軽度知的障害の人に向いてる仕事・実際の求人おすすめ3選

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軽度知的障害は、知的障害の中でも症状が比較的軽く、適切なサポートがあれば一般企業への就労や自立した生活も十分に可能とされています。

本記事では、軽度知的障害の人に向いてる仕事や仕事選びのポイント、おすすめの求人について解説します。

軽度知的障害の人に向いてる仕事は?結論から解説

軽度知的障害のある人には、作業手順が明確で、業務内容が限定されており、繰り返しの作業が中心となる仕事が向いている傾向があります。

たとえば、清掃、軽作業、倉庫内作業、データ入力や書類整理などの定型事務は、比較的働きやすい仕事です。

一方で、臨機応変な判断が多い仕事や、複数の業務を同時に進める仕事は負担が大きくなりやすい傾向があります。

そのため、仕事を選ぶときは、

という視点が大切です。

こうした向き・不向きは、軽度知的障害の特性と深く関係しています。まずは、軽度知的障害とはどのような特性があるのかを見ていきましょう。

軽度知的障害とは

軽度知的障害は、知的障害の中でも症状が比較的軽く、日常生活の多くを一人でこなせる状態を指します。

適切なサポートがあれば一般企業への就労や自立した生活も十分に可能であり、知的障害のある人の中で軽度に該当する人の割合は大きいとされています。

知的障害の分類と軽度知的障害の判定基準

知的障害は、厚生労働省の定義で「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」と定められています。

判定は、「知的機能」と「日常生活能力(適応能力)」の2つの側面から総合的に行われます。

まず知的機能の区分は、知能検査で測定されたIQをもとに以下の4段階に分けられます。

続いて日常生活能力は、自立機能・運動機能・意思交換・探索操作・移動・生活文化・職業等の到達水準をもとに、a(低い)〜d(高い)の4段階で評価されます。

軽度知的障害は、IQの区分ではIVに該当し、日常生活能力の水準と組み合わせて総合的に判定されます。IQが概ね51〜70の範囲にあっても、日常生活能力の水準が低い場合は中度(重度)と判定されるケースもあります。

出典:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査:調査の結果

軽度知的障害の症状・特性

軽度知的障害のある人は、食事・着替え・排泄などの身の回りのことは自分で行える場合が多く、簡単な読み書きや計算もある程度可能です。

一方で、以下のような場面で困難を感じる傾向があります。

軽度知的障害は、幼児期には気づかれにくく、小学校入学後に学習面でのつまずきや授業内容の理解の難しさから発見されるケースが多いです。

身の回りのことが自分でできていたり、本人の努力で周囲に合わせようとしたりすることで、学齢期にも気づかれないまま成人し、就労や社会生活の中で困難が顕在化して診断されるケースもあります。

また、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害を併存しているケースもあり、その場合は特性が複合的に現れることがあります。

こうした困難に対して適切な支援が得られないまま過ごすと、うつ病や不安症などの二次障害につながることもあります。

出典:MSDマニュアル プロフェッショナル版「知的能力障害」・一般社団法人 小児心身医学会「知的発達症

軽度知的障害の人に向いてる仕事

軽度知的障害の人には、業務手順が明確で、繰り返しの作業が中心となる仕事が向いています。一度仕事を覚えれば、同じ手順で作業を進められるため、時間をかけて習熟していきやすく、安定して長く働き続けられるでしょう。

また、周囲のサポートを受けやすい環境や、業務内容が限定されている職場であれば、困ったときにすぐ相談でき、複雑な判断を求められる場面も少ないため、自分のペースで業務に集中しやすくなります。

【向いてる仕事の特徴】

  • 作業手順やマニュアルが整備されている
  • 業務内容が限定的で、判断を求められる場面が少ない
  • 周囲のサポートや指示雨を受けやすい環境がある
  • ミスをしても大きな問題に直結しない
  • 覚えた作業を繰り返し行うことで習熟していける

【向いてる職種例】

  • 清掃
  • 軽作業(ピッキング・梱包・検品・仕分けなど)
  • データ入力・書類整理などの定型事務
  • 倉庫内作業
  • 飲食店のホール・キッチン補助
  • 介護助手・福祉施設での補助業務

これらの職種は、作業内容がシンプルで身体を動かしながら取り組めるものや、決まった手順に沿って進められる仕事が中心となっています。特に障害者雇用枠で採用された場合、業務内容の調整や勤務時間の配慮を受けながら働けるため、無理なく業務に慣れていくことができます。

軽度知的障害の人には不向きになりやすい仕事

一方で、臨機応変な判断や対応が求められる仕事や、複数の業務を並行して進める必要がある仕事は、軽度知的障害の人にとって負担が大きくなりやすい傾向があります。

また、抽象的で曖昧な指示が多い仕事や、相手の状況に合わせて柔軟に対応する必要がある仕事も、業務を進める過程で混乱しやすく、ストレスの蓄積や体調不良、うつ病などの二次障害につながる可能性もあります。

【向いていない仕事の特徴】

  • 臨機応変な判断や対応が求められる
  • 複数の業務を同時に並行して進める必要がある
  • 抽象的な指示や曖昧な指示が多い
  • 対人コミュニケーションが中心で相手に合わせた対応が求められる
  • 金銭管理や複雑な計算を伴う
  • ノルマや成果によるプレッシャーが強い

【向いていない職種例】

  • 営業職
  • 接客業(クレーム対応が多いものなど)
  • ディレクター
  • 電話対応中心のコールセンター業務

これらの職種は、仕事を進める過程で常に判断や調整、臨機応変な対応が求められるため、自分のペースで作業に集中できる環境を確保しにくいです。

無理をして取り組み続けると、心身の負担が蓄積し、早期離職につながるリスクが高いため、仕事選びの段階で避けておくのが賢明です。

軽度知的障害の人におすすめの働き方

軽度知的障害の場合、日常生活の多くを自分で行えるため、 『手帳を取らずに一般枠で働けるのでは?』と考えるケースもあります。

しかし、一般枠では複雑な指示や臨機応変な対応が求められることが多く、障害を開示していないために必要なサポートが得られず、結果的に二次障害(うつ病など)につながり早期離職してしまうリスクがあります。そのため、手帳を取得し、障害をオープンにして配慮を受けられる働き方を選ぶのがおすすめです。

そして、軽度知的障害のある人の働き方には、障害特性や体調、就労経験に応じていくつかの選択肢があります。

障害者雇用枠で働く

障害者雇用枠は、障害者手帳を持っている人を対象とした採用枠で、企業側から障害に対する合理的配慮を受けながら働ける点が特徴です。

軽度知的障害の人の場合、業務内容の調整や作業手順のマニュアル化、指示の出し方の工夫など、障害特性に応じた配慮を受けながら働けるため、一般枠よりも長く安定して働きやすくなります。

また、一般枠とは別の選考枠で選考を受けられるため、障害があることを前提に評価してもらいやすく、採用される可能性も一般枠と比べて高くなる傾向があります。

これまでの就労経験があり、一定のペースで安定して働ける人や、合理的配慮を受けながら一般企業で働きたい人におすすめの働き方です。

障害者雇用枠の詳細については、こちらの記事「障害者枠は採用されやすい!選考に受かりやすい人の特徴と求人3選を紹介」でも詳しく解説しています。

特例子会社で働く

特例子会社とは、親会社が障害者の雇用促進のために設立した子会社で、障害者を雇用することを前提に運営されています。

障害者雇用枠の中でも、特例子会社では業務マニュアルが完備されていたり、支援員によるサポート体制が整っていたりと、より徹底した配慮を受けながら働ける環境が用意されています。

業務内容も、軽作業や簡単な事務作業など、未経験でも取り組みやすい仕事が中心となっているため、就労経験が少ない人や、安定して長く働ける職場を求めている人に向いています。

特例子会社は大手企業のグループ会社であることが多く、福利厚生や経営の安定性といった面でも安心して働きやすいというメリットもあります。

特例子会社については、こちらの記事「特例子会社の給料を実際の求人4選とともに紹介!ボーナスや向いている人の特徴も解説」で詳しく解説しています。

就労継続支援A型・B型を活用する

就労継続支援は、一般企業での就労が難しい障害のある人を対象に、働く場を提供する福祉サービスで、雇用契約を結ぶA型と、雇用契約を結ばないB型の2種類があります。

A型は事業所と雇用契約を結び、労働基準法のもとで最低賃金が保証されるため、安定した収入を得ながら働けます。週3日以上・1日4〜6時間程度の勤務が基本となるため、ある程度の体調安定が求められます。

B型は雇用契約を結ばず、作業量に応じた工賃を受け取る仕組みです。週1日・1日1時間からなど、自分の体調に合わせて柔軟に働けるため、長時間の勤務が難しい人にも利用しやすい働き方です。

軽度知的障害の人で、すぐに一般企業で働くことに不安がある場合や、まずは働くことに慣れていきたい場合は、就労継続支援から始めて、徐々に一般就労を目指すこともできます。

就労継続支援A型・B型のそれぞれについては、こちらの記事「就労継続支援A型はどんな人が対象?向いている人・利用条件・B型との違いを解説」「就労継続支援B型はどんな人に向いてる?対象者・利用条件・申請手順をわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。

軽度知的障害の人におすすめの求人3選

どんな働き方がフィットするかは、現在の体調、就労経験、サポートの必要度によって変わります。まずは自分に合った働き方を整理したうえで、具体的な求人を見ていくことが大切です。

実際の求人を見ることで、どのような業務内容なら無理なく続けやすいのか、どの程度の配慮が受けられるのかをイメージしやすくなります。

ここでは、軽度知的障害のある人が働きやすい条件を満たしたおすすめの障害者雇用枠の求人を3つ紹介します。 求人の選定にあたっては、次のような点を基準にしています。

  • 作業手順がわかりやすいこと
  • 業務内容が比較的シンプルであること
  • 周囲のサポートを受けやすいこと

それでは、実際の求人を紹介していきます。

マイナビパートナーズ

【求人情報】

  • 職種:軽作業・事務(障害者枠)
  • 雇用形態:正社員
  • 業務内容:データ入力、アンケート入力、Web サイト・SNS の情報更新、郵便物の仕分け・発送、問い合わせ対応、資料ファイリング・ナンバリングなど
  • 給与・年収:2,774,460円~3,200,000円
  • 勤務地:東京本社・大阪
  • 応募資格:中途採用の場合は高校卒業以上、新卒採用の場合は短大・専門学校以上を卒業していること

こちらはマイナビグループの特例子会社であるマイナビパートナーズが募集している軽作業と一般事務の求人です。

業務内容としては、データ入力やSNSの情報更新といった事務作業や、郵便物の仕訳や資料ファイリングといった単純作業が中心となります。能力や経験に応じて、データ分析業務やWeb制作に関する業務を担当することも可能です。

能力に応じて担当業務を調整してもらうことができ、さらに特例子会社であるためより手厚い配慮を受けながら働くことができます。

株式会社マイナビパートナーズの求人はこちらからご覧ください。

トヨタシステムズ

【求人情報】

  • 職種:軽作業(障害者枠)
  • 雇用形態:契約社員/準社員
  • 業務内容:各フロアの給茶機・加湿器の水補充や周りの清掃・消耗品補充、廃棄するパソコンのデータ削除作業(マニュアル有)、その他依頼のあった庶務業務
  • 給与・年収:2,654,000円~3,329,000円
  • 勤務地:栄オフィス(愛知県)
  • 応募資格
    ・毎日出社ができる方(安定稼働できる方)
    ・社内のフロア内を歩行して、タンクに水を給水し台車に載せて運べる方

こちらはトヨタシステムズが募集している、軽作業と簡単な事務作業の求人です。

オフィスのフロアごとの給茶機・加湿器の補充や清掃業務、パソコンのデータ消去業務など、ルーティンワークやマニュアルありの作業を担当することになるため、働くことに慣れていない人や複雑な作業が苦手な人でも安心して働くことができます。

トヨタシステムズの求人はこちらからご覧ください。

りそな銀行

【求人情報】

  • 職種:清掃員(障害者枠)
  • 雇用形態:嘱託職員
  • 業務内容:東京本社及び近隣銀行施設のオフィス内清掃業務
  • 給与・年収:2,400,000円
  • 勤務地:東京本社および近隣の銀行施設
  • 応募資格:特になし

こちらはりそな銀行が募集している清掃作業の求人です。

東京本社と、その近隣の関連銀行施設の清掃業務と簡単な事務作業を担当します。基本的に業務内容はルーティン化されており自分のペースで行うことができます。

働くことに慣れていない人や、デスクワークよりも体を動かすタイプの仕事をしたい人に特におすすめの求人です。

株式会社りそな銀行の求人はこちらからご覧ください。

軽度知的障害の人の転職/就職には転職エージェントがおすすめ

軽度知的障害の人が転職や就職を希望する場合は、障害者雇用専門の転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントでは、症状に応じて就業可能な求人の紹介を受けることができ、転職/就職活動全般のサポートを無料で受けることができます。そのため、一人で転職活動や就職活動をするよりも、効率的に内定獲得を目指すことができます。

【転職エージェントの支援内容】

  • 就職や転職におけるキャリアカウンセリング
  • 求人の紹介
  • 面接の練習
  • 選考書類の作成サポート
  • 就職や転職後の定着支援

障害者専門のエージェントである障害者雇用バンクは、キャリアアップ重視のハイクラス求人と、特例子会社などの応募ハードルが低い求人、どちらのタイプの求人も多数保有しているため、希望に沿った求人の紹介を受けることができます。

障害者枠で選考を受ける場合、障害者雇用バンクのサポートを受けることで、

  • 軽度知的障害の人の入社実績が豊富な企業を優先して紹介してくれる
  • 企業側へどのように伝えると好印象を与えられるかを教えてくれる
  • 面接後にキャリアアドバイザーからあなたの良さを企業側にプッシュしてくれる

など、希望するキャリアを実現するための徹底した就業サポートを受けることができます。

障害者雇用バンクの転職サポート・就職サポートは、すべて無料でご利用いただけますので、転職や就職を検討している方は、ぜひこちらより会員登録をしてみてください。

まとめ:軽度知的障害の人が自分に合った仕事に就くために

軽度知的障害は、適切なサポートがあれば一般企業への就労や自立した生活も十分に可能で、業務手順が明確で繰り返しの作業が中心となる仕事を選ぶことで、安定して長く働き続けることができます。

軽度知的障害の人が働く場合、障害者雇用枠での就労、特例子会社での就労、就労継続支援A型・B型の活用といった複数の選択肢があるため、自分の障害特性や体調、就労経験に合わせて選ぶことが大切です。

自分一人で仕事を探すのが難しい場合は、障害者雇用に特化した転職エージェントを活用することで、自分に合った求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、企業との条件交渉など、転職活動や就職活動を総合的にサポートしてもらえるため、積極的な活用がおすすめです。

軽度知的障害と療育手帳に関するよくある質問

軽度知的障害でも「療育手帳」はもらえる?等級はどうなりますか?

はい、判定基準を満たせば取得可能です。 国のガイドラインでは障害の程度を「重度(A)」と「それ以外(B)」に分けており、軽度知的障害の場合は「B」に該当することが多いです。

ただし、療育手帳は各自治体が運用しているため、区分や名称が異なります。例えば、多くの自治体では「B2(軽度)」と細分化されていたり、東京都では「愛の手帳」という名称で「4度」と区分されています。

出典:こども家庭庁「療育手帳に係る判定基準統一化の検討進捗報告

療育手帳を取得して働くメリットは何ですか?

最大のメリットは「障害者雇用枠」での就職が可能になることです。 手帳があることで、自分の障害特性に合わせた業務の調整やサポート(合理的配慮)を受けながら働けるようになります。また、就労面だけでなく、税金の控除、公共料金や交通機関の割引、各種福祉サービスの利用など、生活費の負担を減らす経済的なメリットも受けられます。

出典:厚生労働省「障害者手帳

療育手帳を取ると、職場や周りの人に障害がバレてしまいませんか?

手帳を取得したからといって、自動的に職場や周囲に知られることはありません。

手帳を持っていることを隠して一般枠で働くこと(クローズ就労)も個人の自由です。ただし、一般枠では必要な配慮が得られず早期離職につながるリスクもあるため、手帳を提示して「障害者雇用枠(オープン就労)」で安定して働くことをおすすめします。

出典:障害者職業総合センター「障害者の就業状況等に関する調査研究(調査研究報告書No.137)サマリー

療育手帳はどのように申請すればいいですか?

お住まいの自治体の窓口で相談・申請を行います。 18歳以上の成人の場合は「知的障害者更生相談所」などで知的障害の判定を受ける必要があります。申請から面談、手帳の交付までには数ヶ月(地域によっては半年程度)かかることがあるため、障害者枠での就職活動を検討している方は、なるべく早めに自治体の障害福祉窓口へ相談に行きましょう。

出典:川崎市「療育手帳の交付

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