障害者雇用でも年収500万は可能?求人例や求められるスキルを解説

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障害者が働き口を探す時、何となく高収入を望むのは難しいと考える方も少なくありません。しかし、年収500万円以上の働き口を探すことは可能です。ではどのような条件、どのような職種であれば年収500万円以上の求人を見つけられるのでしょうか?

この記事では、障害者が年収500万円以上で働ける求人例やその際に求められるスキルについて解説します。

障害者雇用枠で年収500万を目指すことはできる?

障害者雇用枠は比較的給料が低いと言われる一方、年収500万を超える案件もあります。ただし、そのためには企業から求められるスキルや経験がどのようなものかを知り、自分自身がそれを満たしているかどうか把握した上で、求人に応募する必要があります。

特にこれまでの経験と専門的スキルの掛け算によって、高収入案件に応募、採用される可能性が高まります。まずは障害者雇用の現状を知り、高収入案件の一例について具体的に見ていきましょう。

障害者雇用の平均月収・平均年収・雇用形態の現状

ここでは、厚生労働省の調査結果をもとに、障害別での平均月収・平均年収・雇用形態の現状について見ていきましょう。

参考:厚生労働省「平成30年度障害者雇用実態調査結果」

身体障害者

身体障害者の、1ヶ月の平均賃金は所定労働時間(始業時間から終業時間までの時間から休憩時間を引いた時間のこと)に関係なく全体平均で21万5千円です。その他の障害者よりも比較的賃金が安定している傾向にあります。この背景には週30時間以上働く方が全体の79.8%であること、正社員雇用が全体の約半数であることが関係していると推察されます。

全体平均通常(30時間以上)20時間以上30時間未満20時間未満
1ヶ月の平均賃金21万5千円24万8千円8万6千円6万7千円
上記の人数割合79.8%16.4%3.4%
平均年収(推定)258万円297万6千円103万2千円80万4千円
無機契約の正社員有期契約の正社員無機契約の正社員以外有期契約の正社員以外無回答概ね1ヶ月以上にわたり休職中(※)
身体障害者49.3%3.2%19.9%27.2%0.4%2.8%

(※:雇用形態問わず、全体から見た割合)

知的障害者

知的障碍者の場合、全体平均が11万7千円と、身体障害者の平均月収の約半分となっています。これは勤務時間が30時間以上の方が約65%いるものの、有期無期雇用含め正社員以外の労働者が約80%に及ぶことが影響していると考えられます。

全体平均通常(30時間以上)20時間以上30時間未満20時間未満
1ヶ月の平均賃金11万7千円13万7千円8万2千円5万1千円
上記の人数割合65.5%31.4%3.0%
平均年収(推定)140万4千円164万4千円98万4千円61万2千円
無機契約の正社員有期契約の正社員無機契約の正社員以外有期契約の正社員以外無回答概ね1ヶ月以上にわたり休職中(※)
知的障害者18.4%1.4%40.9%39.1%0.2%2.7%

(※:雇用形態問わず、全体から見た割合)

精神障害者

精神障害者の1ヶ月の平均賃金は、全体平均で12万5千円です。身体障害者と比較してやや低い傾向にあるのは、週の所定労働時間が20~30時間未満である方が全体の約40%弱にあたることが関係しています。

また、無期契約で正社員以外の雇用形態の方(たとえば、有期労働契約で就労し、契約期間を通算した期間が5年を超えた短時間労働者など)が46%以上もいることも、大きなポイントです。

全体平均通常(30時間以上)20時間以上30時間未満20時間未満
1ヶ月の平均賃金12万5千円18万9千円7万4千円5万1千円
上記の人数割合47.2%39.7%13.0%
平均年収(推定)150万円226万8千円88万8千円61万2千円
無機契約の正社員有期契約の正社員無機契約の正社員以外有期契約の正社員以外無回答概ね1ヶ月以上にわたり休職中(※)
精神障害者25.0%0.5%46.2%28.2%0.1%1.1%

(※:雇用形態問わず、全体から見た割合)

発達障害者

発達障害者の1ヶ月賃金の全体平均は12万7千円です。これは精神障害者と同様で、週の所定労働時間が20~30時間未満の方の割合が約40%弱と高めであることが影響していると考えられます。

また、雇用形態に関しても正社員以外の雇用である方が全体の約75%近くに当たることが、月収・年収にも大きく関係しています。

全体平均通常(30時間以上)20時間以上30時間未満20時間未満
1ヶ月の平均賃金12万7千円16万4千円7万6千円4万8千円
上記の人数割合59.8%35.1%5.1%
平均年収(推定)152万4千円196万8千円91万2千円57万6千円
無機契約の正社員有期契約の正社員無機契約の正社員以外有期契約の正社員以外無回答概ね1ヶ月以上にわたり休職中(※)
精神障害者21.7%1.0%31.3%45.9%0.0%0.6%

(※:雇用形態問わず、全体から見た割合)

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障害者雇用で年収500万を超える求人例

ここでは、年収500万円を超える求人の例について紹介、それぞれ説明していきます。

どのような障害のある方がどの職種で採用実績があるのかの例についても紹介していきますので、是非参考にしてみてください。

一般企業でのシステムエンジニア

システムエンジニア職は、国内全体的にみても深刻な人材不足が問題視されています。障害者の方でエンジニア経験があるのであれば、ご自身のスキルと経験を踏まえながら、高収入の求人への応募を検討してみましょう。

以下の求人は年収500万円クラスの求人で、システム関連プロジェクトへの参画経験など、チームでの取組ができることも期待されています。こちらの企業の障害者採用実績としては、上肢・下肢(車椅子)、下肢(車椅子以外)、体幹、視覚(全盲)、視覚(全盲以外)、聴覚、言語などが挙げられています。トイレ・エレベーター・通院・勤務日数など各種配慮がなされているのもポイントです。

以下のシステムエンジニア求人は、プログラミングなどの実務経験が大きく期待されます。高収入の背景はシステム開発や運用の経験が大きく影響しているでしょう。障害者の採用実績としては、体幹、聴覚、内部(人工透析以外)、知的理由などが挙げられています。通院やトイレ、勤務日数などの配慮もあり、障害者も積極採用している求人先です。

システムエンジニア以外のIT系職種

近年はIT人材の需要が急速に伸びており、障害者を積極雇用する動きを見せる企業もかなり増えています。仕事内容は高いITスキルが求められる専門的な内容であることから、高収入につながっていると推察できます。

以下の求人はSAPエンジニアの求人ですが、SAP未経験であっても他の業務経験やスキルレベルの条件を満たせば求人に応募、採用される可能性があります。障害者の採用実績としては、上肢・下肢(車椅子)、下肢(車椅子以外) 、体幹、視覚(全盲) 、視覚(全盲以外)、 聴覚、言語などです。身体障害者・視覚障害者などで採用のチャンスがあるでしょう。

IT・通信業のマーケティング系

インターネット関連企業では、以下のようなコンテンツマーケティング業務などでも障害者を積極雇用しています。完全フルリモート可能な求人もあります。求められるスキルを満たしているのであれば、マーケティング系の求人への応募も検討してみましょう。

以下の求人はWEB関連のマーケティング、広告運用などでの経験・実績が求められます。障害者に対しては、車椅子・通勤時間・在宅の配慮がなされています。

一般企業の経理職

経理職は企業における利益・資産など数字を読む力が大いに活かされるポジションです。ただし経理職に付随する専門的なスキルも求められるケースが多いのが事実といえます。

その他の年収500万を超える職種例

上記でご紹介した職種以外にも、障害者雇用で年収500万円を超える求人があります。あくまでも一例であり、この他の職種でも見つけることができるでしょう。

障害者雇用で年収500万を実現するためのコツは?

障害者雇用で年収500万円以上を実現するには、まずは「正社員雇用」が条件の一つになってきます。さらに、どのようなスキルや経験が求められるのか、または活かせるかについて見ていきましょう。

過去の専門的な業務経験

これまでに専門的な業務経験があれば、大いに活かすべきでしょう。例えばマネジメント職やマーケティング系のスキルなど、スキルの組み合わせによってはより希少価値が高くなり、企業が求めるスキルレベルを満たしやすくなります。

経験年数の多さ

「キャリアが長いこと」が武器になる職場も少なくありません。最低でも同一職種にて3年以上の業務経験が必要となるケースが多く見られます。これまでの経験を活かしたい方にとっては、非常に有益な転職となるでしょう。

プログラミングやシステム開発などITスキル

障害者雇用においても、ITスキルは多くの職場で重宝します。特にプログラミングやシステム開発などは、障害の有無関係なしに多くの企業が求めるスキルの一つです。近年はこういったITスキル人材のニーズが高く、システムエンジニア以外にも、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアなど、未経験から目指せるインフラエンジニア職のニーズも高まっています。

経理・会計スキル

簿記スキルなど、企業の数字に明るい人材は重宝されます。社内の利益・資産がどういった状況か、数字を見て把握できる力はどの職場でも活きるでしょう。社内だけでなく、得意先・仕入先の財政状況や経営状況、キャッシュフローなど、決算書を読めるなら、職場でも大いに信頼される人材となり得ます。

WEBマーケティングやアクセス解析のスキル

WEBマーケティングやアクセス解析のスキルも高収入に繋がりやすいです。例えば、リスティング広告やSEOによる集客戦略を立案・実行を行うポジションや、あらゆる数値データを分析しながら巨大なウェブサイトやアプリのUI・UXを改善していく、いわゆるデータサイエンティスト職もあります。

また、SNSなどのWEBマーケティングにおいてコンテンツディレクターとして携わる業務でも障害者を積極雇用する企業もあります。この場合は、他社での複数年の実務経験が求められるケースも見受けられます。

語学スキル

英語など、語学のスキルがあれば大手企業などの障害者雇用枠採用も見込めます。ただし、語学力のみで年収500万円を超えることは困難です。特定のスキルに語学力を掛け合わせる(たとえば、高度なプログラミングができて英語力もあるなど)ことによって、年収500万円を超える可能性が出てくるでしょう。

一例で以下のような求人がありますので、参考にしてみてください。

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