強直性脊椎炎の人に向いてる仕事・実際のおすすめ求人3選

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強直性脊椎炎は、原因不明の炎症により靭帯や背骨などが硬直し、運動制限が生じてしまう病気です。

本記事では、強直性脊椎炎の人に向いてる仕事について、具体例を挙げながら解説します。

強直性脊椎炎とは

まずは強直性脊椎炎について、詳しく解説します。

強直性脊椎炎の概要

強直性脊椎炎は、主に背骨や骨盤、さらに全身の腱や靭帯に炎症が起こり、それらが長期間の中で硬直することにより、運動制限が生じてしまう病気で、炎症の原因は不明とされています。

40歳以下の若年層の男性に発症例が多く、女性の約8倍、そして発症者の9割は40歳までに発症するというデータがあります。

この病気の特徴として、長時間身体を動かしていないと痛みが強くなるというものがあり、それによって朝起きた時にすぐ起き上がれなかったり、痛みにより夜眠れなくなったりする人もいます。

出典:慶應義塾大学病院難病情報センター

強直性脊椎炎の症状

初期症状は、うなじや背中、腰、骨盤の強張りや痛みを感じるようになります。人によっては、肩や股関節に痛みを感じることもあります。

その後、身体を動かさず安静にしていると強い痛みを感じるようになり、身体を動かすことでその痛みが軽減されるような状態になります。

症状が進行することで、徐々に痛みを感じる頻度や箇所が増えてきて、最終的には常に症状を感じるようになってしまいます。

重症化すると、背骨や腰を曲げたり反ったりする動きができなくなったり、手足や指の関節に痛みを感じるようになったりすることもあります。さらに骨密度の低下により、骨折のリスクも高まります。

出典:慶應義塾大学病院難病情報センター

強直性脊椎炎の治療法

完治させるための治療法は現状確立されていませんが、症状を緩和させる方法として、リハビリと服薬、手術、装具の利用などいくつかの手段があります。

リハビリは特に大切とされており、毎日身体を積極的に動かすことで、骨や関節の変形を防ぎ、身体の柔軟性を維持することができます。

薬物治療では、非ステロイド性抗炎症薬を中心に、痛みの緩和や症状の改善を目的にした治療が行われます。一方で、すでに関節が大きく変形してしまった場合は、整形外科による手術が行われることもあります。

出典:慶應義塾大学病院難病情報センター

強直性脊椎炎が仕事に与える影響

長時間、同じ体勢でいることで痛みが出たり、症状が悪化してしまったりする可能性がありため、パソコンでの作業が基本となるデスクワークは注意が必要です。

そのため、デスクワークで働く場合は、一定時間ごとにストレッチをしたり、オフィスを歩いたりなど、定期的に体を動かす時間を確保する必要があります。

強直性脊椎炎の人に向いてる仕事

接客業や清掃業など、業務中に身体を動かす仕事は向いてる仕事に挙げられます。

また、デスクワークであっても、定期的に身体を動かす時間を取れる場合は就労が可能です。

【向いてる仕事の例】

病気のことはしっかりと会社側に開示し、定期的に身体を動かす時間を確保したい旨を伝えておくと、身体への負担を軽減しながら働くことができます。

強直性脊椎炎の人におすすめの求人3選

マイナビパートナーズ

【求人情報】

こちらはマイナビグループの特例子会社であるマイナビパートナーズが募集している、一般事務兼軽作業の求人です。

簡単なデスクワークと軽作業を兼任する求人となっているため、定期的に業務内で身体を動かすことができます。また、特例子会社の求人となっているため、より手厚い配慮を受けながら働くことができます。

株式会社マイナビパートナーズの求人はこちらからご覧ください。

なお、特例子会社については、こちらの記事「特例子会社の給料を実際の求人4選とともに紹介!ボーナスや向いている人の特徴も解説」で詳しく解説しています。

LINEヤフー

【求人情報】

こちらはLINEヤフー株式会社が募集している、事務ポジションの求人です。

管理部門での事務業務となっており、業務内容は障害特性に応じて決定されるため、負担の少ない業務を担当できます。

また、完全在宅勤務が可能となっているため、自分のタイミングでストレッチなどをすることで、痛みが出にくい働き方をすることができます。

LINEヤフー株式会社の求人はこちらからご覧ください。

エクスウェア

【求人情報】

こちらはエクスウェア株式会社が募集しているエンジニアの求人です。

開発やテスト・データベース設計など、エンジニアとしてさまざまな経験が積める求人となっており、応募条件のハードルが高い分、キャリアアップが目指せる求人です。

また、こちらの求人もLINEヤフーと同様に完全在宅勤務が可能となっているため、心身への負担を軽減しながら働くことができます。

エクスウェア株式会社の求人はこちらからご覧ください。

強直性脊椎炎の人は障害者雇用で働ける?

障害者雇用での就労では、障害や難病に対する合理的配慮を受けながら働くことができるため、一般雇用での就労よりも心身への負担を軽減することができます。合理的配慮の内容としては、業務内容や勤務時間の調整や、定期的な面談の実施など様々です。

障害者雇用での就労のためには、障害者手帳の取得が必要になります。強直性脊椎炎の人が障害者手帳を取得するためには、発現している症状が障害であると認定される必要があります。

【参考:上肢障害の障害認定基準(一部)】

出典:厚生労働省

障害者手帳の取得には、主治医の発行した診断書が必要になるため、障害者手帳の取得を希望する場合は、まずは主治医に相談しましょう。

強直性脊椎炎で障害年金は受け取れる?

強直性脊椎炎を発症している場合、障害者手帳だけでなく障害年金も受け取れる可能性があります。

障害年金は、障害基礎年金(1~3級)と障害厚生年金(1~2級)にそれぞれ分類され、症状の内容や重さによって等級が決定されます。また、この認定基準は障害者手帳のものとは異なる基準が設定されています。

【障害年金の認定基準】

出典:三重県・障害年金申請サポート

障害年金の受給を希望する場合は、障害者手帳の取得と同様に主治医の判断が必要になるため、まずは主治医に相談しましょう。

【強直性脊椎炎によって障害厚生年金2級に認定された事例】

強直性脊椎炎によって、障害厚生年金2級と認定された40代男性の事例を紹介します。

こちらの男性は、まず股関節の痛みを感じるようになりました。徐々に症状が進行したことで、足を引きずって歩かなければならないようになりました。

さらに症状が進行したことで、背中が思うように曲げられなくなったり、頚部や腰痛などが現れるようになり、日常生活に影響が出るようになりました。

最終的に、朝起きてから1時間ほど身体をほぐしてからでないと出社できなくなってしまいました。

強直性脊椎炎による症状が、社会生活や日常生活に大きな影響を及ぼしていると判断され、障害厚生年金2級と認定され、総額480万円を受け取れることになりました。

出典:宮崎障害年金センター

強直性脊椎炎の人が向いてる仕事に就職/転職する方法

最後に、強直性脊椎炎の人が向いてる仕事に就職/転職するために利用できる2つのサービスについて解説します。

体調が不安定な場合は就労移行支援がおすすめ

体調が不安定で現時点での就労が難しい場合は、就労移行支援で就職準備を進めることをおすすめします。

就労移行支援は、就労で役立つさまざまな実践的な業務スキルを学びながら、最長で2年間の時間をかけて就労準備をすることができる就労支援サービスです。

就労移行支援で学べる業務スキルや知識は以下の通りです。

就労移行支援では、各スキルを基本的な内容から学ぶことができるため、未経験の職種への就職/転職を希望する人におすすめの方法です。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

また、私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。

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