網膜色素変性症の人に向いてる仕事・実際の求人3選

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光を感知する機能である網膜に異常が起きることで、様々な症状が発現する網膜色素変性症。

本記事では、網膜色素変性症の人に向いてる仕事について、具体例を挙げながら解説します。

網膜色素変性症とは?

まずは網膜色素変性症について解説します。

網膜色素変性症の概要

網膜色素変性症は、眼の中で光を感じる役割を果たしている組織の網膜に異常が発生する病気で、暗い場所で物が見えにくくなる夜盲や、視野狭窄、視力低下といった症状を引き起こします。

遺伝性かつ進行性の病気とされており、指定難病に該当します。進行性ではありますが、基本的に症状の進行はゆるやかで数年から数十年かけて進行するとされています。

また、日本国内では10万人当たり約19人が発症するとされています。

出典:日本眼科学会難病情報センター

網膜色素変性症の症状

網膜色素変性症の代表的な症状は、暗い場所で物が見えにくくなる夜盲、視野に影響が出る視野狭窄、そして視力の低下が挙げられます。

網膜の光を感じる細胞は、以下の2つに分類されます。

網膜色素変性症を発症すると、まず杆体細胞から影響が出るため、夜盲が最初の症状として現れることが一般的です。症状が進行すると視野狭窄が引き起こされ、さらに症状が進行すると視力低下が発現します。

出典:日本眼科学会難病情報センター

網膜色素変性症の治療法

網膜色素変性症は、現状では根本的な治療法が確立されていません。

症状の進行を遅らせることを目的とした服薬治療が選択肢としてありますが、こちらについても現状では効果が立証されていません。

そのため、眩しさを緩和するための遮光メガネや拡大鏡など、症状に合わせた補助器具の活用によって、生活を送りやすくするための対処が行われます。

出典:日本眼科学会

網膜色素変性症が仕事に与える影響

網膜色素変性症は、視力や視野に関する症状が発現するため、多くの仕事に影響が出ることが考えられます。

例えば、視力低下を引き起こすとパソコンの画面の見え方も変わってしまうため、作業効率が低下してしまう可能性があります。

また、視力の低下や視野狭窄は、現場仕事や接客業など、常に移動をしたり体を動かしたりする業務を行なっている際に、人やものとぶつかるなどの怪我をする危険性を高めます。同様の理由から、自転車や自動車の運転についても危険性が高くなるため、配送業やドライバーといった仕事も困難になります。

夜盲の症状がある場合は、夜間に街灯が少ない場所でははっきりと視認することができなくなるため、これも怪我をする危険性が高まります。

網膜色素変性症の人に向いてる仕事

症状が進行している網膜色素変性症の人が働く場合、身体の安全のことを考えると、現場仕事など体を動かす仕事や、車の運転が必要な仕事は推奨されません。

一方で、デスクワークの仕事は、視力低下などの影響を受けることはあるものの、適切なサポートや補助環境があれば、就労することは十分に可能です。

【向いてる職種例】

パソコン作業をする場合、拡大鏡や読み上げソフトなどがあれば、視力低下まで症状が進行していたとしても、就労できる可能性は高まります。

網膜色素変性症の人におすすめの求人3選

大塚商会

【求人情報】

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エクスウェア

【求人情報】

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マイナビパートナーズ

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網膜色素変性症の人は障害者雇用で働ける?

網膜色素変性症の人は、障害者雇用で働ける可能性があります。障害者雇用では、業務内容や勤務時間の調整など、個人個人の障害に対する配慮を受けながら働くことができます。

障害者雇用で働くためには、障害者手帳の取得が必要です。網膜色素変性症を発症している場合は、視覚障害によって障害者手帳の取得対象となる可能性があります。

【視覚障害の障害認定基準】

出典:東京福祉局

障害者手帳の取得には診断書が必要になりますので、障害者雇用での就労を希望する場合はまず主治医に相談しましょう。

網膜色素変性症で障害年金は受け取れる?

網膜色素変性症を発症している場合、障害者手帳だけではなく、障害年金についても受給対象となる可能性があります。

障害年金は、障害基礎年金(1~3級)と障害厚生年金(1~2級)に分類され、障害の程度によって認定されます。

障害年金の認定基準は、障害者手帳の認定基準とは異なります。

【障害年金の認定基準】

出典:三重県・障害年金申請サポート

視覚障害による障害年金の認定基準は、以下の通りです。

出典:山内社会保険労務士事務所

【網膜色素変性症によって障害年金を受給した事例】

こちらは網膜色素変性症を患う30代男性が約77万円の障害年金を受給した事例です。光が眩しい、夜に物が見えづらいといった症状が現れ、人やものによくぶつかるようになり、そこから徐々に症状が進行し、視野狭窄の症状まで現れるようになったため眼科を受診しました。

そこで網膜色素変性症と診断されました。その後はパートタイマーとして働いているものの、仕事中にも人にぶつかる転がるなどの支障が出ており、長時間働くことが難しいことから収入にも制限がかかる状況となりました。

そこで障害年金の申請をしたところ、難病による症状が日常生活に大きな支障を及ぼしていると判断され、障害年金2級に認定されました。結果として、年間約77万円を受給することができました。

出典:千葉障害年金相談センター

網膜色素変性症の人が向いてる仕事に就職/転職する方法

最後に、網膜色素変性症の人に向いてる仕事に就職/転職する方法を解説します。

体調が不安定な場合は就労移行支援がおすすめ

症状が不安定で今すぐの就労が難しい場合は、すぐに一般就労を目指すのではなく就労移行支援で就職や転職の準備をすることをおすすめします。

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就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

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