自己免疫性肝炎の人に向いてる仕事・おすすめの求人3選
体内にある免疫機能の異常によって発症する自己免疫生肝炎は、指定難病に該当する病気です。 本記事では、自己免疫生肝炎の人に向いてる仕事やおすすめの求人について、詳しく解説します。
自己免疫性肝炎とは
まずは自己免疫性肝炎について、具体的に解説します。
自己免疫性肝炎の概要
自己免疫性肝炎は、何らかの原因によって自分の体内にある免疫機能が、自ら肝細胞を破壊してしまう自己免疫疾患で指定難病に該当する病気です。 明確な原因は不明で、遺伝、ウイルスや薬物の服用、妊娠・出産などが関連すると考えられています。中年以降の女性の発症率が高い病気で、大抵の場合、発症してから病状が緩やかに進行します。 さらに慢性化すると、肝硬変や肝細胞がんを併発することもあります。また、急性的に症状が現れるケースもあります。 英語での病名は「Autoimmune hepatitis」で、頭文字をとってAIHと呼ばれることもあります。 出典:恩賜財団 済生会
自己免疫性肝炎の症状
軽症から中等症までの間は、自覚症状が出ないことが多いとされています。 症状が進行すると、だるさや食欲不振といった症状を感じるようになり、肝硬変まで進行すると、むくみやかゆみ、意識障害、吐血といった症状が出る場合があります。 症状が進行するまで自覚症状が現れないため、症状が進行するまで発症に気がつかなかったり、健康診断などで偶然発症が発見されることも少なくありません。 出典:難病情報センター
自己免疫性肝炎の治療法
自己免疫性肝炎の治療は、副腎皮質ステロイドの投与がおこなわれます。 症状の進行度によって副腎皮質ステロイドの投与量は異なります。投与によって症状の改善が見られた場合は徐々に投与量を減らしていきますが、投与を中止すると再度重症化してしまう可能性があるため、長期的な服用が求められます。 また、副腎皮質ステロイドで症状が改善しない、または副作用(食欲亢進・糖尿病・脂質異常症等)によって服用ができない場合は、肝機能の改善を促す薬の服用など、別の服薬治療が行われることもあります。 出典:恩賜財団 済生会・難病情報センター
自己免疫性肝炎が仕事に与える影響
自己免疫性肝炎を発症したとしても、軽症から中等症までの場合は明確な自覚症状がないことが多く、仕事への影響は少ないと考えられます。 しかし病状が進行することで、だるさや食欲低下といった身体的な症状が発生します。 その場合、現場仕事や工場勤務のように身体的に負担の大きい仕事ができなくなります。 また、デスクワークであっても、体力の低下によってフルタイムでの勤務ができなくなってしまう可能性もあります。
自己免疫性肝炎の人に向いてる仕事
症状が軽症から中等症までの場合は、仕事への影響は少ないため、避けるべき仕事は基本的にはありません。 重症化した場合は、身体的な負担を軽減することや、周りからのサポートを受けやすいようにデスクワークや軽作業系の仕事がおすすめです。 【おすすめの職種例】
- 一般事務
- 経理
- 人事
- 総務
- プログラマー・SE
- Webデザイナー
- 動画編集
- データ入力
- マーケター
- 軽作業
- 接客業
- 清掃業
症状が重く、フルタイムでの就労が難しい場合は、時短勤務やパート勤務も選択肢の1つです。
自己免疫性肝炎の人におすすめの求人3選
みずほフィナンシャルグループ
【求人情報】
- 職種:一般事務(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:資料整理、郵便物の発送整理、書類チェック、伝票入力、電話やメールでの対応など
- 給与・年収:180,900円〜214,600円
- 勤務地:各支店配属想定
- 応募資格 ・Word、Excelのご利用が可能な方 ・一般就労経験1年以上
こちらは、みずほフィナンシャルグループの一般事務求人です。 広報事務サポートを担当するポジションで、データ入力や郵便整理、電話対応など、一般的な事務作業を担当する求人となります。 なおみずほフィナンシャルグループでは、オープンポジションでよりキャリアアップが目指せる求人の募集も行われています。ご自身の体調やキャリアプランに合わせて求人を選ぶことができます。 株式会社みずほフィナンシャルグループの求人はこちらからご覧ください。
イトーキ
【求人情報】
- 職種:SE・エンジニア(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容 ・社内SE:情報プロセス分析、既存システムのカスタマイズ・保守/運用など ・インフラ管理:業務プロセス分析、サーバ環境構築、プロジェクトマネジメントなど
- 給与・年収:184,000円〜345,700円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格:エンジニア/プログラミング/エンジニアアシスタント経験
こちらは、イトーキが募集している社内SE、インフラ管理人材を募集する求人です。 これまでのエンジニアとしての経験を踏まえて、社内SEもしくはインフラ管理のどちらかを担当する形となります。 また、イトーキではエンジニアだけでなく一般事務、コールセンター、営業、人事アシスタントなど、多くのポジションで募集が行われています。 株式会社イトーキの求人はこちらからご覧ください。
LAVA International
【求人情報】
- 職種:Webデザイナー(障害者枠)
- 雇用形態:正社員
- 業務内容:メインビジュアル制作、バナー制作、ランディングページデザイン、公式サイトページデザインなど
- 給与・年収:360,000 円〜420,000円
- 勤務地:東京本社
- 応募資格 ・Webデザインの実務経験が3年以上ある方 ・プロダクション、もしくはインハウスでの制作経験がある方 ・Adobe Photoshop、XD、Illustratorなどデザインツールの使用経験
こちらは、LAVA Internationalが募集しているWebデザイナーの求人です。 Webデザイナーとしての一定以上の経験が求められる求人ですが、その分幅広い業務の担当が可能で、給与も高く設定されています。 Webデザイナーとしてキャリアアップを目指す人におすすめの求人です。 またLAVA Internationalでは、SEやマーケターの募集も行われています。 株式会社LAVA Internationalの求人はこちらからご覧ください。
自己免疫性肝炎の人は障害者雇用で働ける?
障害者雇用で働くためには、障害者手帳の取得が必要です。 自己免疫性肝炎の場合は、肝臓機能障害と認定されることで障害者手帳の取得が可能になります。しかし、すべての発症者が手帳の取得対象になるわけではなく、症状の進行度や他の障害の併発などが関係します。 【肝臓機能障害の認定基準】
- 1級: 肝臓の機能の障害により日常生活活動がほとんど不可能なもの
- 2級:肝臓の機能の障害により日常生活活動が極度に制限されるもの
- 3級:肝臓の機能の障害により日常生活活動が著しく制限されるもの
- 4級:肝臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの
障害者雇用では、業務内容の変更や労働時間の調整など、働く上で必要な配慮を受けられます。 障害者手帳の取得には主治医の診断書が必要になるので、障害者雇用での就労を希望する場合はまず主治医に相談しましょう。
自己免疫性肝炎で障害年金は受け取れる?
自己免疫性肝炎によって、日常生活や就労に影響が出ている場合、障害年金を受給できるケースがあります。 障害年金には障害厚生年金と障害基礎年金の二種類があり、さらに病状の程度によって1~3級に分類されます。障害年金を受給するためには、障害者手帳の取得と同様に主治医の診断書が必要になります。 【自己免疫性肝炎で障害厚生年金2級に認定されたケース】 こちらのケースでは、会社の健康診断で肝機能異常を指摘されて病気が発覚しました。手足や腰の痛みが続き、さらに体力や筋力が低下したことで車椅子が必要になりました。 病気の悪化により仕事は休職することになり、日常生活と仕事どちらにも大きな影響が出ているとされ、障害厚生年金2級に認定。約142万円の障害年金を受給できることになりました。 出典:日本年金機構・愛知障害年金相談センター
治療後すぐに仕事復帰が難しい場合は就労移行支援の利用がおすすめ
自己免疫性肝炎の治療によって仕事を辞めていた場合、体調が安定しないなどの理由ですぐに仕事に復帰するのが難しいケースがあります。 【すぐに仕事復帰できないケース例】
- 体調が不安定
- 未経験職種への転職を希望している
- 精神的に働くことに不安がある
その場合、すぐに転職を目指すのではなく就労移行支援を利用することをおすすめします。 就労移行支援事業所は、障害や難病を持った人を対象にした就労支援事業所で、事業所に通いながら転職活動に向けた準備をすることができます。 就労移行支援は週4〜5日ほど通うことが推奨されており、日々通うこと自体が一般就労に向けた練習になります。さらに、ExcelやWord、事業所によってはプログラミングなど、一般就労で役立つ実践的な業務スキルが学べるため、未経験の職種に転職したい人も、目指したい職種に沿ったスキルを身につけることができます。 【学べる業務スキルの例】
- プログラミング
- Excel word
- 軽作業
- CAD設計
- グラフィックデザイン(IllustratorやPhotoshop)
- グループワーク
- ビジネスマナー
就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。
また、私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。
治療後すぐに仕事復帰が可能な場合は転職エージェントの利用がおすすめ
自己免疫性肝炎の治療後、体調が安定していてすぐに仕事復帰が可能な場合は、転職エージェントを利用することをおすすめします。 転職エージェントでは、求人の紹介をはじめとした転職活動全般のサポートを受けられます。 【転職エージェントのサポート内容】
- 適正求人の提案
- 面接の練習
- 選考書類の作成サポート
- 選考中の企業との仲介作業
転職エージェントでは、ハローワークとは異なりエージェント側が精査した求人のみが募集されており、さらにその中から希望条件に合った求人を提案してくれます。
料金 | 運営方法 | サポート体制 | 求人の数 | 求人の質 | 拠点 | |
ハローワーク | 無料 | 税金で運営 | 担当者ごとにばらつきあり | 多い | 玉石混交 | 全国各地 |
転職エージェント | 無料 | 企業から紹介料を得て運営 | 専門の転職コンサルタントが手厚くサポート | 少ない(ハローワークと比較すると) | 選ばれた求人のみ掲載 | エージェントによる ※Web会議や電話で相談できる場合もある |
また面接の日程調整や、残業時間などの自分からは聞きづらい質問を代わりにしてくれるなど、選考中も徹底したサポートを受けられます。
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