平衡機能障害の人に向いてる仕事・実際のおすすめ求人3選

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内耳や前庭神経、さらには脳などに異常が生じることで、めまいやふらつきといった症状に悩まされることになる平衡機能障害。

本記事では、平衡機能障害の人に向いてる仕事について、実例を挙げながら解説します。

平衡機能障害とは

平衡機能障害の概要

人は、視覚(目で見る情報)、体性感覚(足の裏や関節の感覚)、前庭(内耳のバランス感覚)の3つの情報を脳で統合して、姿勢や眼の動きを調整しています。この仕組みのどこかに異常が起こると、平衡機能障害になります。

原因は大きく2つに分けられます。

主な症状は「ふらつき」「不安定感」「めまい(回転性/浮動性)」で、暗い場所・人混み・段差や階段などで悪化しやすいのが特徴です。

診断には平衡機能検査を行い、眼球の動きや内耳の働きを評価して、原因が内耳などの末梢か、脳などの中枢かを見極め、適切な治療につなげます。

出典:東京都立神経病院江上耳鼻咽頭科 めまいクリニック

平衡機能障害の症状

平衡機能障害で最もよく見られるのが「めまい」です。めまいには大きく2種類があります。

また、歩行時に酔っていないのに千鳥足のようになったり、階段を降りるときに強くふらついて手すりが必要になるなど、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

日常生活に支障をきたす症状に加えて、平衡機能障害には特徴的なものも見られます。その一つが「眼振」です。これは頭を動かしていないのに眼球が勝手に揺れてしまい、そのために景色が流れるように見える現象です。

さらに、原因が脳神経にある場合には、めまいやふらつきに加えて、ろれつが回りにくい(構音障害)や、食べ物や飲み物を飲み込みにくい(嚥下障害)など、複数の神経症状が同時に現れることもあります。

出典:東京都立神経病院江上耳鼻咽頭科 めまいクリニック

平衡機能障害の治療法

平衡機能障害の治療は、まず原因を正しく特定することから始まります。

また、日常生活では転倒や転落の予防が大切です。めまいやふらつきがある間は、

といった行動は避け、安全な環境で過ごすことが重要です。

出典:東京都立神経病院江上耳鼻咽頭科 めまいクリニック

平衡機能障害が仕事に与える影響

平衡機能障害の症状は、仕事の種類によっては大きなリスクや負担につながります。

特に、回転性めまい・浮動性めまい・眼振といった症状がある場合、次のような仕事は事故の危険が高まります。

また、ふらつきが強い場合には以下のような立ち仕事や移動の多い仕事も難しくなります。

このように、平衡機能障害は「安全性の確保」や「体力面での負担」という観点から、従事できる仕事の選択肢に影響を与えます。

平衡機能障害の人に向いてる仕事

一方で、症状の影響を受けにくく比較的取り組みやすいのは、デスクワークを中心とした職種です。

これらの職種は在宅勤務に対応している場合もあり、症状が出やすい人にとっても無理なく働ける可能性があります。

さらに、職場での配慮があれば、より働きやすさが高まります。

このような配慮がある職場であれば、平衡機能障害を持つ人でも安心して長期的に働くことができます。

【”避けるべき仕事”と”向いている仕事”の一覧表】

区分 具体例 理由
避けるべき仕事
  • 高所作業、建設現場での足場作業、電気工事
  • 車両運転、重機操作
  • 飲食店のホールスタッフ
  • 外回り中心の営業職

  • 転落リスクが高く危険
  • 眼振による視界の不安定さで事故リスク大
  • 常に立ち歩くためふらつきで転倒リスクあり
  • 移動が多く身体的負担が大きい

向いている仕事
  • 事務職、データ入力
  • Webデザイナー、プログラマー
  • 在宅勤務ができる業務全般

  • 座って行えるデスクワーク中心
  • PC作業が中心で在宅勤務も可能
  • 症状に合わせて柔軟に働ける

平衡機能障害の人におすすめの実際の求人3選

大正製薬

【求人情報】

こちらは大正製薬が募集しているオープンポジションの求人です。配属は、これまでの経験や保有スキルによって決定され、業務内容も配属ポジションによって異なります。そのため、担当業務をデスクワーク中心にすることもできるため、めまいなどの症状に悩んでいる人でも安心して働くことができます。

応募条件は、希望ポジションの実務経験があることとされており、実務経験が少ない人でも応募可能な点もこちらの求人のメリットの1つです。

大正製薬株式会社の求人は、こちらからご覧ください。

日本ナレッジ

【求人情報】

こちらは日本ナレッジ株式会社が募集しているシステムエンジニアの求人です。

業務内容としては、クライアントの希望に応じたERPパッケージの導入支援、システム構築、カスタマイズなどに関する業務のうち、経験や障害の状況に応じた業務を担当します。基本的に全ての業務がデスクワークとなっているため、障害の業務への影響を抑えることができます。

また、応募条件は最低限の実務経験と開発経験のみとなっているため、これからエンジニアとしてのキャリアアップを目指していきたい人には最適な求人です。

日本ナレッジ株式会社の求人は、こちらからご覧ください。

ALH

【求人情報】

こちらは、事務系のオープンポジションの求人となっており、採用された場合はリーダー候補になります。

そのため、書類作成やデータの集計といった通常の事務業務に加えて、マニュアルの作成やメンバーの教育など、マネジメント関連の業務も担当します。マネジメントの経験を積みたい人には、最適の業務内容となっています。

また、こちらの求人は最大で週4日のリモート勤務が可能となっているため、通勤に負担を感じている人にもおすすめの求人です。

株式会社ALHの求人は、こちらからご覧ください。

平衡機能障害の人は障害者雇用で働ける?

平衡機能障害によって障害者手帳を取得した場合、障害者雇用での就労が可能になります。障害者雇用では、障害に対する合理的配慮を受けながら働くことができ、心身への負担をある程度抑えることが可能です。

配慮の内容は会社のルールや障害の内容によっても異なりますが、業務内容や勤務時間の調整など、様々なものがあります。

【合理的配慮の例】

配慮を受けながら働けるようになることで、業務による心身への負担を軽減できるようになります。障害者手帳を取得してからも一般雇用で働くことは可能ですが、長期的な就労を目指すためには、障害者雇用での就労がおすすめです。

平衡機能障害の人は障害年金を受け取れる?

平衡機能障害によって日常生活に大きな影響が出ている場合、障害年金を受給できる可能性があります。

障害年金は、障害基礎年金(1~3級)と障害厚生年金(1~2級)にそれぞれ分類され、症状の内容や重さによって等級が決定されます。また、この認定基準は障害者手帳の基準とは異なる基準が設定されています。

【障害年金の認定基準】

出典:三重県・障害年金申請サポート

平衡機能障害によって障害厚生年金2級に認定された事例

小脳出血の後遺症によって平衡機能障害となり、障害厚生年金2級の受給対象となった事例を紹介します。

本事例の方は、散歩中に突然めまいが起こり救急搬送され、小脳出血と診断され入院・リハビリを経て退院しましたが、めまいやふらつきに加えて記憶障害も残り、仕事を続けることが困難となりました。

転職後は収入が大幅に減少し、生活支援員の勧めで障害年金の申請を決意。申請にあたっては、平衡機能障害だけでなく高次脳機能障害による症状もあわせて伝えるために複数の診断書を準備しました。

結果として症状全体が正確に評価され、障害厚生年金2級に認定。年間約170万円を受給することができました。

出典:とちぎ障害年金相談センター

平衡機能障害の人が向いてる仕事に就職/転職する方法

最後に、平衡機能障害の人が向いてる仕事に就職/転職するために利用できる2つのサービスについて解説します。

体調が不安定な場合は就労移行支援がおすすめ

体調が不安定で現時点での就労が難しい場合は「就労移行支援」を利用して、最大2年間の時間をかけて就職/転職の準備をすることをおすすめします。

就労移行支援は、就労で役立つさまざまな実践的な業務スキルを身につけながら、就労準備をすることができる就労支援サービスです。

就労移行支援で学べる業務スキルや知識は以下の通りです。

就労移行支援事業所では、各スキルを基本的な内容から学ぶことができるため、未経験の職種への就職/転職を希望する人におすすめの方法です。

就労移行支援については、こちらの記事「【比較表つき】就労移行支援が向いている人と向いてない人の違いを解説」にて詳しく解説しています。

すぐに就職/転職をしたい場合は障害者雇用専門の転職エージェントを利用する

現時点で体調が安定していて、すぐに就労を開始したい人には障害者雇用専門の転職エージェントの利用がおすすめです。

【転職エージェントの支援内容】

求人の紹介では、個人の障害の内容や希望に沿った求人を紹介を受けることができます。さらに、経歴やスキルなどの条件を満たしている場合は、一般には公開されていない高条件の非公開求人に応募することも可能です。

障害者専門の就職/転職エージェントである障害者雇用バンクは、キャリアアップ重視のハイクラス求人と、特例子会社などの応募ハードルが低い求人、どちらのタイプの求人も多数保有しているため、障害者雇用での一般就労を目指している人であれば非常にメリットが多い就業支援サービスです。

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