筋ジストロフィーの人に向いてる仕事・実際のおすすめ求人3選

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筋繊維の壊死や再生によって、徐々に筋力の低下が起きる遺伝性疾患の筋ジストロフィー。

本記事では、筋ジストロフィーの人に向いてる仕事について、具体例を挙げながら解説します。

筋ジストロフィーとは

まずは筋ジストロフィーについて、具体的に解説します。

筋ジストロフィーの概要

筋ジストロフィーとは、主に筋繊維の壊死と再生を特徴とし、徐々に筋力が低下していく遺伝性疾患の総称です。

筋ジストロフィーに該当する疾患には、

などが挙げられます。

これらの疾患は、それぞれ異なる遺伝的要因によって引き起こされ、主に筋肉の構造や機能に関わるタンパク質の異常が原因となります。その結果、進行性の筋力低下や運動機能障害をもたらします。

出典:国立精神・神経医療研究センター難病情報センター

筋ジストロフィーの症状

筋ジストロフィーの代表的な症状は、運動機能障害です。他にも、呼吸機能や心筋機能、嚥下機能、消化管症状、内分泌代謝障害、難聴など、様々な機能障害や合併症を引き起こすことがあります。

また、運動機能障害についても、型ごとに臨床部位や特徴の違いがあります。それぞれの症状については下記の通りです。

Duchenne型

Duchenne型は幼少期に発症し、歩行異常、歩き方や立ち上がりの困難、転びやすさなどの症状が現れます。症状が進行すると、10歳頃を目安に車椅子が必要になることが一般的です。

さらに、進行に伴い呼吸不全や心筋症などの合併症を発症するケースが多いとされています。

出典:DMDを知る国立精神・神経医療研究センター

Becker型

Becker型は、Duchenne型に比べて筋力低下の症状が現れる年齢が高い傾向があります。

また、筋力低下の程度が軽く、中にはほとんど認められないケースもあります。しかし、筋力低下が軽いために運動機能が比較的保たれる一方で、心筋症を合併すると心臓への負担が増し、息切れや呼吸困難などの心機能障害が問題となることがあります。

出典:国立精神・神経医療研究センター

肢帯型

肢帯型は、主に肩や骨盤周り(肩甲帯・腰帯)や四肢の近位部の筋力が低下する疾患の総称で、他の型の筋ジストロフィーに分類されないものを指します。

原因は多岐にわたり、発症時期も小児期から成人期まで幅広いのが特徴です。また、合併症の種類や症状の現れ方も型によって異なります。

出典:MSDマニュアル国立精神・神経医療研究センター

顔面肩甲上腕型

顔面と肩甲骨周囲の筋の障害が顕著に現れ、顔面の筋力低下や腕が上がらなくなるといった症状が発生します。そして、それがゆっくりとしたペースで進行します。

発症時期は乳児期から成人期と幅が広く、10歳を超えたことから腕が上がりにくい、表情が変わりにくいといった症状をきっかけに受診することが多い疾患です。

出典:MD Clinical Staition国立精神・神経医療研究センター

先天型

乳児期に発症する筋ジストロフィーの多くは、先天型筋ジストロフィーに分類されます。

先天型筋ジストロフィーにはさまざまな遺伝的原因があり、型によって異なった特徴を持ちます。

主な症状として、乳児期から全身の筋力低下が見られ、運動機能の障害に加えて、型によっては呼吸不全や心不全などの合併症を伴うことがあります。

出典:MD Clinical Staition国立精神・神経医療研究センター

筋ジストロフィーの治療法

現時点で、筋ジストロフィーにおける根本的な治療法は確立されていません。

筋ジストロフィーでは、型ごとに症状や発症しやすい合併症が異なるため、それぞれの症状にあったケアを行うことで日常生活への影響を抑えることはできます。

理学療法や呼吸リハビリ、ステロイド療法などを用いて、状況に合わせた対応が行われます。

出典:国立精神・神経医療研究センター

筋ジストロフィーが仕事に与える影響

筋ジストロフィーの型によって、運動機能や筋力の低下が生じる部位や進行の程度が異なります。

そのため、型や症状の進行度によっては、肉体労働や接客業などの立ち仕事が困難になることがあります。事務職に従事するが可能な場合でも、重い荷物を持つなどの動作が難しいことがあり、適切なサポートや職場環境の調整が必要になることがあります。

また、歩行に困難がある場合、通勤が負担となることがありますが、車いすや交通手段の工夫、在宅勤務などの選択肢を検討することで対応できる可能性があります。

筋ジストロフィーの人に向いてる仕事

筋ジストロフィーの人に向いてる仕事としては、筋力の低下や運動機能の症状の影響を受けにくいデスクワークが挙げられます。

【向いてる仕事の例】

また、歩行の問題などにより通勤に負担を感じる場合は、在宅勤務ができる求人を選ぶことも重要です。

筋ジストロフィーの人におすすめの実際の求人3選

LINEヤフー

【求人情報】

こちらはLINEヤフー株式会社が募集している、事務ポジションの求人です。

人事部などの管理部門での事務業務の中で、障害特性に合った業務を担当することになります。そのため、無理のない範囲での就労が可能です。

また、完全在宅勤務が可能となっているため、歩行に負担を感じる人にとっても働きやすい求人となっています。

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【求人情報】

こちらはエクスウェア株式会社が募集しているエンジニアの求人です。

開発やテスト・データベース設計など、幅広い業務を担当できる求人で、エンジニアとしてのキャリアアップを目指すことができます。

また、こちらの求人も完全在宅勤務が可能なので、通勤が難しい人でも安心して就労できます。

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パーソルダイバース

【求人情報】

こちらはパーソルダイバース株式会社が募集している一般事務の求人です。

パーソルダイバースはパーソルグループの特例子会社であるため、通常の障害者枠での就労以上に、障害への徹底した配慮を受けながら働くことができます。

業務内容は、データ入力や書類のチェック、承認作業など、PCを活用した事務業務が中心となります。

パーソルダイバース株式会社の求人は、こちらからご覧ください。

筋ジストロフィーの人は障害者雇用で働ける?

筋ジストロフィーを発症している人は、障害者雇用での就労ができる場合があります。障害者雇用では、障害に対する合理的配慮を受けながら働くことができ、心身への負担をある程度抑えることが可能です。

配慮の内容は会社のルールや障害の内容によっても異なりますが、業務内容や勤務時間の調整など、様々なものがあります。

障害者雇用での就労には、障害者手帳の取得が条件となります。筋ジストロフィーのような難病で障害者手帳を取得するためには、発現している症状が障害であると認定される必要があります。

【参考:下肢障害の障害認定基準(一部)】

出典:長野県公式サイト

障害者手帳の取得には主治医の診断書が必要になるため、障害者雇用での就労を希望する場合は、まず主治医に相談しましょう。

筋ジストロフィーの人は障害年金を受け取れる?

筋ジストロフィーを発症し日常生活に大きな影響が出ている場合、障害年金を受給できる可能性があります。

障害年金は、障害基礎年金(1~3級)と障害厚生年金(1~2級)にそれぞれ分類され、症状の内容や重さによって等級が決定されます。また、この認定基準は、障害者手帳の基準とは異なる基準が設定されています。

【障害年金の認定基準】

出典:三重県・障害年金申請サポート

障害年金の受給には、障害者手帳の取得と同様に主治医の診断書が必要になるため、まずは主治医に相談するようにしましょう。

【筋ジストロフィーによって障害基礎年金2級に認定された事例】

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーによって、障害基礎年金2級と認定された事例を紹介します。

本事例の女性は、10歳の頃から周りと比べて歩くスピードが遅いと感じていました。当時は日常生活に影響が出るレベルではなかったのですが、17歳ごろから症状が進行し、さらに歩行速度が遅くなったり、顔に違和感が出て笑顔を作ることができなくなってきていました。

18歳になると腕が上がらなくなり、25歳になる頃には歩行に杖が必要になりました。その症状によって受診したところ、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーと診断されました。その結果、障害基礎年金2級の受給対象となりました。

出典:障害年金研究所

筋ジストロフィーの人が向いてる仕事に就職/転職する方法

最後に、筋ジストロフィーの人が向いてる仕事に就職/転職するために利用できる2つのサービスについて解説します。

体調が不安定な場合は就労移行支援がおすすめ

体調が不安定で現時点での就労が難しい場合は「就労移行支援」を利用して、最大2年間の時間をかけて就職/転職の準備をすることをおすすめします。

就労移行支援は、就労で役立つさまざまな実践的な業務スキルを身につけながら、就労準備をすることができる就労支援サービスです。

就労移行支援で学べる業務スキルや知識は以下の通りです。

就労移行支援事業所では、各スキルを基本的な内容から学ぶことができるため、未経験の職種への就職/転職を希望する人におすすめの方法です。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

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