障害を乗り越えるために必要なことって…?メンタルデザイナーが信じる「言葉使い」の価値 #EditorsEye

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編集長宮﨑をはじめ、障害者雇用バンク編集部員が、障害を物ともせず活躍する方や、障害に関わる分野で活躍する方を紹介するコーナー「Editor’s Eye」。今回は、メンタルデザイナーとして活動されいるRYOTAさんに注目しました。

本日紹介するRYOTAさんは、「メンタル学習を身近な文化にする!」を理念に掲げ、メンタルデザイナーとして活動されています。

RYOTAさんがメンタルデザイナーを目指したのは、「メンタル学習の場が身近になると、スポーツや仕事などでより良いパフォーマンスにつながると思った」からとのこと。

ご自身が学生時代の部活で、実力で勝る相手に試合で負けてしまうことが続き、最終的に自分本来の力を出しきれなかったという思いを抱えて引退。

その後プレイヤーから指導者に転身し、多くの選手を見ていく中で、やはり実力を出しきれずに苦しんでいる人が多くいたそうです。詳しく話を聞いてみると、メンタル面での課題が、実力を出すための足枷になっていることが判明。

そんな悩みを抱える選手の力になればと考え、メンタルデザイナーとしての道を歩み始めました。その後大学在学中に独立し、現在は小学生から、日本代表のスポーツ選手まで幅広い人を対象に指導を行っていらっしゃいます。

編集長宮﨑の推しポイント

僕がみなさんにRYOTAさんを知ってほしい理由は、「メンタル学習が、失敗を乗り越える足掛かりになる」と感じたから。

普段の生活の中で、何か失敗してしまったとき、それがさほど重大な失敗でなかったとしても、自分自身を悪い方へ追い込んでしまう人がいるかと思います。実際に僕自身も、失敗を切り替えるのは苦手なタイプです。

しかしRYOTAさんは、「そんなときは、自分のスタート地点とゴール地点を思い出してほしい」と語ります。

まずスタート地点を思い出すことで、自分がこれからどうしていくべきなのかを、落ち着いて考えられるようになる。そしてゴール地点を思い出すことで、今起きた失敗を、ゴール地点へたどり着くための糧として考えられるようになるとのこと。

”失敗は成功のもと”と考えるのは簡単なことではないかもしれませんが、常に自分のスタートとゴールを意識できるよう、メンタル学習に触れてみてはいかがでしょうか。

RYOTAさんに話を聞いてみた

経験がつくったメンタルデザイナーへの道

—— なかなか聞き慣れない”メンタルデザイナー”というお仕事ですが、どういったきっかけで今のお仕事を目指すことになりましたか?

RYOTAさん:学生時代、部活動で得た気づきが最初のきっかけです。

当時私はテニス部に所属しており、部活動にはかなり力を入れて取り組んでいました。必死に頑張っていましたから、努力に見合った実力がついていたと思います。

しかしいざ試合となると、練習でできていたことができなくなり、実力を出せずに負けることが続いていました。

自分がプレーしていた当時はその原因を突き止めることはできませんでしたが、自分が指導する立場になったとき、自分と同じ悩みを抱えている人が多くいることを知りました。

そして話を聞いていくうちに、メンタル面がプレーに大きな影響を与えている事実が見えてきました。

—— ご自身の経験がきっかけになっているんですね。

RYOTAさん:そうですね。しかしその事実に気付いた当時は「技術的な指導を受ける場はたくさんあるのに、メンタルトレーニングを受ける場が限られている」現状がありました。

もちろん、プロ選手であればメンタルトレーニングを受ける環境も整っていますが、学生スポーツのレベルでは、そういった指導を受けることは簡単ではありません。

その事実に気づいたとき、メンタルデザイナーという現在のキャリアにつながる道が拓けました。

自分が知らない自分を理解すること、それが成長

—— メンタルデザイナーとして活動しているRYOTAさんが考える、”メンタル学習の価値”とはどういったものでしょうか。

RYOTAさん:メンタルについて学ぶことで、可能性が広がると考えています。

一般的な人は、普段の生活の中で、自我を完全には把握できていません。しかしメンタルについて学ぶことは、自分と正面から向き合うことが必要になるため、自然と自我を深く理解することができます。

そうすることで、スポーツや仕事の場面で、自分のパフォーマンスの最大値を、どんどんと上げていくことが可能になります。

—— 自分自身のことを理解することが大切なんですね!

RYOTAさん:自分を知ることは、自分の芯をつくることにもなります。そのため、外的要因からの影響を受け辛くなり、自分の可能性を広げることが可能になります。

たとえば失敗を引きずってしまうタイプの方でも、自我を正しく認識し、自分が最終的にどうなりたいのかをしっかりと把握していれば、失敗をゴールに辿り着くための糧として、受け入れることができるようなるはずです。

心も言葉もマイナスからプラスへ

—— メンタル=精神と考えると、メンタル学習は精神障がいを乗り越えるためで必要不可欠になってくるのではないかと考えています。

RYOTAさん:私は障がいの専門家ではないので医学的なことまでは分かりませんが、関わりは間違いなくあると思います。

障がいを乗り越えるためには、まず自分の障がいと向き合う必要があるはずです。これは先ほども言った、自我の話にもつながりますね。

自分の障がいと正面から向き合い、まずは自分の考え方や気持ちが、世間一般とズレがあることを認識することが大切。もちろん障害と正面から向き合うことは簡単なことではないと思います。なのでいきなり全てを受け入れる必要はありません。無理のない範囲で向かい合い、自分の現状を正しく理解すること、これが障がいを乗り越えるための第一歩になるでしょう。

—— 自我の理解は、障がいの有無関係なく、誰にとっても大切なことなんですね!

RYOTAさん:そうですね。ですが、「自分は障がい者であり、普通ではない」なんて考えてはいけません。先ほどは世間一般という表現を使いましたが、そもそもで”自分と全く同じ人”は存在しませんから。

自我と向き合い、障がいを受け入れることは大切ですが、障がい者であることを重く考え、自分に悪いイメージを持ってはいけません。もちろんそれは本人だけの問題ではなく、周りの人も同様に、その人を必要以上に障がい者と扱い、障がい者であることを押し付けるのは絶対に控えてください。

これは心理学の実験でも結果として出ていることですが、周りの人間による本人のセルフイメージを下げるような言動には、デメリットしか存在しません。

—— 障がいを乗り越えるためには、自分の力だけでなく、周りの人の理解が必要不可欠なんですね。

RYOTAさん:間違いありません。ですが自分が意識するだけで、メンタルにプラスの影響を与え、障がいを乗り越えるためのきかっけをつくることもできます。——それは「言葉」です。

自分が発する言葉は、メンタルに直接影響を与えます。そのため普段からマイナスの言葉を使っていると、自分自身のイメージを下げてしまい、自分は後ろ向きな人間であると認識してしまいます。そして悪いイメージは現実にも影響を与える場合があります。

まずは意識して、普段使ってるマイナスな言葉をプラスな言葉に置き換えてみてください。これを繰り返していき、無意識でもプラスな言葉ばかりが出てくるようになれば、自然と前向きな考え方ができるようになっているはずです。

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