パニック障害の人に向いてる仕事・おすすめの求人3選

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パニック障害は、前触れなく動機やめまいといったパニック発作が起きるようになる障害です。

本記事では、パニック障害による仕事への影響やおすすめの仕事について、具体例を挙げながら解説します。

パニック障害とは

まずパニック障害について解説します。

パニック障害の概要

パニック障害は、前触れなく急に動機やめまいといったパニック発作を起こす障害です。

原因は特定されていませんが、最初にパニック障害を発症する原因としては、ストレスや過労が考えられています。

また、何度か発作を経験することで、「またあの発作が起きたらどうしよう」という不安感からパニック発作を繰り返すようになってしまう場合があります。

パニック障害を発症すると、エレベーターや電車など、パニック発作を引き起こしやすい場所や状況を避けるようになり、日常生活へも影響が出てしまうこともあります。

パニック障害を発症することで、うつ病など別の精神疾患を併発してしまった例も少なくありません。

出典:新橋メンタルクリニック

パニック障害の症状

パニック障害の具体的な症状について解説します。

パニック発作

パニック発作は、パニック障害の代表的な症状です。

唐突に恐怖心や不安感が生まれ、動機、めまい、呼吸困難といった身体的な症状が発生します。またそれだけでなく、場合によっては寒気や痛み、発汗といった症状が出ることも。

パニック発作は大抵の場合、長くても1時間以内に収まりますが、発作が起きている間は「このまま死んでしまうんじゃないか」「自分が自分でなくなってしまうのではないか」という強い恐怖を感じます。

出典:新橋メンタルクリニック

予期不安

予期不安は、発作が起こるのではないかと不安になったり心配を感じる症状です。

繰り返し発作を経験することで、「また発作が起きるかもしれない」「次の発作はもっと酷いのではないか」と常に不安を感じるようになります。

出典:新橋メンタルクリニック

広場恐怖症

広場恐怖症とは、「発作が起きた時に助けてもらえないのではないか」「その場から逃げることができないのではないか」という不安を抱き、特定の場所や状況を避けるようになる症状です。ここで言う「広場」とはそのままの意味ではなく、公共の場所、自分以外の人間がいる場所という意味合いです。

該当する場所や状況は人によって異なりますが、よくあるケースとしては、人が多い電車やエレベーターに乗った時や、映画館や劇場など出入口が締め切られた場所に行った時などが挙げられます。

広場恐怖が強くなると、外出すること自体を避けるようになったり、他人とのコミュニケーションを避けるようになります。

出典:新橋メンタルクリニックMSDマニュアル

パニック障害の治療方法

パニック障害の治療方法は、「認知行動療法(精神療法)」と「薬物療法」の2種類があります。

「認知行動療法」では、“認知療法”と “行動療法”を統合して治療をおこないます。

<認知療法>
認知療法では、専門家と対話することで自分の考えが極端になってしまっていることを自覚し、行動の修正を行います。例えば「発作が起きたとしても命に関わることはない」「電車に乗ったからといって発作が必ず起きるわけではない」など。

<行動療法>
それに対して行動療法では、不安を感じる行動に対して、小さなステップを乗り越えていくことで、徐々に不安感を克服していく治療法です。例えば、電車に乗ることを目指す場合、まずは近所まで外出する、その次に駅まで行く、といったステップを踏みます。

「薬物療法」では、パニック発作を抑えることや予期不安を軽減するために服薬を行います。医師と相談して調整することが必要です。

出典:新橋メンタルクリニック

パニック障害が仕事に与える影響

パニック発作が業務中に出た場合、そのまま仕事を続行することはできなくなります。接客業や肉体労働のように、発作が出ることで周りの人の業務が止まったり、職場が混乱してしまうなど、大きな影響を与えることがあります。

実際にパニック発作が起きたことで職場が混乱してしまった、等の経験をした場合、職場で仕事をすること自体に強い恐怖心を持ってしまい、職場を避けるようになる(=広場恐怖症が進行する)ことも考えられます。

広場恐怖症が強くなると、通勤時に電車などの公共交通機関を利用することや、人が多い職場に行くこと自体ができなくなってしまう可能性もあります。

パニック障害の人に向いてる仕事

パニック障害の人に向いてる仕事について、具体的な例を挙げて解説します。

パニック障害の人におすすめの職種

パニック障害を発症すると、突然パニック発作を起こすことがあります。

パニック発作の原因の1つとしてストレスや過労が考えられています。

【ストレスの原因の例】

そのため、自分のペースでできる業務や、ストレスの原因となる業務を避けられる職種がおすすめです。

パニック障害の人に向いている職種は以下のものが挙げられます。

【向いてる職種の例】

また、仕事中に発作を起こした場合、そのまま業務を継続することは難しいため、発作が起きた際には自分の業務を周囲の人たちに任せられる職場環境も重要です。

パニック障害の人には在宅ワークがおすすめ

パニック障害の症状のひとつである広場恐怖症は、苦手意識のある場所や状況を避けるようになる症状です。

広場恐怖症が進行すると、職場への出社や、通勤時の公共交通機関の利用に大きな負担を感じるようになり、そもそも通勤ができなくなってしまう可能性もあります。

そのため、自宅で業務ができる在宅ワークもおすすめです。在宅ワークであれば、他の人がいない環境で仕事ができる上、通勤をする必要もなくなるため負担を軽減できます。

【在宅ワークができる代表的な職種】

働くのが難しい場合は休職も選択肢の1つ

パニック障害を発症した場合、パニック発作は不定期に起こるため、日常生活を送ること自体に強い恐怖心を持つことがあります。

その状態で無理に仕事をしようとすると、大きなストレスがかかり、症状が悪化してしまうことも考えられます。

パニック障害は、適切な治療を行うことで症状の改善が目指せる障害ですので、パニック障害によって働くことが難しいと思った場合は、休職をして治療に専念することも選択肢の1つです。

パニック障害の人におすすめの求人3選

イトーキ

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは、イトーキが募集している一般事務の求人です。

業務内容としては、伝票の整理やデータ入力など基本的な事務作業が中心となります。電話対応が業務に含まれるため、その点には注意が必要です。

担当できる業務に応じて、給与のアップも目指せるため、事務職としてキャリアアップを目指す人におすすめの求人です。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

Sansan

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは、Sansanが募集しているパートでのデータ入力求人です。

パート契約なので時短勤務が可能で、さらに研修が終了後は完全在宅での勤務が可能です。

まずは無理のない範囲で、働くことに慣れたい人におすすめの求人です。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

ラクスみらい

【求人情報】

詳細はこちら

ラクスみらいは、株式会社ラクスを親会社にもつ特例子会社です。

業務内容は、データ入力や集計、宅配業者や社内郵便の対応など、負担が少なく簡単なものが多くなっています。

この求人は1年以上の事務の実務経験があれば応募することができます。さらに特例子会社(=障害者の雇用促進を目的として設立された会社)のため、障害の状態に合わせた配慮を受けながら働けます。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

パニック障害の人は障害者雇用で働ける?

障害者雇用は、業務内容の変更や勤務時間の調整など、障害に対する配慮を受けながら働ける雇用方式です。

障害者雇用で働く場合は、障害者手帳の取得が必須条件になります。

パニック障害は、症状の程度にもよりますが、精神障害者保健福祉手帳の取得対象となる障害です。

【障害者手帳の取得条件・等級分類】

障害者手帳を取得するためには、主治医が作成した診断書が必要となるため、取得を希望する場合はまず主治医に相談しましょう。

出典:こころの情報サイト

パニック障害は障害年金を受け取れる?

パニック障害による障害年金の受給について、解説します。

原則パニック障害では障害年金を受け取れない

原則としてパニック障害だけでは障害年金の受給対象にはなりません。

精神障害は、精神病と神経症に分類されます。神経症の場合は、障害年金の受給対象にならず、パニック障害はこの神経症に該当します。

ただし稀なケースとして、主治医の判断によって「精神病の病態を示している」と判断された場合や、うつ病などの精神病を併発している場合は受給対象となることもあります。

パニック障害で障害年金を受け取れた事例

パニック障害によって障害年金を受け取ることができた事例を紹介します。

事例1:障害基礎年金2級と認定されたケース

こちらはパニック障害によって障害基礎年金2級を受給できた30代の方の事例です。

パニック障害を発症したのは10代の頃でしたが、当時は障害年金のことを知らずに30代になってから請求を希望しました。

障害認定日(20歳)当時の請求は認めらませんでしたが、診断書に「うつ状態が持続していること、症状全体としては精神病レベルと考えられる」と記載されていたことも手伝って、事後重症として障害基礎年金2級に認定されました。

出典:メイクル経営管理事務所

事例2:障害厚生年金3級と認定されたケース・年額585,100円

こちらはパニック障害によって、障害厚生年金3級に認定された30代の方の事例です。

5年以上パニック障害の治療を継続していたが症状が改善せず、些細なきっかけでパニック発作を引き起こす状態により、休職と復職を繰り返している状態でした。

診断書に「従たる精神障害として、うつ状態がある」という記載と、具体的な障害の状態が記載されていたことで、障害厚生年金3級と認定され、年額585,100円を受給することになりました。

出典:あすか中央社会保険労務士法人

パニック障害の人が向いてる仕事に転職する方法

最後に、パニック障害の人が向いてる仕事に転職する方法を解説します。

就労移行支援を利用する

就労移行支援は、障害や難病を持っている人を対象とした就労支援事業所です。

選考のサポートや求人の紹介など、転職活動の具体的なサポートや、PCスキルやビジネスマナーなど、一般就労で活用できるスキルをカリキュラムに沿って学ぶことができます。

【就労移行支援で学べるスキルの例】

就労移行支援では、事業所に通いカリキュラムに沿って作業をおこなうため、通勤や就労の練習にもなります。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説しています。

また私たち障害者雇用バンクでは、就労移行支援事業所「エラビバ就労支援」を運営しています。関東で就労移行支援事業所をお探しの場合は、ぜひ無料見学にお越しください。

転職エージェント・ハローワークを利用する

就労移行支援は転職までに一定期間が必要になるため、短期間での転職を希望する場合は、ハローワークや転職エージェントの利用がおすすめです。

ハローワークと転職エージェントはどちらも転職活動全般のサポートが受けられますが、求人の内容には違いがあります。

ハローワークは、企業側が無料で求人が掲載できるため、非常に多くの求人に応募が可能です。

それに対して転職エージェントでは、エージェントが掲載を認定した求人のみが掲載されているため、給与が高かったりキャリアアップにつながるような質の高い求人のみが掲載されています。

料金 運営方法 サポート体制 求人の数 求人の質 拠点
ハローワーク 無料 税金で運営 担当者ごとにばらつきあり 多い 玉石混交 全国各地
転職エージェント 無料 企業から紹介料を得て運営 専門の転職コンサルタントが手厚くサポート 少ない(ハローワークと比較すると) 選ばれた求人のみ掲載 エージェントによる ※Web会議や電話で相談できる場合もある

障害者枠で選考を受ける場合、転職エージェントのサポートを受けることで、

ハローワークや転職エージェントは、無料で全てのサービスを利用できます。また就労移行支援と並行して利用することも可能です。

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