ナルコレプシーの人に向いてる仕事・おすすめ求人・対策を紹介

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「仕事中にいきなり居眠りをしてしまう」

そんな症状がある場合、ナルコレプシーの可能性があります。

今回は、ナルコレプシーの人に向いてる仕事やおすすめの求人を紹介します。

ナルコレプシーとは?

まずは、ナルコレプシーがどういった病気なのかについて、解説します。

ナルコレプシーの症状

過眠症の一種で、夜間だけでなく日中にも強い眠気が現れ睡眠してしまう病気。居眠り病とも言われています。

会議中や外出中など、何かをしているときであっても関係なく突発的に眠気が来て、意識を失うように眠ってしまう病気です。また眠気を自覚する前に眠ってしまうため、本人も居眠りをしていたことに気づかないことも少なくありません。

また突発的な居眠り以外にも、下記の症状が現れることがあります。

それぞれ解説します。

情動脱力発作(突然の筋力低下の発作)

驚いたり、喜んだりなど、突発的な感情変化が起きたときに現れる症状です。いきなり腰が抜けてしまったり、持っているものを落としたりといった、筋肉の脱力が引き起こされます。

また視野が霞んだり、呂律が回らなくなるといった症状が出る場合も。ナルコレプシーを発症した人の5人に1人がこの症状が出るとされています。

入眠時または覚醒時の幻覚

入眠時、もしくは起床時に、明確な幻聴や幻覚を自覚することがあります。

この症状はナルコレプシー患者の3人に1人が発症するとされていますが、健康な人でも同様の症状が出ることもあります。

睡眠麻痺

入眠の前後や起床直後に、体が思ったように動かせなくなる症状です。

この症状が出た時は、誰かに体を動かしてもらったり、数分待つことで対応する必要があります。こちらの症状が出る人の割合は、ナルコレプシー患者の4人に1人とされています。

夜間の睡眠障害(頻繁な覚醒、鮮明で恐ろしい夢を見るなど)

夜の睡眠が、正常に取れなくなる状態です。

誰かに起こされていないにも関わらず頻繁に目を覚ましてしまったり、鮮明で恐怖を感じる夢を見たりすることで、十分な睡眠が取れなくなってしまいます。

出典:MSDマニュアル

ナルコレプシーの診断基準

こういった日中の過度な眠気や突発的な居眠りがある場合、ナルコレプシーの可能性があります。しかし、上記で紹介したナルコレプシーの症状は、別の病気でも引き起こされることがあるので、ナルコレプシーかどうかは、症状だけでは判断できません。

ナルコレプシーの診断方法は、睡眠検査室での検査になります。具体的な内容としては下記のとおりです。

上記の方法で、ナルコレプシーに該当するかを検査します。またそれ以外の病気である可能性を踏まえ、血液検査や脳の検査も行う場合があります。

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーの原因は、解明されてはいませんが、脳を覚醒させる働きをするはずの神経細胞が正常に働かず、覚醒状態(起きている状態)を維持できない状態になることが1つの原因と考えられています。

また、頭部外傷や睡眠不足、ウイルス感染など、強い身体的ストレスがかかることでナルコレプシーを発症する可能性があるともされています。

反対に、ナルコレプシーの症状がストレスを引き起こしてしまい、それが原因となり抑うつ状態になってしまう人も少なくありません。

出典:大阪メンタルクリニック

ナルコレプシーは仕事中にも症状が出る

ナルコレプシーによる突発的な居眠りは、状況に関わらず発生します。

そのため、単調な入力作業などの一般的に眠くなりやすい業務をしているときだけでなく、商談中や車の運転中などでも発症する可能性があります。

またナルコレプシーを発症することで、日中の集中力が低下します。そのため、簡単な作業でもミスをしたり、転んで怪我をしてしまったりすることもあります。

ナルコレプシーの人が仕事をするための対策

ナルコレプシーの人が仕事をするためには、適切な対策を取ることが必要です。

適切な対策を取ることで、強い眠気などの症状を軽減することができます。主な対策は「服薬治療」と「積極的に睡眠をとる」ことです。

適切な治療を受ける

ナルコレプシーの症状を改善するためには、適切な治療を受ける必要があります。

主な治療方法は、服薬治療になります。

睡眠発作(突発的な居眠り)の症状が強い場合は中枢神経刺激薬、それに加えて情動脱力発作がある場合は三環系抗うつ薬が処方されることが大半です。

積極的に睡眠をとる

服薬治療だけでなく、積極的に睡眠をとることもナルコレプシーの治療のためには必要です。

【症状軽減のポイント】

こういった睡眠に関する対策をとることで、業務中の症状の軽減につながります。 出典:NHK健康ch

ナルコレプシーの人に向いてる仕事

ナルコレプシーは、本人もコントロールできない症状が突発的に現れるため、時間の融通が効く仕事がおすすめです。

具体的には、事務職・データ入力・プログラマー・webデザイナーなどといった、周りのフォローが受けやすく、かつ身体的にも負担が少ないデスクワークの職種が向いています。

一方で、社外の人とのやりとりが多い営業職や、屋外での肉体労働は病気の症状が仕事に大きな影響を与えるため向いていません。特に車の運転や高所での作業は、突発的な居眠りや情動脱力発作(突然の筋力低下の発作)が起きたときに非常に危険です。

ナルコレプシーの人が働きやすい環境

ナルコレプシーは、居眠り病とも呼ばれるように、周りからはただ怠けているだけのように見えてしまうことがあります。そのため、症状を正しく理解してもらえる環境で働く必要があります。

障害者雇用の実績が多い会社であれば、様々な障害者が快適に働ける環境を整えているため、ナルコレプシーに対する理解も受けやすいでしょう。

また場合によっては、就労継続支援事業所もおすすめです。就労継続支援は、障害や難病を抱えた人が働く作業所で、業務中に症状が出たとしても、その都度適切な対応をしてもらいながら働けます。

ナルコレプシーの人におすすめの求人

ナルコレプシーの人におすすめの求人を具体的に紹介します。また、こちらで紹介する求人は、全て障害者雇用の求人になります。

大塚商会

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは大塚商会の求人です。

業務内容は電話対応や書類の確認作業などを中心に、営業部の業務をサポートするポジションです。

大塚商会は、障害者枠の求人であっても給与テーブルが一般枠の求人と変わらない点がメリットです。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

SHIFT

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは、SHIFTが募集しているテストエンジニアの求人です。

ソフトウェアやアプリなどのテストやそれによって発見したバグの報告などが主な業務になります。

また場合によっては、マニュアル作成などの所務業務も兼任する形になります。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

ユーザベース

【求人情報】

詳細はこちら

こちらは株式会社ユーザベースの求人です。

社内で発生するデータ入力業務を担当するポジションで、完全在宅なのが大きな特徴です。

全ての業務を自宅で完結できるため、通勤による負担を軽減できることや、自宅のベットで仮眠を取れることが大きなメリットです。

興味がある方はぜひこちらから応募してみてください。

ナルコレプシーの人は障害者雇用で働ける?

障害者雇用で働くためには障害者手帳の取得が必須です。

ナルコレプシーは障害には該当しないため、障害者手帳の取得は基本的に難しくなっています。

しかしナルコレプシー以外に、うつなど、精神障害に該当する障害を併発している場合は、それによって障害者手帳が取得でき、障害者雇用の対象になります。

障害者枠については、こちらの記事「障害者枠と一般枠の求人を比較!メリット・デメリットも解説」にて詳しく解説しています。

ナルコレプシーの人が利用できる就職支援

最後に、ナルコレプシーの人が転職するときに利用するべき就職支援サービスについて紹介します。

就労移行支援

就労移行支援事業所は、障害や難病を持っている人を対象とした就労支援事業所です。

就労移行支援は、転職活動全般の支援を受けながら、設定されたカリキュラムに沿って事務職で活用できるPCスキルや、プログラミングスキルなど、実務で役立つスキルを学べます。

その上、転職後の定着支援も受けられるため、転職後も安心して働けます。

また、就労移行支援は障害者手帳を取得していない場合でも、ナルコレプシーを発症している場合であれば利用が可能です。

就労移行支援については、こちらの記事『「就労移行支援」は「就労継続支援」とどう違う?メリットとデメリットも解説!』にて詳しく解説します。

障害者雇用専門の転職エージェント

障害者手帳を取得している場合は、障害者雇用専門の転職エージェントを利用できます。

転職エージェントでは、障害者雇用の専門知識を持った専属の担当者が転職活動全般のサポートを受けられます。

また転職エージェントからは、一般には公開されていない非公開求人の紹介を受けられることもあるので、転職先の選択肢が増えます。

転職エージェントから紹介を受けた企業に就職した場合は、就労移行支援と同様に、転職後も継続してサポートを受けられます。

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