障害者の年収1,000万超え求人例を紹介 年収アップの方法も解説!
障害者採用で年収1,000万円を超える求人はどのようなものがあるのでしょうか?そんな疑問に対し、障害者雇用バンクでは、あらゆる求人サイトから年収1,000万クラスの求人情報を探してみました。 本記事では、障害者採用で年収1,000万クラスの実際の求人や、年収1,000万円以上を目指すために必要なことをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
障害者枠で年収1,000万円以上の求人例
システムエンジニア
1つ目の職種は「システムエンジニア」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種名:サービス開発ディレクター
- 障害者雇用
- 年収:~1000万円
- 業務内容 ・顧客からの依頼を受け、Webサービスやアプリ制作などの企画 ・サービスの提案、開発ディレクション ・顧客折衝、調整 ・要求ヒアリング(BABOK等)
- 必要なスキル ・傾聴スキル(クライアントの事情・背景を知る) ・問題発見スキル(クライアントの本質的な問題を捉え、提案する) ・提案書作成スキル ・最新の業界動向、技術動向の知見 ・設計要素を追加するスキル
上記の求人は、システム開発の要件定義~プロジェクトマネジメントまで実行するSE(システムエンジニア)の仕事であると見てとれます。プログラミングスキルだけでなく、提案スキルや顧客の要望をくみ取るスキルも併せ持つことで年収1,000万円に近づけると考えられます。
金融専門職
2つ目の職種は「金融専門職」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種名:投信・投資顧問会社での金融専門職
- 障害者雇用
- 年収:~1200万円
- 業務内容 ・営業(公募投信、年金、海外機関投資家、等) ・運用ミドル(販売用資料の作成、パフォーマンス管理、等) ・運用バック(投信計理、ディスクロージャー、その他、各種報告資料の作成、等)
上記の求人は、投資商品の営業職かつ資産運用管理の仕事であると見てとれます。営業スキル×資産運用のスキルの掛け合わせることで、より希少価値が高くなり、年収1,000万以上に繋がっていると考えられます。
経営管理(上場準備チーム責任者)
3つ目の職種は「経営管理(上場準備チーム責任者)」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種名:経営管理・上場準備チーム責任者
- 障害者雇用
- 年収:~1400万円
- 業務内容 ・上場準備プロジェクトのプロジェクトマネジメント ・上場に向けた管理部門体制整備 ・上場に向けた内部監査、内部統制、内部業務プロセスの整備 ・事業部門と連携し全社でのコーポレートガバナンス体制の策定、実施 ・子会社も含めた管理体制構築(財務・経理・事業計画含む) ・社内規定類整備 ・経営会議準備、運営 ・経営数値、指標等の課題抽出と改善活動 ・投資家、金融機関、監査法人、証券会社とのコミュニケーションなど
上記の仕事内容は一般的にCFO(最高財務責任者)と呼ばれる仕事と見てとれます。ベンチャー企業のCFOは年収1,000万円台が過半数と言われているため、年収1,000万円超え求人としては納得です。
MR(製薬企業の営業部門に所属する営業職)
4つ目の職種は「MR(製薬企業の営業部門に所属する営業職)」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種:MR
- 障害者雇用
- 年収:~1200万円
- 業務内容 ・医療機関を訪問し、自社の医薬品に関する医薬情報の普及を図る ・使用された自社医薬品の効き目や効果的な使い方および安全性情報を医療の現場から収集する
- 求める経験 スキル <必須要件> ・MR認定証保有者 ・MR経験2年以上 ・普通運転免許保有者 ・全国勤務可能な方(初任地は応相談) <望ましいスキル・経験> ・大学病院もしくは基幹病院の経験
MRは一般的に高収入ランキングで常に上位に入る専門職種です。障害者枠も例に漏れず年収1,000万円超えは十分可能なラインと考えられます。
IT業界のプロジェクトマネージャー
5つ目の職種は「IT業界のプロジェクトマネージャー」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種名:情報通信業/グループ長補佐
- 障害者雇用
- 年収:~1000万円
- 業務内容 ・グループにおける全体組織設計 ・新規お客様対応におけるチーム組成 ・配下プロジェクト管理(グループ全体収支、品質、評価) ・グループ収支管理、改善(売上、粗利、コスト) ・人材リソース先行調達、人員計画 ・配下メンバーのマネジメント、育成、評価 ・グループ内の技術やノウハウの全体最適化 ・お客様とのリレーション強化方針の策定 ・責任者としての顧客折衝業務
- 求める経験 スキル <必須要件> ・2プロジェクト以上のシステム開発(新規、保守開発問わず)でプロジェクトを完了した経験 ・組織管理者やプロジェクトマネージャーとして10名以上のマネジメント経験 <望ましいスキル・経験> ・プリセールス(営業系提案、提案同行等)の経験 ・機材費用含まない受注金額1億円以上のマネジメント経験 ・プライムベンダーでのプロジェクト参画経験
上記の仕事内容は、システム開発のプロジェクトマネージャーの仕事と見てとれます。大規模なシステム構築(例:1億円以上の開発案件など)のプロジェクトマネジメント経験があるエンジニアは市場全体でみても希少価値が高く、年収1,000万以上の報酬を支払ってでも採用したい会社は多く存在します。上記求人の採用企業もそのひとつでしょう。
英語力をもった技術責任者
6つ目の職種は「メーカーの技術責任者」です。実際の求人は以下の内容となっていました。
- 職種名:グローバル総合自動車部品メーカーの開発マネージャー(契約社員)
- 障害者雇用
- 年収:〜1000万
- 業務内容 ・駆動用インバータの開発チームおよび開発進捗マネジメント ・客先、他部署(生産、品質、購買等)との交渉による開発推進 ・インバータ システム(ハード、ソフト全体)での設計確認、検証
- 求める経験・スキル ・自動車OEM、又はTier-1サプライヤーにおける最低8年間の実務経験を有する ・ビジネス水準以上の英語 ・インバータの量産開発の実務経験を有する ・インバータをシステム(ハード、ソフト製品全体)目線で開発ができる ・生産性、量産品質、コストを考慮した開発ができる ・マネージャー経験を有する
上記の仕事内容は、電源回路領域において高い技術力を持った技術者であると同時に、製品開発のプロジェクトマネジメント経験必須、実務経験8年以上かつグローバル企業ならではの英語圏の支社とのコミュニケーションに必要な英語力も必要とされており、非常に希少価値の高い人材が該当すると考えられます。
障害者枠で年収1,000万円以上の求人は少ない
障害者採用で年収1,000万円を超える求人数は多くありません。上記で紹介した求人のほかにも年収1,000万円を超える求人は存在しますが、求める経験やスキルが非常に高く、非公開求人(転職エージェント専用で公開されている求人)であるケースが多いため、ネットでは閲覧できないことも多くあります。 また、障害者採用で年収1,000万円を超える求人はいつでもあるとは限らず、企業で特定のポジションの人材が必要になった際に、突発的に求人として出てくるケースが多いのが実情です。 そのため、障害者採用で年収1,000万円を超える求人を探す際は、障害者専門の転職エージェントに登録して非公開求人を紹介してもらうか、一般枠の求人への応募を検討するのも一つの手です。
障害者の転職で年収1000万を目指すために必要なこと
障害者が年収1,000万円を目指す上では、以下の3点を踏まえることが重要です。
- ひとつの領域でずば抜けた専門性を有する
- 専門領域を複数作り、掛け合わせて希少価値の高い人材になる
- 自分のスキルを必要としてくれる会社がどこなのかを見定める
ひとつの領域でずば抜けた専門性を有する
高年収の求人は、基本的に専門性が必須で求められます。先に紹介した求人例の中で【ひとつの領域でずば抜けた専門性を有する】職種でいうと、「システムエンジニア」「CFO(最高財務責任者)」や「MR」がそれにあたるでしょう。 最終的に年収1,000万円を超えることを目的とするのであれば、まずはひとつの領域(たとえばシステム開発、営業、財務、マーケティングなど)を突き詰めて、経験を積みながらスキルを磨いていく必要があります。
専門領域を複数作り、掛け合わせて希少価値の高い人材になる
専門領域を複数作り、掛け合わせることで更に高収入を狙える可能性が高くなります。 先に示した求人例の中だと、次の3つの求人が良い例でしょう。 ■金融専門職…営業×資産運用スキルの掛け合わせ ■IT業界のプロジェクトマネージャー…システム開発スキル×プロジェクトマネジメント経験の掛け合わせ ■英語力をもった技術責任者…英語力×技術力の掛け合わせ 上記3つの求人は、「特定領域での専門性を有する」ことをベースとしながら、そこに更に別の専門性や経験を併せ持った人材を募集する求人となっていますが、そのような人材は転職市場になかなか存在しません。つまり、希少価値が高いということです。その希少価値の高さに伴って給与報酬が跳ね上がっているのです。 ひとつの領域で専門性を持つことができたら、「このスキルに何を掛け合わせたらより市場価値が高くなるのか?」を考えてみましょう。その方法として、求人サイトを確認しながら、自分の持っているスキルにどんなスキルを掛け合わせた求人が出ているのかを探してみるのもひとつの方法です。
自分のスキルを必要としてくれる会社がどこなのかを見定める
専門性を身に着けることができたら、自分のスキルを必要とする会社を探しましょう。転職で年収1,000万円超えを狙う場合、どんなに高い専門性を持っていても雇用企業の需要がない限りは高年収には繋がらないためです。 自分のスキルを必要としてくれる会社を探すときは、転職エージェントを利用するのが最も近道です。エージェントに相談すると、市場には出回っていない非公開求人も含めて、あなたのスキルや経験に合わせた求人を紹介してもらえます。
年収アップに欠かせない転職サービスの選び方
最後に、転職サービスの選び方について紹介します。各転職サービスの特徴は、以下の表の通りです。
料金 | 運営方法 | サポート体制 | 求人の質 | 拠点 | |
転職エージェント | 無料 | 企業から紹介料を得て運営 | 専門の転職コンサルタントが手厚くサポート | 選ばれた求人のみ掲載 | エージェントによる ※Web会議や電話で相談できる場合もある |
転職サイト | 無料 | 企業から掲載料を得て運営 | 基本的になし | 掲載料を支払った会社の求人が掲載 | 基本的にサポート拠点はなし |
ハローワーク | 無料 | 税金で運営 | 担当者ごとにばらつきあり | 玉石混交 | 全国各地 |
年収アップには転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめ
転職で年収アップを狙うのであれば、転職エージェントに登録するのがおすすめです。市場には出回っていない非公開求人を紹介してもらうことができるためです。 非公開求人とは、企業が競合などに知られたくないため、あえて求人を非公開にしている求人のことを指します。転職のエージェントは非公開求人の要件を満たす人材の紹介を企業から依頼されているため、転職のエージェントの登録者は色々な非公開求人を閲覧・応募することができるのです。 非公開求人はハローワークや転職サイトには掲載されていません。年収アップを狙うのであれば、民間の転職エージェントに登録して求人を紹介してもらいましょう。
できるだけ求人数の多いエージェントを選ぶとよい
転職エージェントを活用する場合には、できるだけ求人数の豊富なサービスを選ぶのがおすすめです。求人数が多いことで、仕事選びの選択肢が広がります。 自分の希望に合わせて求人が選べることで、満足度の高い転職をすることが可能になります。
年収1,000万円を目指すならハイクラス専門の転職エージェントがよい
転職エージェントを選ぶ際には、ハイクラスの求人も取り扱っているのかを確認しましょう。障害者雇用のハイクラス求人を取り扱っている転職エージェントに登録するのがベストです。 障害者雇用バンクではハイクラス向けの転職エージェントサービスを提供しています。もしも高年収の障害者雇用の求人を探している場合には、ぜひご登録ください。
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