の頭通りこう門科胃腸科

潰瘍性大腸炎とクローン病との違い

潰瘍性大腸炎と似ている病気にクローン病があります。

それぞれの違いは、病変の発症場所にあり、大腸の粘膜に発症するのが潰瘍性大腸炎、口から肛門までの消化管全域に発生するのがクローン病です。

どちらも似た性質を持つ病気で、下記のような共通点があります。

しかし、治療法はそれぞれ違うため、明確に区別されています。

出典:井の頭通りこう門科胃腸科

潰瘍性大腸炎が仕事に与える影響

潰瘍性大腸炎が仕事に与える影響としては、トイレの問題が挙げられます。

潰瘍性大腸炎を発症すると、トイレに行く回数が増えたり、排便後も残便感がありなかなかトイレから出られない状態になったりします。

そのためトイレの時間が十分に取れなかったり、自分がいきたいタイミングでトイレに行けなかったりするような仕事だと、働く上で不安要因になります。

【影響を受ける仕事】

また、通勤時や朝の準備中にトイレに行きたくなることがあるため、始業時刻に遅刻するリスクを伴う特徴があります。

潰瘍性大腸炎の人に向いてる仕事

潰瘍性大腸炎の人に向いてる仕事や働きやすい環境について解説します。

潰瘍性大腸炎の人が働きやすい環境

潰瘍性大腸炎の人が働きやすい環境は以下の通りです。

トイレにいつでも行ける職場

潰瘍性大腸炎の人が働く上で必要不可欠なのが、自分が行きたいタイミングでトイレに行けることです。

そのため、屋外に出る必要がなく屋内で働けるオフィスワークであることが仕事をする上での条件になります。

また、常に業務が多く忙しい状態だと、トイレに行く時間が満足に取れなくなってしまうため、体調によって業務量の調整ができる環境だとより働きやすくなります。

在宅ワークができる仕事

在宅ワークができる仕事であれば、仕事中にいつでも自宅のトイレを利用できるため、身体的にも精神的にも負担が軽減できます。

在宅ワークであれば、通勤する必要もないため、通勤中のトイレの問題に悩むこともなくなり、朝の時間にも余裕ができるため、遅刻の心配がなくなります。

潰瘍性大腸炎の人に向いてる職種

潰瘍性大腸炎の人に向いてる職種としては、オフィスワークもしくは在宅ワークが可能な職種が挙げられます。

オフィスワークの職種と、デスクワークができる職種は基本的に共通しています。

潰瘍性大腸炎によって、トイレの心配がある人は、上記の職種での就労を検討してみてください。

潰瘍性大腸炎の人におすすめの求人3選

大塚商会

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは大塚商会の営業事務の求人です。

業務内容は、営業部のサポートで書類作成などのデスクワークが主な業務です。

常にオフィス内での業務となっており、そのうえ体調によって業務量の調整をしてもらうなどの配慮をしてくれる職場であるためトイレの心配が軽減されます。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

リンクレア

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは、リンクレアが募集しているエンジニアの求人です。

情報システム開発における要件定義や設計、テスト業務や、社内システムの保守、メンテナンス業務など、エンジニアとしてのキャリアアップが目指せる求人です。

こちらの求人は在宅勤務が可能になっているため、トイレにいつでも行ける環境で安心して仕事をすることができます。興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

伊藤忠マシンテクノス

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは、伊藤忠マシンテクノスの一般事務の求人です。

業務内容はデータ入力やファイリングなど、簡単な業務が多く、かつミーティングなど時間が決められた業務も少なくなっています。

そのため自分がいきたいタイミングでトイレに行くことができるため、働く上での負担を軽減できます。

応募条件のハードルも低いため、就労経験が少ない人でも応募が可能です。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

潰瘍性大腸炎の人は障害者雇用で働ける?

潰瘍性大腸炎を発症すると、症状の重さによっては直腸機能障害として、障害者手帳を取得できる場合があります。

障害者手帳を取得するメリットとしては、障害者雇用で働けるようになる点です。障害者雇用で働くことで、業務内容の変更や通勤時間の調整など、障害に対する配慮を受けながら働けます。

障害者手帳の取得については、こちらの記事「障害者手帳の等級の違いを表で説明!取得方法やメリットも解説」にて詳しく解説しています。

潰瘍性大腸炎を発症すると障害年金を受け取れる場合もある

潰瘍性大腸炎により障害年金の受給が認められた実例について紹介します。

事例1. 障害厚生年金3級に認められたケース(40代男性)

こちらは、潰瘍性大腸炎を発症後、勤めていた企業を退職し、就労継続支援A型事業所に勤務することになった人のケースです。

症状としては軽傷でしたが、潰瘍性大腸炎がにより事務労働以外の業務ができなくなり、かつ通勤にも制限が出てしまったことで、収入が下がってしまっていました。それにより、障害厚生年金3級と認定されました。

出典:新横浜障害年金センター

事例2. 障害厚生年金2級に認められたケース

こちらは、潰瘍性大腸炎により、人工肛門を使用することになった人のケースです。

長時間の勤務ができず、生活にも影響が出ている状況だったこともあり、障害厚生年金2級と認定されました。

また、結果的に3年分の障害年金を遡って請求できることになりました。

出典:大分障害年金アシストネット

事例3. 障害厚生年金3級に認められたケース(50代女性・年間約59万円支給)

こちらも障害厚生年金3級に認定されたケースです。

潰瘍性大腸炎により入院。治療後に症状が一旦落ち着いたものの、再度悪化することになりました。

下痢の症状にが強く力を入れて踏ん張ることができず、重いものを持強うな業務ができなくなってしまいました。

また階段の上り下りや、歩行にも影響が出ている状況でした。

日常生活にも影響が出ており、仕事も休みがちになってしまっていたこともあり、障害厚生年金3級に認定されました。

出典:ほほえみ障害年金Labo

潰瘍性大腸炎の人が向いてる仕事に転職する方法

最後に、潰瘍性大腸炎の人が向いてる仕事に転職する方法について解説します。

就労移行支援を利用する

就労移行支援は、潰瘍性大腸炎のような難病や障害を持った人を対象とした就労支援施設です。

転職活動のサポートを受けながら、実務で役立つスキルを学べる施設です。

【就労移行支援で学べるスキルの例】

カリキュラムに沿って基本的なことから学べるため、未経験から該当職種に転職したい人におすすめの転職方法です。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

なお、私たち障害者雇用バンクでは2023年11月1日より就労移行支援事業所「エラビバ就労移行」を開始しました。

詳細をお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

転職エージェント・ハローワークを利用する

転職活動のもう1つの手段として、転職エージェントやハローワークの利用もおすすめです。

どちらも、求人の紹介や面接練習など、転職活動全般のサポートを無料で受けられます。

ハローワークと転職エージェントの違いとしては、求人の内容が挙げられます。

ハローワークは、企業側が無料で求人を掲載できるため、求人の質には差がありますが、求人数は転職エージェントと比較して多くなっています。

ハローワークについては、こちらの記事「ハローワークの障害者求人を紹介!良い求人に出会うコツは?」にて詳しく解説しています。

それに対して転職エージェントは、求人数はハローワークより少なくなっていますが、ハイクラスの求人が多くあります。もちろんハイクラスの求人だけでなく、特例子会社など、体調が不安定な人でも安心して働ける求人もあります。

料金 運営方法 サポート体制 求人の数 求人の質 拠点
ハローワーク 無料 税金で運営 担当者ごとにばらつきあり 多い 玉石混交 全国各地
転職エージェント 無料 企業から紹介料を得て運営 専門の転職コンサルタントが手厚くサポート 少ない(ハローワークと比較すると) 選ばれた求人のみ掲載 エージェントによる ※Web会議や電話で相談できる場合もある

障害者枠で選考を受ける場合、転職エージェントのサポートを受けることで、

ハローワークや転職エージェントは、無料で全てのサービスを利用でき、複雑な手続きも不要なため、おすすめの転職方法です。

日本最大級の障害者向け求人サイト
「障害者雇用バンク」

ご登録はこちら

数多くある障害者の転職サイトのなかでも、日本最大級の障害者向け求人情報を提供する「障害者雇用バンク」は業界初「人材紹介の求人情報データベースとハローワークの求人データベースの両方の情報の提供」障害者の転職をトータルで支援します。

より積極的に募集される障害者求人情報と、公的機関であるハローワークの求人情報を一つのサイトでまとめて検索することができるだけでなく、カウンセラーとのWeb面談などのサービスも。在宅のままスマートフォン1台で、自分に合った仕事探しが可能です。

無料登録は3分程度で手軽にできるので、まずは登録するところから始めてみてはいかがでしょうか?