統合失調症の人に向いてる仕事・おすすめ求人を紹介!

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精神障害の一種である統合失調症。

幻聴や妄想、人によっては意欲や注意力の低下など、仕事へ影響を与える症状が多数ある障害です。

こちらの記事では、統合失調症の人が仕事を辞めずに続けるために重要なポイントを解説します。

統合失調症

まず、統合失調症がどういった障害なのかについて解説します。

統合失調症の概要

統合失調症を発症すると、脳内の働きをまとめることができなくなってしまうことで、幻覚や妄想、意欲の欠如といった多様な症状が発生します。それにより、精神面や行動、人間関係などに悪影響が出てしまうことがあります。

統合失調症の発症原因としては、現時点では明確にされていませんが、ストレスや過度な緊張などによって精神的に大きな負担を感じることが原因の1つと考えられており、現在の日本では約100人に1人が発症しているとされています。

出典:こころの情報サイト

統合失調症の症状

統合失調症の症状について、具体的に解説します。

統合失調症の症状例

統合失調症の症状は様々で、大きく分けて下記の3つに分類されます。

陽性症状は、統合失調症の代表的な症状です。妄想や幻覚、幻聴など、現実には起きていないことを脳内で実際に起きていることだと思い込んでしまう症状です。

陰性症状では、感情が鈍くなり喜怒哀楽の表現が乏しくなったり、意欲が欠如することで、自発的に何かをすることが億劫になってしまいます。

認知機能障害では、記憶力や注意力など、作業をする上で必要になる機能が低下してしまいます。

出典:すまいるナビゲーター

統合失調症の症状経過

統合失調症の症状は常に一定ではなく、下記の経過を辿ることが一般的です。

最初の全長期では、不眠や音に敏感になる、気分の変調などの症状が現れるため、過労や睡眠不足に注意が必要です。

次の急性期では、不安や幻覚、妄想といった強い症状が現れるようになります。

次の消耗期では、眠気やだるさ、意欲の低下が起こり、休息が必要な状況になります。

消耗期を終えて回復期になることで、全体的に症状が落ち着き、精神的なゆとりが生まれ始めます。しかし回復期になったからといって、統合失調症が治ったというわけではありません。再発を防止するためにも、継続した治療が必要になります。

出典:すまいるナビゲーター

統合失調症の治療方法

統合失調症の治療方法としては、

の3つがあります。どれか一つの治療法を選べば良いわけではなく、それぞれの治療法を活用する必要があります。

基本となるのは、抗精神病薬による薬物治療です。毎日適切に服用することで、徐々に各症状が落ち着いていきます。

それと並行して、心理社会療法を行います。統合失調症を発症すると、意欲が低下するため、仕事のやる気がなくなったり、趣味に興味を持たなくなったりします。

そこで、心理社会療法を行うことで、障害について学び対処法を理解したり、趣味や就労に近い作業を通してできることや好きなことを増やしていきます。

その上で休養や自分のストレスになる要因を取り除くための環境の調整を行い、生活によるストレスを軽減したり、心身の疲労をとり、規則正しい生活リズムを手に入れます。

これらの治療法を継続的に行うことで、症状を抑え、最終的に再発しない状態を目指します。

出典:こころシェア

統合失調症が仕事に与える影響

統合失調症による仕事への影響について解説します。

陽性症状による影響

仕事中に妄想や幻覚、幻聴の症状が出ると、一緒に働いている同僚や上司に対して不信感を持ってしまうようになります。

それが原因となりコミュニケーションが十分に取れなくなったり、人間関係のトラブルを起こしてしまったりすることがあります。

その結果、同じ職場で仕事を続けることに対して恐怖心を持ったり、職場に不満を持ってしまったりして仕事を辞めてしまうことにもつながることがあります。

陰性症状による影響

陰性症状が現れると、働くこと自体への意欲を失い、仕事へ行くことができなくなったり、業務を進められなくなったりする可能性があります。

陰性症状が出やすくなる消耗期は、数ヶ月単位で続き、その期間は無理をせず十分な休息をとることが求められますが、多忙な仕事の場合はそういった休息の時間をとることが難しくなります。

そして、仕事に対する意欲がなくなり安定した勤務ができないことが続くと、会社から指摘を受けたり、働くことを諦めてしまったりする場合があります。

認知機能症がによる影響

認知機能障害によって、記憶力や注意力、集中力など、働くために必要な力がそれぞれ低下してしまいます。

それによって、ケアレスミスをしてしまったり、業務スピードが普段より極端に遅くなってしまったりすることがあります。

その他にも、会話の集中力が低下することで、職場の人とスムーズにコミュニケーションがとれず、人間関係の面でもトラブルが発生する可能性があります。

また、判断力が低下することで、業務の優先順位がわからなくなったり、スケジュールを立てられなくなったりすることもあります。

統合失調症の人が仕事を続けるためのポイント

統合失調症の人が仕事を辞めずに続けるために大切なポイントを解説します。

障害特性に合った仕事を選ぶ

統合失調症の障害特性に合っていない仕事を選んでしまうと、働くこと自体に大きな負担を感じてしまいます。

例えば、妄想や幻聴の症状がある場合、コミュニケーション能力が求められる接客業や営業職は難しいでしょう。

統合失調症を患っている場合、幻覚や幻聴、妄想などの陽性症状はもちろん、疲れやすさや集中力・注意力の低下が起きることも踏まえて仕事を選ぶ必要があります。

【向いてる職種】

基本的には、一般事務やデータ入力のような周りからのサポートを受けやすく、かつ身体的な負担が少ない職種や、作業内容が簡単な軽作業のような職種がおすすめです。

プログラマーやWebデザイナー・動画編集についても、スキルや実務経験があれば、それを活かして活躍できる可能性があります。

障害に理解のある環境で働く

統合失調症の人が仕事を続けるためには、職場からの理解が必須です。

妄想や幻覚などの陽性症状は、周りにも影響を与えることがあるため、そういった症状があることを事前に職場に理解しておいてもらう必要があります。

また、意欲や集中力、注意力が低下してしまった場合には、業務内容や業務量の調整や作業内容のダブルチェックなど、職場や一緒に働くメンバーからのサポートがあることで働きやすくなります。

自分の症状を正しく理解する

職場に対して障害への理解、配慮を求めるためには、自分の障害を正しく理解できている必要があります。

自分が統合失調症の症状の中で、どの症状が特に強いのか、また症状経過について自分で把握することで、職場により正確な配慮を求めることができるようになります。

統合失調症は、落ち着いていた症状が再発することが少なくありません。そのため、最初の前兆を把握しておくことで、早期の対応が可能になります。

障害を正しく理解するためには、通院を怠らず主治医に相談しながら自分の障害と向き合う必要があります。

統合失調症の人に向いているおすすめの求人

三井E&S

【求人情報】

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こちらは三井グループである、三井E&Sの一般事務の求人です。

業務内容は、書類のファイリングやデータ入力など、業務が比較的簡単で負担が少ないので、まだ体調が不安定な人でも安心して就労できます。

また、雇用形態は正社員で、給与も一般雇用と同額程度で受け取れます。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

freee

【求人情報】

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こちらはfreee株式会社のデータ入力の求人です。

パート勤務になるため、給与面は正社員の求人と比べると低くなりますが、働く時間を自分で調整できます。

また完全在宅勤務の求人なので、通勤による心身の負担や会社で発生するコミュニケーションが必要な場面を避けることもできます。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

カオナビ

【求人情報】

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こちらは、カオナビの開発やサポート業務を担当する求人になります。

業務内容は、スキルや経験によって異なり、それによって給与も大きく変動します。

そのため、スキルが豊富な方であれば、その分高い給与を受け取れます。

しかし、コミュニケーション能力が求められる場面もあるため、回復期に入っていない場合は負担が大きくなってしまう可能性があります。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

統合失調症の人は障害者雇用で働ける?

統合失調症は、障害者手帳の取得対象になる障害で、統合失調症と診断されていれば基本的に障害者手帳を取得できます。

障害者手帳の取得は、初診日から6ヶ月以上経過していることが条件になるため、その点は注意が必要です。

精神障害は症状の重さによって3つの等級に分類されます。

引用:こころの情報サイト

障害者手帳を取得することで、障害者雇用での就労が可能になります。

障害者雇用では、会社から合理的配慮を受けながら働けるようになるため、仕事による心身への負担を軽減できます。

統合失調症の人が続けられる仕事に転職する方法

統合失調症の人が、自分に合った仕事に転職するためには、自分1人の力だけ転職活動をするのではなく、支援機関やサービスを利用しましょう。

【支援機関・サービス例】

就労移行支援を利用する

就労移行支援は、障害や難病を持った人を対象とした就労支援機関です。就労移行支援では、カリキュラムに沿って就労で役立つ実践的なスキルを学べます。

【学べるスキルの例】

また、求人の紹介や定着支援など、転職活動の直接的な支援も受けられます。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

ハローワークや転職エージェントを利用する

ハローワークと転職エージェントは、どちらも求人の紹介を中心とした転職活動全般の支援を行う機関、サービスです。

受けられるサービスはどちらも共通しているものが多く、またどちらの支援も無料で全てのサービスを受けられます。

ハローワークと転職エージェントは、求人の種類と数には違いがあります。ハローワークは求人数が多い代わりに、企業側が無料で求人掲載できるため、給与や業務内容など求人の質には差があります。

それに対し、転職エージェントは、エージェント側が精査した求人のみが掲載されているため、数はハローワークと比べると少なくなりますが、高い給与の求人やキャリアアップにつながるような求人が多くあります。

また転職エージェントの場合は、一般には公開されていない非公開求人の紹介を受けられる場合があります。

料金 運営方法 サポート体制 求人の数 求人の質 拠点
ハローワーク 無料 税金で運営 担当者ごとにばらつきあり 多い 玉石混交 全国各地
転職エージェント 無料 企業から紹介料を得て運営 専門の転職コンサルタントが手厚くサポート 少ない(ハローワークと比較すると) 選ばれた求人のみ掲載 エージェントによる ※Web会議や電話で相談できる場合もある

ハローワークについては、こちらの記事「ハローワークの障害者求人を紹介!良い求人に出会うコツは?」にて詳しく解説しています。

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