もやもや病の人に向いてる仕事・おすすめ求人を紹介

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もやもや病は、難病に認定されている脳の血管に関する病気で、さまざまな後遺症が残る可能性があることも、この病気の特徴です。

こちらの記事では、もやもや病によって後遺症を持った人に向いてる仕事について解説します。

またそれと合わせて、後遺症が障害として認定され、障害基礎年金に認められた2つのケースを紹介します。

もやもや病とは

まず、もやもや病の概要について解説します。

もやもや病は指定難病の1つ

もやもや病は、脳に血管を送る太い血管が少しずつ詰まることで、脳に血液が十分に送られなくなってしまう病気で、指定難病と認定されています。

太い血管が詰まることで、不足している血液を無理やり脳に送るための、細い異常血管が発達します。

もやもや病の症状は、脳への血流が不足することで発生する脳の虚血型と、不足した血液を補うために発達した細い血管からの出血型があります。

【虚血型の症状】

【出血型の症状】

もやもや病の確定診断と治療方針を決定するために、下記の検査が行われます。

難病については、こちらの記事「難病でもできる仕事を徹底解説。実際の求人・就労支援やハローワークのサポートも紹介」にて詳しく解説しています。

出典:恩賜財団 済生会

もやもや病の発症原因

もやもや病は、10万人のうち0.05人が発症するとされている、稀な疾患です。発症する年齢は、10歳以下と30〜40歳前後の2つのピークがあります。

また、男女比では男女比では1:1.8と、女性の方が男性と比較して2倍近く発症しています。

もやもや病の発症原因は特定されていませんが、1つの要因として遺伝的関与が指摘されています。

出典:慶應義塾大学脳神経外科学教室

もやもや病の治療

脳血管が徐々に詰まっていくことを治療することはできないため、もやもや病を完治させることはできません。そのため、血流不足を治すための手術を行い、脳梗塞や脳出血のリスクを軽減します。 手術の方法には直接血行再建と間接血行再建の2つがあり、これにより血流不足が改善することで、脳梗塞や脳出血のリスクを軽減できます。 また虚血症状に対しては、血液をサラサラにする薬を服用する服薬治療も行われます。 出典:恩賜財団 済生会近畿大学医学部脳神経外科

もやもや病の後遺症

もやもや病によって、手術後も後遺症が残る場合があります。

【後遺症の例】

このようにもやもや病の後遺症には、様々な種類があります。

また、小児期にもやもや病の治療を行い後遺症が残らなかった場合は、基本的に生活への影響なく暮らせることが大半ですが、稀に再度脳出血を起こす場合もあるため、注意が必要です。

もやもや病が仕事に与える影響

続いて、もやもや病が仕事に与える影響を解説します。

発症後は入院・手術が必要になる場合がある

もやもや病の治療では、脳への血流不足を改善するための手術が行われます。

そのため、もやもや病を発症した場合、手術のための入院を求められます。また、手術前の検査でも数日間の入院が必要になる場合もあります。

手術による入院期間は、術後の経過観察も含め2週間以上になることが一般的なため、その期間仕事を休む必要があります。

出典:広南病院

後遺症によってできない業務がある

もやもや病の後遺症の中には、仕事への影響が出るものがあります。

運動麻痺による影響

手足の運動機能に麻痺がある場合、力仕事や体を動かす仕事ができなくなってしまいます。

【運動麻痺の影響が出る仕事の例】

また、症状の重さによっては通勤すること自体が負担になったり、バリアフリー環境がないオフィスでの就労ができなかったりする場合もあります。

言語障害による影響

言語障害によってろれつが回らなくなることもあります。

その場合、電話対応や口頭でのやりとりを多く求められる職種での仕事に影響が出ます。

【影響が出る仕事の例】

また口頭での業務報告や雑談にも影響が出るため、発生前と同じようなコミュニケーションをとることが難しくなる可能性があります。

高次脳機能障害による影響

高次脳機能障害とは、脳の一部を損傷することで、思考や記憶、行動、言語、注意といった、さまざまな要素に影響を与える障害です。

高次脳機能障害には、以下のような症状があります。

上記のような症状が出ることで、

といったようにどういった職種であっても影響が出る可能性があります。

出典:東京都福祉保健局

もやもや病の人に向いてる仕事

続いて、もやもや病の人に向いてる仕事の条件や、具体的な職種について解説します。

もやもや病の人が働きやすい条件

もやもや病の治療後、特に後遺症が残らなかった場合、仕事を含む日常生活への制限は基本的になくなります。

そのため、肉体労働のように心身に強い負荷がかかるような仕事でない限り、発症前と同じ仕事を続けたり、転職したりすることもできます。

しかし、後遺症が残った場合は、

上記の条件に当てはまる職場で働く必要があります。

また、後遺症の有無に関わらず、もやもや病の治療後は定期通院が必要になるため、適宜休みが取れる仕事であることも条件に該当します。

もやもや病の人に向いてる職種

前述の通り、とくに後遺症がない場合は、自分がやりたい仕事を選べます。

しかし、後遺症が残った場合は、職種に制限が発生します。後遺症の内容によって多少の差はありますが、下記の職種であれば働ける可能性が高いです。

注意点として、上記の職種であっても後遺症の症状によっては、職場のサポートが必要になります。

たとえば、言語障害がある場合は、電話対応や口頭でのコミュニケーションに影響が出るため、電話対応業務を免除してもらったり、チャットでのテキストコミュニケーションを中心にしてもらう等のサポートが必要になります。

このように自分の症状に合わせた職種選びと、自分の症状を明確に職場に伝え理解してもらうことが必要です。

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もやもや病の人は障害者雇用で働ける?

もやもや病は難病であり、障害ではないため、もやもや病そのものが障害者手帳の取得対象にはなることはありませんが、後遺症に対して障害者手帳が発行される場合があります。

運動麻痺や言語障害は身体障害者手帳、高次脳機能障害は症状の内容によって対応する種類の手帳が発行されます。

障害者手帳の取得対象になるかどうかについては、他の障害と同じように後遺症の重さによって異なるため、取得を希望する場合は、主治医への相談が必要です。

障害者手帳については、こちらの記事「障害者手帳の等級の違いを表で説明!取得方法やメリットも解説」で詳しく解説しています。

後遺症によって障害基礎年金に認められた事例

もやもや病による後遺症で、障害者手帳を取得し、障害基礎年金の受給対象となった人の実例を紹介します。

事例1:麻痺により障害厚生年金2級に認められたケース

こちらは、もやもや病によって右半身麻痺の後遺症が残ったケースです。

この右半身の麻痺により、仕事や日常生活にも影響が出たことで、障害厚生年金2級と認定され、年間約121万円を受給することになりました。

出典:浜松障害年金サポートセンター

事例2:高次脳機能障害で障害厚生年金2級に認められたケース

こちらは、小学1年生の時にもやもや病を発症し、指先の痺れと高次脳機能障害が後遺症として残ったケースです。

当初は、肢体不自由での障害認定を目指しましたが、障害の程度が軽く、身体障害とは認定されませんでした。

しかし、のちに高次脳機能障害の方で、精神障害と認定され、障害基礎年金2級の受給対象と認定されました。

出典:京都障害年金サポートセンター

もやもや病の人が転職する方法

最後に、もやもや病の人が転職するための方法について解説します。

就労移行支援を利用する

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学べるスキルは事業所によって異なるので、自分がやりたい仕事に必要なスキルが学べる事業所を選びましょう。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!

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ハローワークについては、こちらの記事「ハローワークの障害者求人を紹介!良い求人に出会うコツは?」にて詳しく解説しています。

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